2009年07月31日

「アタックNo.1」(7) マイティシックスのマヤ



 元スポーツ選手ばかりを集めたというカミナリ族「マイティシックス」の女リーダー。本人がバレーボールをやっていたということで、インターハイ優勝で旅行に来ていた富士見高校バレー部に戦いを挑んでくる。他流試合故にこずえは応じなかったが、罵倒された石松が名誉を守るために一人で戦いボロボロにされたことを機に、試合をすることになる。当然、試合は富士見高校バレー部の勝利。以後こずえをキャプテンと呼ぶ。
 試合の途中でこずえがかすり傷を負ったが、この時に破傷風に感染、奈良の山中で発症する。嵐が近づく中、マヤはマイティシックスを引き連れて大阪まで血清を取りに行き、再び山中にもどってくる。途中一人、また一人と脱落していく中、最後はマヤ自身が走り抜いて血清を届けることに成功する。その後、姿を消して二度と登場することはなかったが、記憶に色濃いキャラです。
 この場面は「破傷風」も含めて原作とは異なるそうだが、バレーにかかわらないキャラクターの中で努と共に印象深いキャラクターの一人。声を演じたのは小原乃梨子さん。
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2009年07月30日

「アタックNo.1」(6) 一ノ瀬努



 鮎原こずえのいとこ。こずえと学年は同じで富士見学園へ通う。新聞部所属。第42話「こずえの道・努の道」では高校へ行かず家業であった八百屋を継ぐことを決意する。更に両親の反対を押し切って農家から直接野菜を買いつけ販売する、今の産直移動店舗の方式を考えつき実践する。しかしこれがアダとなり、仕入れ先の山村の農家から仕入れた野菜を積んだまま、峠の山道から転落して死亡する (第53話「努の死」)。スポーツアニメではキャラクターが死亡する例は多い。ボクシングやプロレスなどの格闘技ではリング上の死も結構ある。野球では「侍ジャイアンツ」の原作では番場蛮がマウンドで大往生を遂げるらしいが、そこまでいかなくても「巨人の星」のアームストロング・オズマが戦争で受けた傷が元で死亡している。いずれもその競技を行うメインキャラクターの一人だが、この「アタックNo.1」では、競技に関係のない努が亡くなっていることがちょっと珍しい。こずえの理解者であり、新聞部の立場からこずえの長所・短所をノートにまとめていたことが、その死後にこずえに伝えられている。声を演じたのは森功至さん。
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2009年07月28日

「アタックNo.1」(5) 猪野熊大吾



☆猪野熊大吾
 中学オールジャパンの監督、後に全日本の監督。揉み上げから顎にかけて髭を生やした上に目の表情が見えないくらいの濃いサングラスをかけた面構え。練習時、室内でもサングラスは取らない。いつも左腕で右腕をさする仕草をしているが、右腕は利かない状態。最初トレーニングの頃は、この男の言っていることは正しいのかどうか分からない程に理不尽な要求をする・・・という印象を持ったが、世界ジュニアが開催された折、試合中のアドバイスなどは理にかなっていて、まあこういう考えもあるのかと思わせた。徹底したスパルタ教育を施し、選手の怒りを力に変えることで上達させていく、プロ的指導者。富士見学園の本郷コーチとは学生時代からの旧知の仲。中学オールジャパンのメンバー三条美智留は生き別れの妹。
 最初に中学オールジャパンのメンバーが合宿で揃った時に、全員に得意技を披露させる。各自、変化球サーブ、変化球サーブの組み手レシーブ、ロングスパイクなどを見せる。こずえは前大会で編み出した空中回転レシーブ。それらを猪野熊は左手一本で軽々と打ち破り、その上で「全て忘れろ」と言う。猪野熊初登場の印象的な場面。ここを見る限りまともな人間とは思えないが、先へ進むごとに指導者としての力を発揮する。
 中学オールジャパンの合宿中に雑誌記者がメンバーの中に猪野熊の妹がいるという情報をもたらした。当の三条はそれが自分のことだとは思いもよらず、こずえであると勘違いし、激しく猪野熊を罵るが、さすがの猪野熊もここで兄妹モードで言い返して(名前で呼んでいましたね)、三条本人も知ることになる。
 世界ジュニア大会では補欠なし6名で戦うケニアジュニアの試合を見て「お前たちはどう思ったか?」と問うている。こずえの「美しいと思いました」という答えに「では、お前たちは美しいか?」と更に問答を続けている。ここに来て猪野熊がまともな人間に見えてくる。さすがに全日本を率いた時は選手が実業団のメンバーということで、中学生を扱うような様は見せなかった。雌雄を決する試合前に「何かうまいことを言おうとしたが忘れた」と選手を笑わせてもいる。声を演じたのは村瀬正彦さん。

☆三条美智留
 ちょっと付け足しのようだが、妹の方を。中学オールジャパンのメンバー。優れたオールラウンドプレーヤーで努力家。しかしながら性格は女王様きどりで、トップをねらってこずえと当初からぶつかる。オールジャパンのメンバーは高校生になってからも登場してくるメンバーが多い。三条もインターハイで登場している。声を演じたのは武藤礼子→北浜晴子。
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2009年07月27日

「アタックNo.1」(4)早川みどり



 ご存知「アタックNo.1」の鮎原こずえの親友。もともと富士見市の出身で小学校時代に大阪へ転校、中学2年になって再び富士見市の富士見学園に転校してくる。資産家の令嬢、髪はライトブラウンにカチューシャ。オールラウンドプレーヤーで回転レシーブの名手。サーブでは木の葉落としを使う。
 初登場(第3話)した時はかなり不気味な登場の仕方をした。大体「アタックNo.1」ではメインキャラクターの初登場の場面は不気味さ、得体の知れない雰囲気が誇張されているが、早川みどりの場合は後のこずえの大親友になると思うと、この場面を見る度、異様さが目立つ。確か黒のトレーニングスーツで壁に向かってスパイクし、弾き返されたボールをスパイクするというのを繰り返していた。資産家の令嬢ということでお約束通り気が強くてわがまま、最初からキャプテンの座をめぐってこずえともめる。こずえを除けばほぼ全編にわたって登場するメインキャラクター、声を演じたのは坂井すみ江さん。
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2009年07月26日

「Wonder Wind」



 「ハヤテのごとく!!」の2nd seasonのオープニング主題歌。本編の原作者の畑健次郎氏も選曲に加わったそうで、曲想は異なるものの、どことなくイメージが第1期と似ている。六ツ見純代作詞、田代智一作曲、前口渉編曲、歌はELISA、彼女の4枚目のシングル。
 歌唱のELISAの澄んだ声と流れるようなメロディが魅力の一曲。曲のほとんどが高音域で進むので、とっても歌いづらいが、ノンストップで流れるオープニング映像を見ながら聞いていると楽しい。冒頭は第1期をご覧になった方には説明するまでもないが、タイムスリップしたハヤテが過去の世界で幼いナギに遭ったところ、“出会いの原点”を挿しこんで、あとはメインキャラ総出演のお披露目形の映像。現在深夜枠ながらそれを全く感じさせない楽しいオープニングなので是非。
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2009年07月25日

「森の陽気な小人たちベルフィーとリルビット」



 1980年代に入って猛烈な勢いで年間にテレビ放映するアニメが増えていきました。もう全ての作品を見るなどということはできなくなった時代。そんな頃にタツノコプロで制作された作品のひとつに「森の陽気な小人たちベルフィーとリルビット」があります。1980年に東京12チャンネル系列で放映されたメルヘンアニメ。企画はタツノコプロ企画室、タツノコプロが原作からかかわった作品。制作はタツノコプロ、製作者は吉田健二、製作はタツノコプロ、東京12チャンネル、音楽は渡辺岳夫、全26回。日本で作られた作品ながらキャラクター名が全てカタカナ語で、日本語から転生しているものもありますが、絵柄も海外放映を意識して作られているのか、それっぽいです。もちろんヨーロッパ等、海外でも放映されています。絵本をアニメにしたようなメルヘンチックな作品ですが僕は殆ど見ていなくて、現在視聴可能なのは海外版のDVDくらいでしょうか。
 ファニット族は陽気な小人で、動物たちといっしょに森の中で暮らしています。動物たちと話ができるみなしごの少女ベルフィー、友達の少年リルビット、リルビットの妹のチュチュナを中心に、大自然の中での小人たちの生活をベルフィー・リルビットの冒険を描いています。画面の特徴としては色が鮮やかで美しいこと。
 キャストは主人公・ベルフィーに麻上洋子、リルビットに田中真弓。チュチュナに蔀典子、ナポレオンに千々松幸子。ロックに水鳥鉄夫、ドックリンに肝付兼太、メイモンド村長に西尾稔、ロンジー長老に槐柳二、シメジールに円福恵子。ナレーターに前田敏子。
 主題歌はオープニングに「森へおいでよ」。作詞は保富康午、作曲は音楽担当の渡辺岳夫、編曲は松山祐士、歌は大杉久美子、こおろぎ'73。エンディングは「おやすみチュチュナ」でスタッフはオープニングと同様、保富康午作詞、渡辺岳夫作曲、松山祐士作曲、歌は大杉久美子、こおろぎ'73。
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2009年07月24日

「アタックNo.1」(3)主題歌

 主題歌はオープニングに「アタックNo.1」。作詞は東京ムービー企画部、作曲は音楽担当の渡辺岳夫。問題は歌なんです。この時期1970年代に入ると主題歌の競作はそれほど出てこなくなっていたのですが、この曲については何と東芝、キングレコード、コロムビア、ビクターの4社競作だったそうです。普通競作でも番組のオープニングは1社の音源を使うものでしょうが、第1話〜第5話までが鮎原こずえを演じた小鳩くるみ版、第6話以降が大杉久美子版ということだそうです。そんな事は知る由もなく、第1話か2話で主題歌を録音。以前、「美しきチャレンジャー」の時にも書きましたが僕にとっては最初に聴いた声がオリジナル。「美しきチャレンジャー」も今は堀江美都子さんの歌が有名ですが、やはり新藤恵美版でないとしっくりきません。おそらく大半の人は「アタックNo.1」は大杉久美子さんの声で記憶が固まっていると思うのですが、僕は最初に聴いた子鳩くるみ版でないとしっくり来ないのですね。オープニング映像はこずえの成長に従って顔を変えていたり、スパイクシーンが増えていたり、104話の中でオープニングも成長しています。最終回の最後の場面でこずえの中学時代のシーンが流れますが、こんなに幼かったのかと驚きます。途中で入るこずえのセリフ「だけど、なみだが出ちゃう、女の子だもん」は超有名。
 エンディングは「バン・ボ・ボン」で東京ムービー企画部作詞、渡辺岳夫作曲、歌は伊集加代子。オープニングが余りにも有名なのにエンディングはちょっと置き去りにされていて、再放送では時間の関係で割愛されていたりといま一つ人気がありません。
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