「ウルトラセブン」に登場する正体を見せない異星人のひとつ、キル星人。前述のバンダ星人とは異なり人の姿を借りて登場する。第28話「700キロを突っ走れ!」で地球防衛軍が開発した特殊火薬「スパイナー」を実験場まで運ぶ任務がウルトラ警備隊に課せられる。海路をハイドランジャーで運び陸路をどうするか。ここでダンが「グッドアイデアがあります」とタナベ参謀に進言したのはラリーに便乗してスパイナーを運ぶという作戦。キリヤマ隊長はこの作戦をダンとアマギ隊員に命じる。キル星人は様々な手を使って妨害を企てる。登場するキル星人は人間そのもので何ら異星人らしい武器も能力も見せず、正体も晒さなかった。ただ死亡すると死体は消滅する。また本編では“やつら”と呼ばれているだけで名称は明らかにされていない。
ダンとアマギが運んだスパイナーは囮で、スパイナーは無事別動隊により実験場に届けられる。しかし実験場にキル星人は恐竜戦車を送り込んで実験を妨害しようとする。この恐竜戦車もなかなか異様な怪獣だ。出現した時にダンがなぜか怪獣ではなく「恐竜です」と言っており、本編では「恐竜タンク(戦車)」と呼ばれている。キャタピラー台車の上に手足のない恐竜?を乗せただけの姿だが、重量感たっぷり。目から破壊光線を発射、4門の砲台も装備している。最後はセブンの活躍でスパイナーの爆発により吹き飛ばされる。