「寒い朝」は1978年にNHK少年ドラマシリーズで放映された青春ドラマ、全12回。原作は石坂洋次郎」の有名な同題の短編小説。原作も読みましたが、内容はほぼ原作どおりです。1962年に吉永小百合が主演で映画化された「赤い蕾と白い花」も同じ原作だそうですが、そちらの方は全然知りません。
高校1年生の三輪重夫と同級生の岩淵とみ子は自転車でいっしょに学校へ通う仲ながら、つきあっているというには?で友達以上、恋人未満の関係。父親と二人暮らしの重夫と母親と二人暮らしのとみ子はお互いの両親をくっつけようと画策するのだけれど・・・思わぬ行き違いや、トラブルが発生。名高い青春文学の世界をそのまま描いています。二人で家を飛び出して旅館に行くところは小説でもひとつの大事件の場面ですが、それ以上にふたりが堤防?畦道?で転んで重夫が上になって顔が異常接近した事件での、重夫の父親に相談する姿、重夫がとみ子に謝って仲直りする姿がとても印象的でした。
キャストは主人公・三輪重夫に吉本隆治、ヒロイン・岩淵とみ子に吉田由美子、重夫の父・貞一に梅野泰靖、とみ子の母・真知子に高田敏江。他に権田増美、天野有恒、清水清、松川佳澄、津金静子、江崎俊彦、堀越節子、ほか。
オープニングは爽やかな音楽で録音しておいたはずなのだが、いくら捜してもみつかりません。やっぱり録音してなかったのか?
まだこの作品を知らないという方は是非、小説の方を読んでみることをおすすめします。短編で半日もかかりませんし。
