2008年05月27日

とても素晴らしいチームでした!

 どこの組織にも反抗的なグループや人物はいるものです。勿論、わずかな数なので組織の構成人員が少なければ1を越えないでしょうが、大きな組織になれば当然表面に現れてきます。「ウルトラマン」の科学特捜隊はパリに本部を置く組織ですが、本編で内部抗争はなかったです。「ウルトラセブン」の地球防衛軍はニューヨークに本部を置く組織で、極東支部だけでも300人でしたか?の隊員が働く巨大な組織です。それでも内部に相反する者は見られませんでした。「帰って来たウルトラマン」以降は徐々に状況が変わっていきます。そして平成ウルトラマンシリーズ、平成ウルトラセブンになるとそれは内部の異なる考えを持つ人物、あるいは組織として、あるいははっきりと敵対組織として表れてきます。
 平成ウルトラセブンではフレンドシップ計画を押し進めようとするカジ参謀とウルトラ警備隊の確執、「ウルトラマンダイナ」ではF計画(人造ウルトラマン計画)を進めるゴンドウ参謀など。この二人は悪人ではなくて、地球を守ろうとする意識が強くてより強硬な方法を選んだだけですが、急ぎ過ぎたのでしょうね、カジ参謀は失脚したのか次のシリーズから登場しませんし、ゴンドウ参謀はダイナに光を送るために自ら装置に入って死亡します。「ウルトラマンティガ」に登場するTPCのタンゴ・ユウジ博士はティガの石像があったピラミッドの解析を進める中で待遇の悪さに不満を漏らし、マサキ・ケイゴの研究に加担してTPCを裏切る行為に走ります。更に過激だったのは「ダイナ」に登場するオオトモ博士 で、怪獣をコントロールすることで生物兵器として利用しようとしました。結果はペットを飼うごとくジラースを育てたモンスター博士(二階堂教授)のように自らが作った怪獣に踏みつぶされて亡くなってます。
 そこまでいかなくてもいや〜なヤツというのはよく登場します。「帰って来たウルトラマン」に登場する岸田長官もいや〜な感じでしたが、「ウルトラマンダイナ」第25、26話「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!」に登場する海洋開発局のエジリ主任もいや〜なヤツでした。救出した南極海底基地アイスキャッスルのハラシマ主任の全快を見舞うスーパーGUTSの面々の前に現れた彼に対する隊員達の渋い顔。ちょっと違ったのはこの後で、この人物、自分の考えを改める勇気を持った人物だと思うのです。ヒビキ隊長が「ウチのチームはどうでしたか?」との問いに「とても素晴らしいチームでした!」と報告している。



 この後、みんなでカラオケに出かけるスーパーGUTSの面々。全員が私服で揃うのはこの時だけだったと思う。
posted by KAZU at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮