2008年05月19日

ラセスタ星人〜石井めぐみさん〜

 自分が10代、20代の時のアイドル、僕等の時は圧倒的に歌手が多かったですが、それから10年、20年経つとその大半が姿を消してしまいます。若さ、ルックスで売っていてもやがては飽きが来て、人気は下降線。プラス年齢の増加がありますから。そんな中で10年、20年を経っても頑張っている方もおられる訳で、特撮作品などでその姿を見かけると「おおっ」と驚くと同時に嬉しいです。そんな方の一人が石井めぐみさん。
 僕が大学生から社会人になりたての頃の人気雑誌のひとつが小学館の男性向け総合雑誌「GORO」。石井めぐみさんはここでグラビアを飾った人。後に篠山紀信の激写文庫シリーズ「石井めぐみ そっと」(1982)が出版されました。激写文庫はその名の通り文庫版だったので、書店でぱらぱらとめくったことはあるものの、結局は一冊も買わなかったですが。記憶に残っている顔です。
 「ウルトラマンダイナ」の第20話「少年宇宙人」(1997)でラセスタ星人の母親役でゲスト出演されてました。ぱっと見た時「あれ、この人だれだったかな?」と思ったのですが、後でDVDを借りた時にクレジットで確認。もやもやが一気に解消しました。実は石井めぐみさんは僕と同い年、ダイナは10年前の作品ですが、実に魅力的です。
 宇宙の片隅で氷の惑星ラセスタ星が恒星に飲み込まれて消滅します。このことはTPCも観測していました。かつて氷河期を迎えた母星を離れたラセスタ星人は宇宙にちらばっていきます。そして地球にもその家族がやってきていました。ラセスタ星が消滅したことでラセスタ星人たちは新たな母星を捜すために宇宙のあるポイントに集結することになります。地球に住むラセスタ星人の少年(キシ サトル)は選ばれて宇宙に旅立つことになります。父は既に亡く、母はラセスタ星人の特性として10年以上地球に住むことで地球人として生物的にも同化しており、10歳のサトルが種族の代表として旅立つことになるわけです。ラセスタ星人の本性を現し、巨大化して宇宙へ旅立とうとする少年をダイナが手助けするというエピソードでした。
 石井めぐみさん演じる母親はちょっと描き方が不十分でもったいないなぁという感じでした。作品的には母親や少年の心情を友達やその父親が代弁して、深刻さを和らいだ形で描いています。ここは賛否が分かれるところ。ファンタジー的な仕上がりで僕はいいと思うのですが。最後の友達二人が話す場面もじーんときます。石井さんのファンなら絶対にお勧め。旅立つ息子に石井さんがかける言葉が印象的です

「おまえはどんなときも、お母さんの誇りよ」


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
posted by KAZU at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮