
「赤毛のアン」は1979年にフジテレビ系で「世界名作劇場」シリーズとして放映されたアニメ作品。原作はご存じL..M.モンゴメリの「赤毛のアン」で、企画・制作は日本アニメーション、製作は日本アニメーションとフジテレビ、演出に高畑勲、音楽に毛利蔵人、1979年厚生省児童福祉文化賞受賞作品、全50話。何度となく映像化されている「赤毛のアン」と同様にアンは赤毛でそばかすだらけの女の子として描かれている。僕の頭の中では激怒する場面ばかりが残っている。良く知られた原作ながら、「世界名作劇場」の中では余り話題にのぼらない。演出・構成や音楽はなかなかすばらしい。
有名な文学作品なのでストーリーについては割愛。キャラクター&キャストのみを列挙しておきます。(データはRead More の中)
主題歌はオープニングに「きこえるかしら」。岸田衿子作詞、三善晃作・編曲、歌は大和田りつこさん。「赤毛のアン」の主題歌は伴奏が非常に重厚なオーケストラ音で、ミュージーカル風のアメリカ的な音楽なのだが、どこかヨーロッパ的な印象も受ける作品。「世界名作劇場」の中でも異色の主題歌。
きこえるかしら ひづめの音
ゆるやかな丘をぬって
かけてくる馬車
エンディングは「さめない夢」で、オープニング同じく岸田衿子作詞、三善晃作・編曲、歌は大和田りつこさん。オープニングに負けないくらい、こちらも重厚な音が響く作品。残念なのはオープニングと曲想が似ていることかな。名文学を原作とするところで、ちょっとコミカルな曲が多い「世界名作劇場」のエンディングとしてはこれまた異色の曲。ピアノのイントロがすばらしい。
走っても 走っても
おわらない花の波
湖は遠く
燃える雲は
もっと遠く
