
物語を殆ど覚えていないにもかかわらず、オープニングのピアノの旋律が大変美しく、登場する少女が妖精のように可憐だったので印象深い作品です。僕にとってはオープニングが全てと言ってもいいくらいです。
「秘密の白い石」は原題が「Den Vita Stenen (The White Stone)」で、スウェーデンの作家グリンネル・リンデ(Gunnel Linde)の小説。これを原作にスウェーデン放送協会が1973年に制作しました。少年ドラマシリーズでは1974年の6月24日から7月17日の12回が放映されています。日本内のサイトでの情報はとても希薄ですが、英題とGunnel Lindeの名前で検索してかなり詳しい情報を得ることができました。とは言えスウェーデン語表記の部分が多くてよくわからないのですが。
スウェーデンの小さな村にみなしごの男の子ハンプスが引っ越してきます。村に住んでいるピアノ教師の娘のフィアはいつも一人で仲間はずれ。彼女は白い小さな石を持っていて、それを友達のように大切にしていました。たまたま知り合って仲良くなったハンプスはフィアに白い石を見せてもらうのですが、それが欲しくなって村の教会の時計台に落書きをしたら石をもらうという約束をします。そしてある朝、時計台に顔が描かれて村中が大騒ぎ。ハンプスはフィアから石をもらいますが、フィアが落書きの犯人が誰だか喋らなかったので、そのお礼に石を返します。それ以後、石の契約ともいうべき二人の約束と秘密で、村中に騒動を起こすという物語です。この石がまた真白でつるつるの楕円形のきれいな石でした。
DATA:
原作:グリンネル・リンデ(Gunnel Linde)の「Den Vita Stenen」
制作:スウェーデン放送協会
監督:Göran Graffman (イエーラン・グラフマン)
キャスト:
フィア:ユーリア・ハーデJulia Hede-Wilkens(声は山崎理香)
ハンプス:ウルフ・ハッセントルプUlf Hasseltorp(声は染谷利貴)
ブリタ:ファニー・イエールップFanny Gjörup(声は本田淳子)
フランスのサイトで見つけたオープニングの映像です。音源はテレビからの録音を持っているのですが、映像は30余年ぶりにみました。是非この音と映像を楽しんでください。
Den Vita Stenen