2007年09月30日

「最終兵器彼女」(実写版)


アニメ版でもこのシーンは名場面ですが、ちょっとインパクトに欠けますか。

 「最終兵器彼女」(実写版)は2006年に東映系で公開された劇場作品。言うまでもなく原作は高橋しん氏、監督は須賀大観 。制作は「最終兵器彼女」製作委員会(東映アニメーション、東映、東映ビデオ、スカパー・ウェルシンク、小学館、シリコンスタジオ、アミューズソフトエンタテインメント、博報堂DYメディアパートナーズ)。長大な原作を劇場用作品にまとめるために、省略できる部分は省略し、簡略できるところは簡略しているが、それでも削れなかったのだろう。SF劇場版作品としてはめずらしく120分を超える。
 本来この作品の主人公はシュウジであるが、シュウジよりもちせをメインにもってくることによって純愛作品に仕上げている。当然のことながらテレビアニメ版よりは細かい部分は描ききれていないし、グロの部分は見せていない。原作やアニメに触れた人には十分わかる内容なのだが、さて初めて見た人には理解できるか、少し疑問が残る。物語の結末はちせへの核弾頭による総攻撃をちせが宇宙空間で受けることによって戦争を終結させて世界は生き残る。全世界が崩壊してシュウジ一人が生き残るアニメ版との大きな違い。若手俳優さんが多い中でムラセを演じた伊武雅刀さんの演技が光る。
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2007年09月29日

「誰かの願いが叶うころ」



 宇多田ヒカルさんの元夫紀里谷和明さんが監督した映画「CASSHERN」のエンディングテーマ。エンドロールが流れ出したとたんに引き寄せられた魅力的な楽曲で、さすが宇多田ヒカルさん。ネット情報によると1年2か月ぶりのシングルとなった注目作ながら売上は初めて50万枚に届かなかったそうだ(それでもすごい)。僕にとっては宇多田ヒカルさんの曲としては初めて買った曲になった。
 勿論、作詞・作曲もご本人、編曲からプログラミングまでご本人が手がけたという。伴奏はピアノオンリー、静かに始まるバラードで映画の余韻を残したまま歌い上げる。CDのフルコーラスは少し長いが、映画のエンディングは約4分半。映画館で聞くことを意識して作られている。未だ聞いていないという方は是非一度お聞きになってください。

誰かの願いが叶うころ あの子が 泣いているよ
そのまま 扉の音は鳴らない

「誰かの願いが叶うころ」2004年4月21日リリース(13th)。作詞・作曲・歌:宇多田ヒカル
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2007年09月28日

「ろぼっ子ビートン」



 「ろぼっ子ビートン」は1976年にTBS系で放映されたドタバタコメディタッチのロボットアニメ。原作は監督の大隈正秋と飛行船企画、制作は東北新社、制作協力サンライズ。全50回で1回でAパート、Bパートそれぞれ1話の2話放映が基本形。残念ながら僕は全く見ていない。珍しく主題歌の音源も持っていない。今回は資料をまとめて記載します。
 アメリカに住むおじさんから日本の小学生マーちゃん(正夫)のところに組立式ロボットが送られてくる。マーちゃんは近所に住む発明家ノーベルさんといっしょにこのキットを組立てる。ところが部品を間違えたり、他の部品を混ぜ込んだり、回路もでたらめにつなげたりと、とんでもないロボット・ビートンが完成する。ビートンは自らの意思を持ち、ロケット噴射で3分間飛行可能、怪力の2頭身ロボット。弱点は水で、すぐに錆びて動けなくなる。組立てたノーベルさんのみがビートンを修理することができる。本来ビートンにはリモートコントローラーがあるのだが、ビートンがマーちゃんから取り上げて自分のお腹の引き出しにしまっている。
 主要キャラはマーちゃんのガールフレンドのうららちゃん、中年のガキ大将・ガキおやじ、ガキおやじの子分のトリオ・ガキレンジャー、ガキおやじが作ったロボット・ブリキン、美少女ロボットネンネンら。
 キャストはビートンに桂玲子(のち白石冬美)、マーちゃん(正夫)に杉山佳寿子、ノーベルさんに市川治、うららに小山まみ、マーちゃんのお父さんに徳丸宗、お母さんに弥永和子(のち千々松幸子)、 マーちゃんの妹トン子に北川知絵、ガキおやじに永井一郎、ブリキンにたてかべ和也、ネンネンに平井道子、ガキレンジャーに鈴木清信、麻上洋子、水鳥鉄夫。
 主題歌はオープニングに「わたしのビートン」。大隈正秋作詞、川口真作・編曲、歌は大和田りつこ。エンディングは「なぜ?なぜ?ビートン」で、同じく大隈正秋作詞、川口真作・編曲。歌は大和田りつこ、劇団こまどり。
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2007年09月27日

「チャージマン研」



 「チャージマン研」は1973年にTBS系で放映されたアクションSFアニメ。月〜金の夕方の帯番組で10分間1話完結というスタイル、僅か三カ月の放映だったせいか覚えておられる方は少ないのでは。僕は「チャージ・マン研」と読んでしまい“ちゃーじ漫研”という認識でアニメだとは思っておらず、随分後になってからこれがアニメと知った次第。後に実写版が作られて少しこのアニメの存在が知れ渡ったがやはりマイナーな作品。原作は鈴川鉄久の漫画、制作はナック、タマプロダクション、全65話。音楽担当は何と宮内國郎さん。
 残念ながら未だ見ていないのだが、かなりハードなSFものとのこと。勧善懲悪、的には非情の研の活躍を描く。舞台は近未来、200万光年の彼方から地球侵略にやってきたデュラル星人に対して少年・泉研が地球を守るために科学の粋を結集して作られた教科服を装着、チャージマン研に変身して、愛機スカイロッドに乗って戦う。
 メインキャラクターは泉研(声は沢田和子)、ママ(声は藤田淑子)、パパ、キャロン、バリカン(ロボット)、コロ(犬)、デュラル星人、など。戦いでの中心は研、キャロン、バリカン。
 主題歌は10分の帯番組ということでオープニングのみ。「チャージマン研!」はナック企画部作詞、宮内 國郎作曲、歌はひばり児童合唱団。聞いてみるとなかなか良い曲です。70年代らしいメロディ。

宇宙の町に 未来の光
燃える血潮は 正義のために
今日の夕陽は ぼくらのものさ
チャージング ゴーゴー研 ゴーゴー研
その名も ぼくらのチャージマン
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2007年09月26日

「リトル・ルルとちっちゃい仲間」



 「リトル・ルルとちっちゃい仲間」は1976年に朝日放送系で放映されたコメディタッチのファミリーアニメ。原作はマージョリー・ヘンダーソン。作画の雰囲気は輸入アニメかと思えるくらいアメリカンタッチだが、れっきとした日本製。もともとアメリカで制作されたものを日本向けにリメイクしたものとか。アニメ制作は日本アニメーションで全26話。庶民的な町中を舞台にしてルルと仲間たちの日常をおもしろ楽しく描いている。
 キャストは主人公ルルに松島みのり(最初の3話のみ増山江威子)、マミィに小原乃梨子、ダディに加藤正之、アニーに堀絢子、アービンに千々松幸子、イギーに松金よね子、ウィルバーに小原乃梨子、トビーに山本圭子、プッチーに増岡弘、フルーリィに辻村真人、ほか。
 主題歌はオープニングに「リトル・ルルとちっちゃい仲間」。作詞は香山美子、作・編曲に音楽担当の越部信義、歌は堀江美都子とヤングフレッシュ。一般的には堀江美都子さんの曲としてはマイナーかもしれないが、ミッチファンには人気の曲。楽しさ120%の名曲。エンディングは「わたしはルル」。香山美子作詞、越部信義作・編曲、歌は堀江美都子。こちらは香山美子さんの歌詞としては珍しく凝ったもので、言葉のつながりをしっかり聞かないとちょっと意味がわかりにくい。哀愁のこもった言葉は魅力的だけど。

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2007年09月25日

「こども名作劇場」



 「こども名作劇場」は1980年にテレビ朝日系列で放映された子供向けテレビドラマ作品。提供がハウス食品1社だったため“ハウス”を冠して「ハウスこども名作劇場」と呼ばれる。残念ながら僕は全く見ていないのでその内容は知らない。資料によると1980年9月から1983年2月にかけて放映され、放送時間は日曜日の朝から後に火曜日の夜に移されたそうだ。解説は岸田今日子、木内みどり。
 番組の内容は知らないが1枚レコードを持っている。「テレビ朝日系 こども名作劇場」と題したジャケット、収録曲は「夕陽のメロディー」と「もう一度逢えますか」。ジャケットイラストはグループタックの手によるもの。このハウス劇場はタイトルを何度か変えていて「こども名作劇場」はその中のひとつ。1981年にこのレコードが発売されていることから、当時は「こども名作劇場」だったのだろう。
 このレコード、ジャケットの裏側にかおりくみこさんの写真が載っている。実はこの写真にひかれて買ったもの。かおりくみこさん24歳のポートレート。
 「夕陽のメロディー」は竜真知子作詞、馬飼野康二作・編曲、歌は勿論かおりくみこさん。

はなれていても はなれていても
こころは よんでる さがしてる

 と始まる曲で、夕陽のイメージとは随分違った明るい曲。楽譜がジャケットに印刷されているが、変ロ長調で半音階を含んだ難しい曲でちょっと後半は子供が歌うには無理があるかな、という感じ。歌詞は「メロディー」という言葉をのぞけば全部ひらがなで書かれているけれど。

かえってゆこう はるかないえじ
ひとみとじれば ゆうひのメロディー

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2007年09月24日

「まんがこども文庫」


第1回第1話「狐」より

 「まんがこども文庫」は1978年に毎日放送系で放映された名作アニメーション。制作はグループタック、製作は愛プロ、グループタック、萬年社、毎日放送となっている。新実南吉、小川未明、椋鳩十など近・現代の児童文学の名作を中心に岸田今日子さんの語りで綴った。全51回、通常1回2話だが、一部前後編となっている。
 何といってもこの作品の魅力は音楽。エンディングでは既成の曲も使用されているが、童謡や詩に曲を付けたものが使用され、童謡として大変質の高いものとなっている。
 オープニングは「よんでいる」で岸田衿子作詞、宇野誠一郎作・編曲、歌は堀江美都子。堀江さんの歌唱力でガンガン押してくるSF主題歌もいいが、ミュージカル風や童謡風のこういう曲も実力に裏打ちされていて聞き飽きない。最後のフレーズ「呼んでいる とびらをあけると」のところの歌い方などはさすがだ。

呼んでいる 呼んでいるよ
リンゴの木 日の光り
こうまのたてがみ
風の中から こだまのように
呼んでいる とびらをあけると

 エンディングは“今月のうた”と題して12曲が流れた。LPレコードでは全曲集が確か出ているはずだが、僕は一部だけしか音源をもっていない。どれもすばらしい曲だと思う。
(1) 案山子と海 (西条八十作詞、柴田南雄作曲、小森昭宏編曲、真理ヨシコ歌唱)
(2) ながれ椅子 (西条八十作詞、宇野誠一郎作・編曲、堀江美都子歌唱)
(3) お菓子の汽車 (西条八十作詞、野田軍行作・編曲、石毛恭子歌唱)
(4) ゆきがふる (まどみちお作詞、水野修孝作・編曲、大杉久美子・コロムビアゆりかご会歌唱)
(5) 椿の莟 (島木赤彦作詞、小倉朗作曲、小森昭宏編曲、真理ヨシコ歌唱)
(6) ちょびっとちょびっと春がきた (サトウハチロー作詞、菊地雅春作曲、小森昭宏編曲、大杉久美子歌唱)
(7) ひよこ (島木赤彦作詞、小森昭宏作・編曲、真理ヨシコ・杉並児童合唱団歌唱)
(8) 雲雀 (三木露風作詞、飯沼信義作・編曲、杉並児童合唱団歌唱)
(9) 雨のこもりうた (小池智子作詞、新実徳英作・編曲、渡辺直子歌唱)
(10) どうぶつえんのこもりうた (小池智子作詞、越部信義作・編曲、かおりくみこ歌唱)
(11) ふんすい (西条ふたば子作詞、平吉毅作曲、青木望編曲、こおろぎ'73歌唱)
(12) さんご礁 (吉村徹三作詞、宇野誠一郎作・編曲・大杉久美子歌唱)
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