
アニメ版でもこのシーンは名場面ですが、ちょっとインパクトに欠けますか。
「最終兵器彼女」(実写版)は2006年に東映系で公開された劇場作品。言うまでもなく原作は高橋しん氏、監督は須賀大観 。制作は「最終兵器彼女」製作委員会(東映アニメーション、東映、東映ビデオ、スカパー・ウェルシンク、小学館、シリコンスタジオ、アミューズソフトエンタテインメント、博報堂DYメディアパートナーズ)。長大な原作を劇場用作品にまとめるために、省略できる部分は省略し、簡略できるところは簡略しているが、それでも削れなかったのだろう。SF劇場版作品としてはめずらしく120分を超える。
本来この作品の主人公はシュウジであるが、シュウジよりもちせをメインにもってくることによって純愛作品に仕上げている。当然のことながらテレビアニメ版よりは細かい部分は描ききれていないし、グロの部分は見せていない。原作やアニメに触れた人には十分わかる内容なのだが、さて初めて見た人には理解できるか、少し疑問が残る。物語の結末はちせへの核弾頭による総攻撃をちせが宇宙空間で受けることによって戦争を終結させて世界は生き残る。全世界が崩壊してシュウジ一人が生き残るアニメ版との大きな違い。若手俳優さんが多い中でムラセを演じた伊武雅刀さんの演技が光る。