2007年08月15日

「荒野の少年イサム」(1)



 「荒野の少年イサム」は1973年にフジテレビ系で放映された冒険アクションアニメ。原作は山川惣治、作画が川崎のぼる、音楽担当は渡辺岳夫、アニメ制作は東京ムービーで1年間放映された、全52話。日本人の少年イサムを主人公にした西部劇で、武器(銃)は持つものの心によって正義にも悪にもなるという非常にわかりやすいテーマで、放映当時の少年たちを魅了した作品。勿論僕も全話視聴した。日本人独特の「情」が強調された終盤はやや魅力を失ったが、他に例を見ないアニメ作品だと思う。
 時代は明治初頭のアメリカ西部、新天地と学問を求めてアメリカに渡った渡勝之進はアメリカインデアンの娘を妻とし息子イサムを設けるが帰国の途中で妻が亡くなる。妻の遺体を引いて宿場町に入るがアウトローに追われ乳飲み子のイサムは驢馬に乗せられたまま荒野の道を進む。驢馬を追う父は別れ道に達した時にどちらへ進むか迷うが、ここが文字通り運命の別れ道。父は下りの道を選んだ。驢馬は上りの道を進み、砂金収集の集落ロッテンキャンプへたどり着く。夜明けと共にロッテンキャンプへ入った乳飲み子を町の人々は「サンボーイ」と讃えて育てる。幸い名前を書いたものがあったためイサムの名は引き継がれる。そして幼年期をロッテンキャンプで過ごしたイサムであったが、洪水でロッテンキャンプは大きな打撃を受けイサムは流されてしまう。イサムを拾ったのはアウトローのウインゲート一家。イサムは少年期をアウトローのガンマンとして厳しく育てられ天才的な銃の使い手となる。やがてウインゲート一家の仕事を手伝うようになり、アウトローであることを知るが育ての親であるウインゲートを裏切ることができなかった。しかしウインゲートを親の仇と狙うビッグストーンとウインゲートを守るために一騎討ちを行い、命を取り留めたウインゲートがビッグストーンをリンチ、命を助けた医者も口封じのために殺そうとしたことでイサムはウインゲートと縁を切り、保安官に自首し許され、正義のガンマンとなっていく。
 父親勝之進は落馬のために記憶の一部を失いイサムを捜して荒野をさまよっていた。イサムは声が出なくなった父と一度会っており、その時に父から柔道を習う。イサムが立ち去る時に声を取り戻した勝之進が「名前は?」と問うがイサムは「イサム!」と答えた後愛馬サンダーボルトにまたがり走り去ってしまい親子の再会は最終回まで持ち越される。ビッグストーンが勝之進と出会ったことなどからイサムと勝之進の距離が縮まっていくのが終盤のストーリーとなっている。原作は青年期まで描かれているがアニメでは少年イサムが父親と再会する場面まで。(つづく)
posted by KAZU at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション