2007年07月21日

ニアデスハピネス



 武装錬金はオープニングナレーションで述べられているように、「人の闘争本能によって作動するそれは持つ者が秘めたる力を形に変え、唯一無二の武器を創造する」のであるが、各キャラクターのどういった闘争本能がその武装錬金を生み出したのかは分かりにくい。その点、一番はっきり分かるのはパピヨンの持つ黒色火薬の武装錬金“ニアデスハピネス”ではないかと思う。
 蝶野攻爵は天才の名を恣にしたが、不治の病に冒される。親にも見離され、蔵の中で彼が発見したのは曽々祖父・蝶野爆爵の残したホムンクルスと錬金術に関する資料。その天才的頭脳でホムンクルスの研究に勤しみ動物形ホムンクルスを解き放つ。この動きを探ることが錬金戦団の戦士斗貴子の任務であり、カズキとの出会いでもあり、戦士カズキの誕生、以後の物語の発端となる。ヘビのホムンクルス巳田、サルのホムンクルス猿渡、コモリガエルのホムンクルス蛙井、バラのホムンクルス花房、ワシのホムンクルス鷲尾がことごとく斗貴子とカズキに倒された後、蝶野は自ら人型ホムンクルスとなるが、培養した幼生が十分生育する前に弟・次郎に培養フラスコを割られてしまい、不完全な人型ホムンクルスにしかなれなかった。永遠の生命を得たが、病を持ったまま、食人欲求もないまま、蝶人・パピヨンとなる。
 もともとキャプテンブラボーとともに任務に就いて、ムーンフェイスに敗れた錬金の戦士の持っていたシリアルナンバー51の武装錬金を、金城が使っていたが、キャプテンブラボーに倒されたため錬金戦団に戻った。キャプテンブラボーはこの武装錬金(51)を留守番の斗貴子に託したが、それを追って寄宿舎を襲ったホムンクルス陣内との戦いで斗貴子は陣内を切り裂くがその武装錬金(61)は落としたスキにパピヨンに奪われる。
 さて、前置きが長くなったが武装錬金を手に入れたパピヨンの闘争本能---というよりも欲望から生まれた武装錬金の形は火薬。銀成市を燃やし尽くして新たに自分にあった街を作ろうとした蝶野の欲望の生んだ所産か。ニアデスハピネスは near death happiness のこと。
posted by KAZU at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 武装錬金