
「逆転イッパツマン」は1982年にフジテレビ系列からタイムボカンシリーズ第6作目として放映されたアニメ作品。制作はタツノコプロ、全58話。前作「ヤットデタマン」で一度落込んだ視聴率を再び押し上げた名作で、その人気故に58話と4クールプラス追加が放映された。前作以上にシリアスでハードな展開が魅力。僕自身は余りかじりついて見ていなかったが、本編終了間際のコイスネンの「いつか逆転してやるからな〜っ」の捨て台詞が記憶に深く残っている。
舞台は未来、業界随一のリース・運送会社“タイムリース社”。依頼があれば品物を過去でも未来でも届ける。ここに勤務するのがヒゲノ濃造部長以下、主人公・豪速九、放夢ラン、ハル坊ら。一方業界第2位ながら低迷を続けるライバル会社“シャレコーベリース社”の会長コン・コルドーはムンムン、コイスネン、キョカンチンら三悪にタイムリース社の営業妨害を指示する。主人公たちがピンチに立たされた時にハル坊の持つ“ピンチ通信機”でイッパツマンを呼ぶとどこからともなくイッパツマンが登場、ムンムンたちの作戦をぶっつぶすというのが毎回のパターン。
今までのシリーズと大きく違うのは主人公の年齢。十代前半の少年少女たちが主人公だったのが、今回の豪については設定が20代、半ばで登場した星ハルカと結婚します。また視聴者にイッパツマンの正体が誰であるかを明らかにしていません(でした)。さらに主人公イッパツマンがシリーズ初倒されてしまいます。初代イッパツマンは豪がコントロールするサイキックロボットで隠球四郎に倒されてしまい、以後は豪本人が変身することになります。(つづく)
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