シュウジらの通う学校は閉鎖が決まり、翌日軍の兵士の営舎となることに。1年生たちは文化祭の開催は叶わなかったがお別れの祭をすることにしていた。その祭のために食料品を運んできたアケミの父親はシュウジに礼を言う。(ここは本当にほろりとくる場面、アケミの父親がすばらしいです)祭の準備の中、軍の兵士がやってきてすぐさま学校を引き渡せと要求してくる。それに対してシュウジは土下座して明日の朝まで待ってくれと懇願する。その姿を見た下級生たちの懸命の懇願に兵士たちも困り顔で祭は無事開催されることになる。夜の教室でアツシ、アケミと語るシュウジの元へふゆみがやってくる。テツの手紙と形見をちせがふゆみの元へ届けたからだが、大人になったシュウジはふゆみと別れ、ふゆみは「チェッ!大人になりやがって」と捨て台詞を吐いて去って行く。そうそう、ここではもう一人お客さんがありました。軍のカワハラが行方不明になったちせを捜して来てます。「あなたのところだとばかり思ってました」と残るちせの薬を全部シュウジに渡す。
そして祭の翌朝、校庭に出たシュウジはちせに再会する。そして2人は駆け落ちする。故郷と同じく港の見える町にたどりついた2人は、シュウジが漁港でちせがラーメン屋で働きながら2人だけの刻を幸せなひとときを過ごしていく。ちせの薬がなくなり、シュウジがカワハラからもらった薬で僅かの刻をしのぐ。ピクニックの約束をするシュウジだったが、戦火はこの町にも及んだ。とうとう壊れ始めるちせ。シュウジは兵器としてのちせに恐怖することはもうなかった。最後は自分の手でちせを殺して終わらせるつもりだったが、最後の最後にちせに生きていてほしいばかりに、ちせを裏切って軍に委ねる。ふたりを監視し(見守り)続けたカワハラは「彼女は生きます」、そして口癖「仕方なかったんです」と語ってシュウジと別れ、港で自決して果てる。