2007年03月25日

ジェット気流



 もちろん地球上を吹いている風の話ではありません。「マグマ大使」の「ジェット気流だ新兵器!」と歌われている「ジェット気流」のことです。
 テレビ放映前に月刊「少年画報」で連載されていた手塚治虫氏の漫画ですが、漫画の中ではマグマ大使が腕をぐるぐる回して気流を起こすというものでした。さて実写版でどのように腕を回して気流を起こすものかと内心期待しつつ見ていたのです。ところがと言うか当然と言うか腕を回して気流を起こすのではなくて、ロケット態のままきりもみ回転をして気流を起こすというものでした。それに必殺技というようなものでもなく、怪獣を一撃で倒す武器でもありません。少々期待はずれで、がっかりした記憶があります。使用した回数も少なくて今はっきり記憶に残っているのはキンドラとの最後の戦い。それでも何のためにジェット気流を使ったのか理由を覚えていません。ジェット気流で体が浮き上がるキンドラ、暴風の中でロケット態から人間態に姿を変えたマグマ大使とキンドラとの最後の戦いでした。
 「少年画報」での最終回はマグマのロケット態からのジェット気流で勝負をつけてます。ジェット気流で空気のレンズを作って太陽光線を集めると言うもの。その発想のすごさは流石に手塚治虫氏だと言わざるを得ません。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日は新旧問わず、アニメ・特撮番組について語り尽くす2時間。
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2007年03月24日

「最終兵器彼女」〜兵器ちせ初登場場面〜



 「最終兵器彼女」で兵器ちせが初登場するのは札幌空襲の時。空爆する敵戦闘機を迎撃したちせが地上に降り立ったところをよりによってシュウジが目撃する。背中に翼、右手には銃器を装着した姿。多分この作品中で1、2の印象的な場面だと思う。それ故、この姿が公式ページのトップページにも使われている。この時のシュウジの顔に比べるとちせは余り表情を変えていないけれど、この寂しげな表情と顔の絆創膏が見ている者に複雑な心境を呼び起こします。

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2007年03月23日

「ガラモンの逆襲」

 「ウルトラQ」の第16話、第13話「ガラダマ」の続編。前作ではダムを破壊したもののダム湖から出ることはなかったガラモンが東京で大暴れをする。オープニングで複数のガラダマが終結して地球に突入していくシーンは前作を見た者にとってはわくわくする、またドキドキする映像だ。
 大学の宇宙物理学研究室に保管されていたチルソナイト製の電子頭脳が中性的な顔だちの男に盗まれる。エスパライザーを操作する男が歩く後を電子頭脳が空中を漂いながら着いてくるところでオープニングが始まる。大学の研究室にこんな貴重でぶっそうな物を保管していたというのはそもそもおかしいが、遊星人に盗まれるなどという想定はなかったのだろう。
 「平和な大宇宙のしじまを破って、巨大な隕石群が青い地球に向かって飛んでいるのです。我々は地球侵略を企む遊星人が送り込んだ、おそるべきロボット怪獣ガラモンを倒すことに成功した。だが、遊星人はガラモンをコントロールする電子頭脳を盗み出し、再び地球総攻撃を開始したのです。地球危うし」(オープニングナレーション)
 東京に次々と飛来するガラダマ、ガラダマが破れてガラモンが現れる。東京タワーを破壊するシーン、東京の街に複数のガラモンが飛び跳ねるシーンは不気味さが漂う。しかし万城目たちと電波研究所の花沢主任の活躍で電子頭脳を電波遮断網でくるむと、全てのガラモンが口から液体を吐き出して次々と停止する。この場面も不気味だ。最大の見どころはラストシーン。万城目と一平に殴られた男が起き上がると、顔はセミ状に変化していた。湖の水の中へ歩き始めるセミ人間。突如沖合の水面から円盤が浮かび上がる。手を振るセミ人間。円盤からは光線が放たれ、「ギギーッ」と悲鳴を挙げてセミ人間は燃える。「彼は任務の遂行に失敗した、あれが彼らの掟なんだ」「悪魔の様な宇宙人!」「あんなやつらに地球を取られてたまるもんか」。この衝撃的な映像がこの作品の主題につながっています。東京を一時ガラモンに蹂躪されたものの地球人の勝利となった。
 円盤が飛び去った空を見上げる花沢主任。「助かったなあ」「主任、我々の勝利ですね」「いや、人類の科学がこのチルソナイトの電子頭脳を破壊することができない限り危険はまだ続いているんだ」
 任務に失敗した者を処刑するのは何もセミ人間の世界に限らず、人間の世界にもあると思うのだが、メインキャスト三人の言葉に遊星人の非情さが浮き彫りにされている。ちなみに花沢主任を演じたのは平田昭彦さん。
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2007年03月22日

「最終兵器彼女」〜主題歌〜



 「最終兵器彼女」のオープニング主題歌は「恋スル気持チ」。シンガーソングライターの谷戸由李亜さんがこの作品のために書き下ろしたオリジナル曲だ。初めて聞いた時にはオープニングとしてはどうかなと思ったのだが、聞いている内にだんだん愛着が湧いてきた。この作品のための書き下ろしということで歌詞はエンディングよりも内容に合致している。

 君のそばにいるだけで 自分の心が
 嘘のように素直になれるよ
 ……
 後ろには君の足音が追いかけてくるようで
 何度も振り向きながら君の姿みてた
 (谷戸ゆりあ作詞・作曲、見良津健雄編曲)

 対してエンディング「サヨナラ」は谷戸さんのオリジナル曲だそうで、アニメ作品に対してはイメージ的に使用されている。谷戸さんはシングルをあまりリリースされていないようで、ファンの間で「サヨナラ」は人気の曲だとか。

 私の心にすき間があいた
 ねむれぬ夜 ためいきばかり
 気づかぬうちに 朝になってた

 そして劇中歌に「夢見るために」これはテレビ版を見た方なら必ず聞くと思い出す曲。一つのキーになっている重要な曲でもある。音源を持っていないので、ここにご紹介できないのが残念。サントラには収録されているのだろうか?石川あゆ子作詞、見良津健雄作・編曲、杉内光雅歌唱。

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2007年03月21日

「ハレ晴レユカイ」ダンスフルバージョン



 「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディング「ハレ晴レユカイ」はハルヒ、有希、みくる、古泉、キョンがダンシングするのですが、エンディング映像はクレジットが入るために全曲のダンスはわからなかったのです。「涼宮ハルヒの憂鬱」ファンにとって「ハレ晴レユカイ」をフルで踊るのは夢、実際に踊るのは無理でも見てみたい。この熱い思いから京都アニメーションのサイトでダンスのフルバージョンの絵コンテを公開。さらにDVDの最終巻第7巻では特典映像として「ハレ晴レユカイ」ダンスフルバージョンが収められています。
 僕にはダンスの素養がないので到底無理なんですが、挑戦してみてはいかがでしょうか。(畑亜貴作詞、田代智一作曲、安藤高弘編曲、歌は涼宮ハルヒ(平野綾)、長門有希(茅原実里)、朝比奈みくる(後藤邑子))
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2007年03月20日

「ガラダマ」

 “チルソナイト”という言葉をご存知でしょうか。ウルトラシリーズではおなじみの宇宙合金の名前です。初出は「ウルトラQ」の第13話「ガラダマ」であると思いますが、このエピソードは脚本・金城哲夫、監督・円谷一の本格派SF作品。ガラダマモンスター(ガラモン)を世に送り出しただけでなく、宇宙合金、電子頭脳、宇宙侵略という今のSFの世界では珍しくないこれらの用語や考え方を持ち込んだ斬新なものです。そして音楽では冒頭チルソナイトの電子頭脳を運ぶ少年達の行進、ダム湖の遊覧船のラジオから流れる湿った重い曲、エンディングの不気味な効果音のごときメロディとシリーズの中でも珠玉のサウンドも聞くことができます。
 三国山脈の弓ケ谷の小学生・守(まもる)は空からふわふわと落ちてきたというガラダマ(隕石をこの地方ではこう呼ぶそうである)を学校の大木先生の所に運ぶ。大木先生はそのガラダマが50センチ程あるにもかかわらず、並はずれて軽いことに驚き、東京の一の谷博士の元へ持って行って調べてもらう。隕石を調べた一の谷博士は、「この隕石を形作っている物質は非常に高速で溶解された珪酸アルミニウムの一種でガラス状結晶です。ついこの間、リビア砂漠で発見されチルソナイトと名付けられた鉱物と同種類のものです。やはり、宇宙から飛来した物質として、学会の問題になりましたが、我々には想像もつかない程、優れた特質を持った合金です。」と答える。博士は宇宙人の手になるものと結論づける。
 極超短波を断続的に発信し始めた隕石に、一の谷博士は隕石の落ちてきた状況・場所を見るため万城目たちと共に弓ケ谷へ出かける。そこに巨大なガラダマが落下する。ガラダマは轟音を立てて遊覧船をかすめダム湖へ落下、衝撃で遊覧船は山肌にひっかかる。高温のガラダマで忽ちダム湖の水は水蒸気と化して干上がっていく。湖底に現れたガラダマから蒸気が吹き出し、ひびが入ると中から巨大なモンスターが現れる。「モンスターを運んできたカプセルはチルソナイトで作られたものだと断定していいだろう。我々人類よりはるかに優れた頭脳と文明を持つ遊星人の産物だ。彼らはまず自分に代ってモンスターに命令を与える電子頭脳を先に送り込み、それからモンスターを打ち上げた」と推察する。さすがに世界的に有名な大科学者だ。
 物語はこのあと万城目たちが遊覧船に取り残された乗客を救助、東京の研究所では由利子の「電波を遮断する方法はないかしら」という言葉に遮断網がかけられ、コントルールを失ったガラモンが停止して、一応は事件は終結する。
 しかしながらエンディングナレーションの「だが侵略は終ったのではありません。電子頭脳を破壊したとしても、遊星人は第二、第三の挑戦をかけてくるでしょう。宇宙は広く、我々人類よりはるかにすぐれた文明を持つ星が何億とあるのです」と不気味な余韻を残し、続編「ガラモンの逆襲」へと物語は続いていきます。

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2007年03月19日

「桜唄」



 間もなくサクラの季節を迎えます。「おとローグ 日々好日!」のあびょん・いとうさんも記事で「最近の私のお気に入りは、アンジェラ・アキの「サクラ色」。」と書かれておられます。僕は今放映中の「デルトラクエスト」のエンディング、Rythemの歌う「桜唄」が今とてもお気に入り。
 Rythemといいますと、「焼きたて!!ジャぱん」の第1オープニング「ホウキ雲」がまず思い浮かびますが、「桜唄」も、それにも優るとも劣らぬ肌に温かな歌です。桜の花のイメージはいろいろなんですが、散っていく桜に別れた恋人への想いを織り込んで、シンプルにそしてRythemのお二人の優しいハーモニーで歌い上げています。「デルトラクエスト」に対してはイメージソングでしかありませんが、ジャスミンの孤独な思いを代弁しているのかもしれません。発売と同時にダウンロードで購入しました。新津由衣作詞・作曲、武部聡志編曲。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日は新旧問わず、アニメ・特撮番組について語り尽くす2時間。
posted by KAZU at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション