
遅ればせながら「パタリロ」は1982年にフジテレビ系列で放映されたアニメーション。原作は白泉社の「花とゆめ」に連載された魔夜峰央の同名漫画。「クックロビン音頭」のところでも書きましたが強敵裏番組のせいで視聴率が振るわず木曜日、土曜日、金曜日と2回の時間帯変更をしました。結果的には1年間全49話を放映したので、最終的にはそれなりの成果があったものと思われる。僕はこの漫画がアニメ化されゴールデンタイムに放映されたことだけでも高い評価を与えてよいと思うのだが。制作は白泉社・東映アニメーション、音楽担当に青木望。同性愛をテーマにと入れたこの作品がアニメ化されて随分話題となりました。後にタイトルを「ぼくパタリロ!」に変更している。
ストーリーの詳細は東映アニメーションのホームページを見ていただきたいと思う。裏番組の方を見ていたので詳しく語るほどの知識はありません。とりあえずあらすじのみを。9歳で大学を卒業した超天才、マリネラ国王はギャグ連発、はちゃめちゃな行動力、必殺ゴキブリ走りを誇る、人並み外れた生命力を持つ。彼の名はパタリロ・ド・マリネール8世。南海の小国ながら世界有数の埋蔵量を誇るダイヤモンド鉱山があるマリネラ国を舞台に、若き国王パタリロが字空間を越えるその力をフルに発揮、国を守る活躍を描く、というとカッコいいのだが・・・。人をおちょくる趣味を持つパタリロ、アニメになる前に漫画を読んで好きになれないキャラクターでした。パタリロのボディーガードがバンコラン少佐。彼もまた美形とクールさ行動力が武器、仕事はちゃんとこなします。
キャストはパタリロに白石冬美、バンコラン少佐に曽我部和行、マライヒに藤田淑子、ジャダに戸田恵子、サッチャーに上田みゆき、ビョルンに増山江威子、長官に永井一郎、エトランジュに池田昌子、トミーに間嶋里美。今考えるとそうそうたる声優さんを揃えている。
オープニングには「パタリロ!」で伊藤薫作詞・作曲、青木望編曲、歌は藤本房子。第1エンディングに「美しさは罪」で伊藤薫作詞・作曲、中村暢之編曲、歌は竹田えり。第2エンディングに先にご紹介した「クックロビン音頭」。田中のぶ作詞、青木望作・編曲、歌はスラップスティックと白石冬美。主題歌については歌詞がおもしろいので、別の機会に。
