ウルトラファンならみなご存知と思うが「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊アマギ隊員を演じた古谷敏さんは、前作「ウルトラマン」のウルトラマンの着ぐるみ俳優(最近はスーツアクターと呼ぶそうだが)。さらに前作の「ウルトラQ」では「マンモスフラワー」で見物人を、「2020年の挑戦」・「海底原人ラゴン」でケムール人、ラゴンをこれまた着ぐるみ俳優として演じています。
簡単に調べた略歴を。1943年東京都出身、東宝演劇学校卒業、東宝に入社。1966年に円谷プロに移籍、以後円谷作品で活躍。円谷プロ退社後はプロモーション会社を設立、実業家の道を歩まれているとのことです。
「ウルトラセブン」ではアマギ隊員として活躍されましたが、コンピューターの権威、また科学班と協力しての武器の開発や事件の科学的解決に活躍する場面が多く、他の隊員が出動しても基地に残るシーンが結構多かったように思います。性格はやや気弱ですが、鍛えられた(選ばれた)ウルトラ警備隊の一員の強さもまた見せてくれました。
印象に残る作品は第4話「マックス号応答せよ」で宇宙空間のマックス号から脱出ロケットを使い、途中気絶しながらもコースを過たず本部へ帰還、防衛軍の隊員から「さすがだ」と賞讃されています。第11話「魔の山へ飛べ」でワイルド星人の生命を写し取るカメラから生命を取り出す方法を見つけ出しダンの命を救った。第18話「空間X脱出」ではベル星人の異次元空間にソガ隊員と二人で捕らえられている。第28話「700キロを突っ走れ!」ではストーリーの主役がアマギ隊員。子供の頃花火の爆発で家族を失ったアマギ隊員の爆薬に対する恐怖心を克服させるためにキリヤマ隊長はアマギ隊員を爆薬輸送のチームに任命する。アマギ隊員のプライベートな面を描いたのはこの作品のみだと思う。そして第48話、49話「史上最大の侵略」ではゴース星人に捕らえられゴース星人の代弁をして地球人にメッセージを伝える役を演じている。アンヌを振り払ってダンがセブンに変身するシーンの「アマギ隊員がピンチなんだ」という言葉が思い出されます。セブンに救出されカプセルから解放されたアマギ隊員はすぐに回復してウルトラホークで出撃していたのに少々違和感がありましたが、最終回ですから全員が顔を揃えないと様になりませんし。
2006年12月29日
2006年12月26日
「涼宮ハルヒの憂鬱」〜朝比奈ミクルの冒険 Episode 00〜

「涼宮ハルヒの憂鬱」は一話完結型ではあるけれど、一連のストーリーの中に挿話的にエピソードがちりばめられているのが特長。テレビ放映順では時間関係が前後していて、謎が先で解決したり、改めて前場面が思い出されたりしてとても面白い構成となっている。DVDではテレビ放映と違った順番に発売されているようだが。
テレビ放映順でいきますと第1話が「朝比奈ミクルの大冒険 Episode 00」。あらすじのあらすじは京都テレビのオフィシャルサイトで。このエピソードはハルヒがSOS団が文化祭の公開用に、自ら脚本、演出、監督をした映画を上映するというもの。その映画オープニング主題歌が「恋のミクル伝説」。映画のテロップでは作詞、作曲ともに涼宮ハルヒですが、実際は山本寛作詞、神前暁作・編曲、歌は朝比奈みくる(後藤邑子)。みくるがハルヒに無理矢理歌わされている雰囲気そのままに歌っているのが素晴らしい。収録CDは「涼宮ハルヒの詰合」。
2006年12月25日
特撮クリスマスソング

クリスマスというとずっとご紹介したいと思いつつも音源を手に入れられないのが「仮面ライダーのクリスマス」。収録されているCDまではつきとめてあるのですが、なかなか収集できないでいます。来年のクリスマスまでには何とか。
特撮クリスマスソングというと僕にとってはともかくこれ、「ミラクル☆Xmas」。過去記事でもご紹介しました。
敵も味方もナイ・ナイ 勝ちも負けもナイ・ナイ
武器も技もナイ・ナイ あるのは笑顔だけ
WOW! これこそミラクル WOW WOW!ミラクル Xmas
仲間と一緒に ミラクル Xmas
We wish you a Miracle Xmas !
「未来戦隊タイムレンジャー」2000年の12月24日に流れたこの曲、クリスマスだけは敵も味方もない、ロンダーズさえも特別ゲスト、そんな思いがこめられています。
2006年12月24日
ウルトラ警備隊〜シラガネ隊長〜

ウルトラ警備隊でフルハシ隊長の後任、隊長となったのがシラガネ・サンシロウ隊長。シラガネ隊長については過去記事で取り上げてますので詳しくはそちらの方をご覧ください。この第3期ウルトラ警備隊のメンバーが全員揃った場面というのはない。カザモリ隊員が退役した後にキサラギ・ユキ隊員が新メンバーとして加わるため。ウルトラ警備隊を離れたカザモリはユキ隊員と顔を合わせてはいるものの、私服姿。
シラガネ・サンシロウ隊長(南条弘二)
カザモリ・マサキ(山崎勝之)
シマ・ケイスケ(正岡邦夫)
ミズノ・タクマ(古賀亘)
ハヤカワ・サトミ(鵜川薫)
ホンジョウ・ルミ(あだち理絵子)
キサラギ・ユキ(勝村美香)
2006年12月23日
ウルトラ警備隊〜フルハシ隊長〜

テレビ版「ウルトラセブン」の地球防衛軍に所属したメンバーで平成ウルトラセブンにも登場するのは、モロボシ・ダン、フルハシ隊員(のち隊長・参謀)、アンヌ隊員、タケナカ参謀(のち長官)の4名でしょうか。
「太陽エネルギー作戦」(テレビスペシャル)でアンヌ隊員は退役しており、僕が覚えている限りこれが最後の出演でした。タケナカ長官は「1999最終章6部作」で最後まで正義の長官を全うする。
フルハシ隊員は「姿なき挑戦者」でナレーターによる紹介時にもあったように北海道出身。第24話「北へ帰れ」で妹とお母さんが登場している。プライベートが描かれるエピソードはかなり少ない中で唯一家族が登場しているエピソード。さらに第25話「零下140度の対決」では自ら「我が故郷、北海道でも…」とおっしゃっている。テレビスペシャルでウルトラ警備隊隊長として登場、オリジナルビデオ版では参謀に昇格している。「1999最終章6部作」ではカジ参謀の隊員時代の回想として“フルハシ隊長”で登場していて、この時がウルトラ警備隊の制服を着ての最後の出演だ。「1999最終章6部作」でのフルハシ参謀の役所は重要で、「栄光と伝説」ではいきなり定年退職前の宇宙での任務を終えた直後ムーンベースで攻撃をうけて絶命する。ムーンベースの崩壊がセブンを呼び、ダンはフルハシの最期を看取ることになる。ところが最終話「わたしは地球人」でノンマルトの力をもって歴史の証人として甦る。
フルハシ参謀は、ウルトラマンの科学特捜隊アラシ隊員を演じた石井伊吉(毒蝮三太夫)さん。テレビ版セブンでも引き続きフルハシ隊員として活躍。セブンでは忘れられないキャラクター。
2006年12月22日
ウルトラ警備隊〜キリヤマ隊長〜

テレビ版「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊隊長・キリヤマを演じたのは中山昭二さん。設定では第1話「姿なき挑戦者」で述べられているように38歳だった。常に沈着冷静、任務には厳しいが普段は随分優しい雰囲気をもった隊長さんでした。口癖は異常事態が起こった時、またその報告を受けた時「なにっ!」と一言。取り乱した様相を見せるのは「ノンマルトの使者」でノンマルトの海底都市を発見した時のこと。「そんなバカな」と人類以前から地球に住んでおり人類に追いやられて海底へ生き延びたというノンマルトの存在を否定して、ハイドランジャーで海底都市を粉砕した。このエピソードは平成ウルトラセブン「1999最終章6部作」へと続いていく。
中山昭二さんは1928年生まれてというから「ウルトラセブン」の時は本当に38歳くらいだったわけだ。「ウルトラマン」では第31話「来たのは誰だ」(ケロニア登場)でゲスト出演、植物学者二宮博士を演じている。1998年肺炎で亡くなられたそうだ。享年70歳。
平成ウルトラセブン「1999最終章6部作・私は地球人」では「ノンマルト」の事件にかかわった人物としてキリヤマ隊長の名前が出てくる。またシラガネ隊長がキリヤマ隊長の自宅を訪ねているのだが・・・。詳しい話はこちらを。
話は変わるが、ひし美ゆり子さん著のCDブック「アンヌ〜∞infinty」が発行されたのが1998年12月10日(講談社)。今ならCDブックなど珍しくもないのだが、当時はまだ走りで、6500円もした。ブックレットの方にはひし美ゆり子さんの少女時代から現在(1998年当時)までの写真、エッセイなどが掲載されている。CD-ROMの方にはビデオ、写真アルバムが収録されている。CD-ROMのビデオレターには森次晃嗣(ダン)さん、毒蝮三太夫(フルハシ)さん、吉本多香美さんや満田監督らが登場するが、その中に中山昭二さんも。平成ウルトラセブンのスタッフが中山さんに出演を依頼していたそうだが、残念ながら願いはかなわなかった。中山さんが亡くなったのは1998年、このCDブックの発行が1998年ということで亡くなる少し前の貴重な映像だと思う。CD内のデータはQuick Time Movieなのでご覧にいれるのは簡単なのだが、やはり控えておきます。写真は最初の一コマの画像。
2006年12月21日
「ムーミン」

またもや訃報です、俳優の岸田今日子さん。家内がラジオを聞いて教えてくれました。新聞によれば、脳腫瘍による呼吸不全で12月17日午後亡くなられたそうです。享年74歳。岸田さんと言うと僕がすぐに思い出すのは「傷だらけの天使」の綾部貴子ですね。岸田森さんと共に怪しい雰囲気を醸し出していました。アニメ関連なら「ムーミン」のムーミンの声でしょう。
「ムーミン」は1969年にフジテレビ系列で放映されたアニメ。原作はトーベ・ヤンソン、制作は前半26話までが東京ムービー、後半26話から65話までが虫プロダクション、全65話。この最初の「ムーミン」はヤンソンの原作に近い雰囲気のキャラクター達になっている。それでもヤンソンの評価は良くなかったそうだ。さらに1972年に新作「ムーミン」が同じくフジテレビ系列で放映された。制作は虫プロダクション、全52話。こちらの方は写真のようにキャラクターがよりアニメチックに実際の動物に近い雰囲気に描かれるようになる。確かタイトルは「ムーミン」だったが、「新ムーミン」と呼ばれている。旧作の方が明らかにメルヘン調で妖精っぽい。ちなみに「ムーミン」は海外でもアニメ化されており日本語版の吹き替えにも岸田さんが声をあてているそうだ。さらに、1990年に放映された「楽しいムーミン一家」はヤンソンの監修でこちらはヤンソンの手が入っているということで話題となったが、印象が余り強くない。
キャストはムーミンに岸田今日子、ノンノンに武藤礼子、ミイに堀絢子、スニフに富田耕生、メソメソ君に千々松幸子、ムーミンパパに高木均、ムーミンママに高村章子、スノークに広川太一郎、スナフキンに西本裕行、ヘムレンに雨森雅司、ジャコウネズミに八奈見乗児ほか。
オープニングは「ムーミンのテーマ」でこの曲は1970年のレコード大賞童謡部門賞を取っている。(この時の受賞式で歌ったのは玉川さきこさんらしい)井上ひさし作詞、宇野誠一郎作曲、歌は藤田淑子さん。エンディングは「ムーミン谷のうた」、 田山敦巳作詞、宇野誠一郎作曲。同じタイトルで、井上ひさし作詞、宇野誠一郎作曲の別の曲もある。また新作では井上ひさし作詞、宇野誠一郎作曲、藤田淑子(増山江威子?)歌唱「ムーミン谷のうた」というのも。新旧が接近した放映でレコード・ソノシートも複数の会社から出ていたようで歌手も別々、情報は少々混乱していて確認できていません。