2006年10月26日

キム・イル

 「まんが偉人物語」のように過去の偉人の伝記をアニメにしたものは別として、実在する人物がキャラクターとして一番たくさん登場したのは、僕は数えた訳ではないが多分「巨人の星」だろうと思っている。巨人軍の選手はもとより、セ・パ両リーグを代表する選手達が登場した。「タイガーマスク」もタイガーが日本プロレスを舞台に暴れまわることになるので、ジャイアント馬場やアントニオ猪木といった実在するプロレスラーが登場する。大木金太郎もその一人。
 今朝の朝日新聞の朝刊に「元レスラー大木さん危篤」との記事が出ていた。記事に載っている略歴をご紹介すると、力道山にあこがれて漁船で日本へ密入国し逮捕されるが、拘置所から送られた手紙を受け取った力道山が身元引受人となり、プロレスラーとしてデビューしたとのこと。子供の頃に見たプロレスではジャイアント馬場やアントニオ猪木とともに、日本プロレスで活躍し、その必殺技「原爆頭突き」は圧倒的な強さを誇った。新聞記事にもあったが頭突き世界一を決めるボボ・ブラジルとの対戦は激しいにらみ合いで、お互いの頭突きが炸裂しても一歩も引かなかった。タイガーマスクに描かれている大木金太郎は仲間だが、ジャイアント馬場と袂を分けてからは韓国プロレスの弟子を連れて再上陸し、馬場さんとの晩年の試合は余り良い印象はなかった。
 さて「タイガーマスク」で大木金太郎がピンチに陥った時に、タイガーが「キム・イル!」と叫ぶシーンがあった。このタイガーの応援に大木は復活して勝利をおさめる。そして試合の後で「タイガーくん、君が本名で呼んでくれたおかげで勝つことができた」と感謝していた。知り合いの韓国人も本名で呼ばれるととても嬉しそうな顔をする。
 僕はこのシーンで初めて大木金太郎が韓国人であると知った。長年の頭突きの後遺症で引退後は療養生活が続いていたそうだ。あの一本足原爆頭突き、大木さんの命を縮めることになったのだろうが、今一度見てみたい。
posted by KAZU at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション