2006年09月30日

「かみなり坊やピッカリビー」



 「かみなり坊やピッカリビー」は1967年から1年間毎日放送系で放映されたギャグアニメ。原作はムロタニ・ツネ象氏のホームドラマ系ギャグ漫画で、制作は毎日放送、モノクロ作品で全53話。
 好奇心旺盛なかみなり坊やのピッカリビーは、人間世界へ降りてくる。そこでたまたま知り合った雲井ぽん太の家に住み込むことに。花を一輪あしらったシルクハット(ピッカリハット)をかぶり、アルファベットの「B」の字のついた雲に乗ったビーが巻き起こす騒動の数々を描く。ビーは超能力を使って雲と水を自由に操り、指先からピッカリ光線を発射する。この光線を浴びた者はおへそに花が咲いて笑いがとまらなくなる、ビーの必殺技。しかし、ピッカリハットを取られると超能力がなくなるという弱点を持っている。また水がないと雲を作ることができない。仲間にぽん太らワンパクシックス、敵役は科学忍者005エ門と野良猫親分ガポネコ。
 子供の頃からSF、シリアス系、ハード系、劇画調が好きだったので、ギャグアニメは余り見ていない。見ていても真剣に見ていなかったので余り記憶に残っていない。この作品もそう。主題歌マニアを自負する僕も主題歌を歌うことができない。手元に音源と歌詞はあるのですが…。それでも記憶に鮮明なのがビーの声。今でも目を閉じるとビーの声だけは記憶に甦る。それくらいかわいい魅力的な声だった。これは後から知ったことだが、ビーの声を演じたのは当時小学校4年生の千秋ちあきさん。どうりで自然で子供らしいと思った。キャストは他にぽん太にサザエさんの加藤みどり、005エ門に近石真介、他に伊藤牧子、高橋和枝、小宮山清、貴家堂子ら。
 オープニングに「ピッカリビーのうた」。 ピッカリ・ビー・グルー作詞、萩原哲晶作・編曲で歌は天地総子とボン・クール。エンディングはなかったと思う。ネット検索でも見つからず。
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2006年09月29日

一の槍・フラビージョ



 「忍風戦隊ハリケンジャー」の敵側の首領タウ・ザントの直属の部下達が暗黒星雲七本槍。その一の槍がフラビージョ。首領の直属の部下であり、監査役で中忍や下忍ら下っぱの採点は勿論のこと、七本槍の二の槍以下も監視するという実力の持ち主ながら、その姿は宇宙コギャル、喋りもコギャル。ハケリケンジャーに敗れた者達に「落第けって〜い」と書類に巨大な印鑑をおして、報告する。見かけはかわいい割にはやることは残忍。
 さてこのフラビージョを演じたのが今はときめく、グラビアアイドルの山本梓さん。1981年生まれと言いますから、ハリケンジャー放映が2002年、フラビージョは21歳の時の作品ですか。年齢以上に幼い感じを受けましたが。演技はけして上手いとは思わなかったですが、「ハリケンジャー」後のブレイクはすごいものです。一時は「戦隊シリーズ1」と言われたハリケンブルー/長澤奈央など足元にも及びません。
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2006年09月28日

プラス1

 最近の「スーパー戦隊シリーズ」では「プラス1」のキャラクターがストーリーに大きく絡んできて活躍している。勿論メインキャラクターではないし、敵役でもない。途中から登場するパターンが多いようなのだが・・・。
 敵ではないが、味方でもない微妙な立場で登場したのは「未来戦隊タイムレンジャー」のタイムファイヤー。この男はストーリー設定の根幹を成すような重要キャラクターだが余り違和感はなかった。これ以前にはないパターンだったので新鮮味もあった。
 「百獣戦隊ガオレンジャー」で登場したのはガオシルバー。最初は敵として登場、ガオレンジャーを苦しめたが、様々な経緯あって最後は仲間に。「忍風戦隊ハリケンジャー」は3人チームの戦隊でありながら、途中敵として登場したゴウライジャー兄弟を仲間にしていつの間にか5人チームになっていた。
 この後はさらに先輩、先生、後輩など違った形でプラス1が活躍する。アバレンジャーではダイノアースからやって来た影のある男、アバレブラック/アスカ。マジレンジャーでは小津家の兄弟達に本格的な魔法を教えるためにやってきたヒカル先生。デカレンジャーでは宇宙警察本部特別指定凶悪犯罪対策捜査官(“特キョウ”)として地球へやって来たが地球署に居残ったデカブレイク。などなど。
 しかし、このパターンも余りくり返すとマンネリ化を生む元だとおもうのだが。僕はもう既にハリケンジャーのゴウライジャーで既に嫌気がさしたのだが。(笑)
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2006年09月27日

「魔法戦隊マジレンジャー」



 「魔法戦隊マジレンジャー」は2005年に放映された「スーパー戦隊シリーズ」第29作目の特撮テレビドラマ。全49話。
 テレビ作品ということになると最近は作品の質以上に視聴率、おもちゃの売れ行き、主題歌CDの販売枚数が問題になるが、意外なことに視聴率で前作の「特捜戦隊デカレンジャー」を上回り、CDセールスでもデカレンジャーの上をいったそうだ。同時期に放映された「仮面ライダー響鬼」のアイテムの売れ行きが悪かったのに比べ、アイテムも非常に好セールスだったという。僕的には「デカレンジャー」の方が作品の質も主題歌も上だと思うのだが。
 さてストーリーは公式ページもまだ公開中ということでそちらの方を見ていただくとして、設定は久しぶりに兄弟戦隊だ。兄弟のチームということになると「救急戦隊ゴーゴーファイブ」以来かな。5人だと二人が女性というのも定着してきた。なかなか5人兄弟それぞれのキャラクターが個性的、兄弟姉妹の関係が絶妙でおもしろかった。僕のお気に入りは勿論、芳香姉です。
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2006年09月26日

「明日をさがせ」

 あなたは占いを信じますか。僕はノー。しかし予言や予言者、超能力者となると少々事情が違ってくる。そういう未来を透視できる者と占いとは本質的に異なっていると思う。本当に予知能力者がいたとしたら表に出てくることはないだろう。表舞台に出てくるやつは大概にせものだろう。ウルトラセブン第23話「明日をさがせ」(あしたをさがせ)は一人の予知能力者と彼を信じた男の物語。
 冒頭からいきなり一人の男がトラックに追われている。「逃げる、逃げる」とナレーションはおもしろおかしく伝えているが、どうみても勝ち目のないレース。そしてふらふらになって道へとび出したところへ、キリヤマ隊長とフルハシ隊員を乗せたポインターがやってくる。命を狙われているという占い師のヤスイは助けてくれとキリヤマ隊長に懇願する。そこへ猛スピードのトラックが突っ込んでくる。すれ違う際にヤスイの足に矢を飛ばしてきた。ヤスイを乗せたポインターはトラックを追跡するがトラックが逃げ込んだ先には無人のトラックが放置されているだけだった。基地にヤスイを連れて行き、メディカルセンターで治療を受けさせる。ヤスイは水晶玉で未来を透視して「○三倉庫が爆発する、その際にキリヤマ隊長が怪我をする、円盤が出現する」と次々に予言するのだが、ウルトラ警備隊の厳密なる捜査の甲斐も空しく異変を見つけることはできなかった。マナベ参謀もキリヤマ隊長の今回の捜査に科学的な裏付けがないと注意する。キリヤマ隊長は保護を求めるヤスイを一旦自宅へ返し、自らマナベ参謀に丸一日の休暇願を出す。「明日をさがしてみたいんです」「君も強情だな」とマナベ参謀は私服のキリヤマ隊長に銃を貸し与える。
 ここまでモロボシ・ダンが全く出て来ない。ダンは一週間の宇宙パトロールに出かけており、ホーク2号で帰還する。そしてフルハシやアマギから事の経緯を聞き、「隊長を捜しにいってきます」と隊長を追う。一方ヤスイの予知能力で侵略作戦の一部を予言されたことを愁い、執拗にヤスイを追うシャドウ星人はとうとう彼を拉致して基地へ連れ去る。夜の○三倉庫へやって来たキリヤマ隊長。○三倉庫は見かけはただの倉庫だが、その地下には地球防衛軍の新兵器開発基地があり、地球防衛軍の動脈的存在だった。キリヤマ隊長を追ってダンがやってくる。「隊長と一緒に明日をさがしてみたくなったんです」その直後○三倉庫は攻撃を受け、キリヤマ隊長は腕を負傷する。
 ここに至ってヤスイの予言が正しく、それを信じたキリヤマ隊長の勘が正しかったことが証明される。キリヤマ隊長に謝るフルハシとソガ。マナベ参謀は科学的根拠がないと言ったが、ヤスイの能力について科学的な検査はなされていないから、ヤスイの言葉を占い師のたわごとで片付けてしまうことも科学的な裏づけがないと思うのだが。
 事件が解決した後、ヤスイはシャドウ星人の怪しい機械に痛めつけられて超能力を失くしてしまう。「もうこれで命を狙われることはないんだ」と狂喜乱舞するヤスイ。こういうことがあるから、最初に書いたように本当に予知能力のあるものは表には出ては来ない。

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2006年09月24日

双子座ジェミニのサガ・カノンが逝く

 ここのところ声優さんの訃報が続きます。それも今の日本の平均寿命から言えば、まだまだこれから活躍されるであろうと思われるような若い方ばかりです。
 「聖闘士星矢」テレビシリーズで黄金聖闘士を演じた12人の声優さんの内、では三人目になるのですね。

牡羊座ムウ(塩沢兼人氏)
牡牛座アルデバラン(玄田哲章氏)
双子座サガ(曽我部和恭氏)
蟹座デスマスク(田中亮一氏)
獅子座アイオリア(田中秀幸氏)
乙女座シャカ(三ツ矢雄二)
天秤座老師(矢田耕司氏)
蠍座ミロ(池田秀一氏)
射手座アイオロス(屋良有作氏)
山羊座シュラ(戸谷公次氏)
水瓶座カミュ(納谷六朗氏)
魚座アフロディーテ(難波圭一氏)

 牡羊座アリエスのムウの塩沢兼人さん、山羊座カプリコーンのシュラの戸谷公次さんに続いて双子座ジェミニのサガ・カノンを演じた曽我部和恭さんです。
 曽我部和恭さんは1948年生まれ、僕と同年代の方には本名であり前名であった和行の方が通っているかもしれません。58歳、病魔に倒れたとはいえ早過ぎます。合掌。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
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2006年09月23日

明日夢

 「仮面ライダー響鬼」の記事の打ち止めとして、最後は「明日夢」のことを少し。

 「仮面ライダー響鬼」は「猛士と魔化魍の戦い」と「ヒビキと明日夢の物語」の2本仕立てのストーリー。話が並行して進むので頭の切換がひつような時もあり、却って流れを切ってしまったかもしれない。しかしこれが「仮面ライダー響鬼」の作品の形であり、これを否定してしまうのは作品の否定になるので、受け入れるべきでしょうね。
 問題は明日夢。ストーリーの流れから言えば当然彼はヒビキの弟子となり、猛士の一員として物語に関与してくる関係を期待していたのだが、事実上の弟子となるのは物語の3/4を経過した時点。そして彼は結局は鬼になることを選ばず「鬼にならずして人助けのできる」医者になることを志す。こう書いてしまうと明日夢が自分で考えて自分の道を選んだというカッコのいい話のようなのだが、「仮面ライダー響鬼」という作品としては全然おもしろくない。
 明日夢は第1話の船の中で超人的な動きで子供を救ったヒビキを見、鬼に変身した土蜘蛛を倒したヒビキを見て、その強さに憧れたのだと思う。そしてあきらに出会い、彼女同様に自分もヒビキの弟子になりたいという気持ちになったのは物語の最初の部分だ。もっと早い時期に、物語の1/4程度進んだ時点で、ヒビキの弟子になり鬼となる修行を積んで成長していく姿を描いてほしかった。そうしたらあんなぶつ切れの物語進行にならなかったと思う。そしてあの煮え切らない明日夢もいなくなったに違いない。今回DVDを借りて全編を見直したが、何度見ても納得のいかない「明日夢」であった。
posted by KAZU at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮