2006年07月18日

「禁断の惑星」(2)

昨日の続きを。

 博士は椅子形のマシン(脳波増幅器)を示し、「私はこれに座って装置を動かすことにより、クレール人の知識を得ることができたが、1昼夜倒れたままだった。絶対に使うな」と忠告する。事態打開の策はないまま、艦長とドクターは脳波増幅器を使ってクレール人の知識を得て真相を究明しようとする。艦長とアルタが話しているスキにドクターが禁断の椅子に座って装置を動かす。ロビーに発見されかかえられたクルーは艦長に言う。「あれはイドの怪物です」。イドの意味が分からない艦長は博士に「イドって何ですと尋ねる」。博士の説明は忘れたが、手元の「岩波小辞典・心理学(宮城音弥著)」によると「精神の奥底にある本能的エネルギーの源泉」とある。博士の説明を聞いた艦長は全てを理解し「あの怪物は博士、あなたが作ったものです」とその意味を説明する。怪物は地球へ行くというアルタと艦長を狙ってやってくる。博士はクレール人の犯した過ちを繰り返してしまい、自らが作った怪物によって命を失う。
 クレール人は肉体を捨てて精神のみの生活をめざしていたようで、そのために通路なども肉体に捕らわれない自由な形をしていた。しかし精神の奥底にある本能的な部分が無意識の内に働いて、不愉快なものを排斥したり、邪魔者を亡き者にしたりした。博士のこの文明の発見を独占したいという意識が他の乗組員を殺し、探査船を破壊しようとした怪物を生み出したが、最後はそれを艦長に指摘されて自らの自責の念が自らを排斥する力となって働いてしまったという訳だ。ここのところがこの作品のテーマとなっている。
 見どころはやはりイドの怪物でしょう。見えない怪物が階段を破壊しながら上っていくシーン、シールドで姿を現わすシーンなどは圧巻です。
 もうひとつは博士の娘のアルタ。超ミニスカートです。若いクルーの前に露出度の高いアルタに対して艦長が「もうちょっと長いスカートにしてはと」言っている。このあとアルタはロビーにもう少し長いスカートを作るように要求してますが、ロボットと人間のとぼけた会話もありましたね。「放射能予防服ですか」「視線防止」。美脚とともにもう一度見てみたいところです。

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2006年07月17日

「禁断の惑星」(1)

 「禁断の惑星」は1956年のアメリカ映画。この映画には後で説明しますが「イドの怪物」というものが登場します。大学3年の時に社会思想史の試験にこの「イドの怪物」のことを引用して書いたという思い出があります。一応「優」をもらったのでそれなりの論述ができていたのでしょう。(笑)
 映画は生まれる前の作品ですが、見たのはずっと後、多分中学か、高校生の時テレビで放映されたもの。ですから記憶がかなり鮮明です。ずっと後になってからこの映画が大変人気があったこと、現在の宇宙SFものの先駆けとなったこと、ロボットのロビー(Robby)が人気者で後のロボットの基礎となったこと、ルイーズ・バロン、ビーブ・バロンの電子音響効果が非常に特異で素晴らしいということを知りました。
 時は2200年、超高速宇宙船C-57-Dは20年前に惑星アルテア4へ調査に向かった宇宙船ベレロフォン号(ベララホン号)の探索のために惑星アルテア4へやってくる。ところが直ちに地球へ戻るようにとの警告を受ける。それはベレロフォン号に乗っていた言語学者モービアス博士からのもので、博士によるとベレロフォン号の乗務員全員を殺した正体不明の怪物がおり、危険だという。アダムス船長は調査の目的を博士に伝えた上で、惑星の砂漠へ着陸する。アダムス船長は迎えに来たロボット・ロビーの案内で博士の居住地へおもむくと、博士は娘のアルティア (愛称アルタ) と何不自由なく暮らしていたのだった。博士この星の元住民であったクレール人の文明を発見し、彼らは優れた科学力を持っていたが何故か滅びたという。クレール文明の研究のため博士はこの惑星を離れるつもりはない。
 博士の忠告があったが、アダムス艦長は地球への連絡のための施設を砂漠に作り始める。ところが正体不明の見えない怪物が現れ隊員が犠牲になる。残された足跡から、4足歩行の足、ナマケモノのような樹上で生活する爪を持ち、それでいて2足歩行の進化の道筋を外れた怪物であることがわかった。艦長はシールドを張り攻撃態勢を整えて怪物の再度の襲来を阻止しようとする。シールドに引っかかり、攻撃を受けて姿を表わす怪物。ライオンのような顔をしていた。博士が居住するクレール人の遺跡は通路が菱形であり、艦長は博士に「彼らはどんな体形をしていたのですか。普通一番便利な形に住居というものはつくるものですが」と質問している。この惑星の生物世界は全く奇々怪々なものだった。(つづく)
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2006年07月14日

「ストップ!!ひばりくん!」

 「ようこの小部屋【*】」のよーこママンさんから「ストップ!!ひばりくん!」の記事のリクエストが寄せられた。もちろんアニメファンとしてこの作品を知らない訳はないのだが、考えてみると1980年代の前半、午後7時放映のアニメはロクに見ていない。というか見られない状況だった。挿入歌をご希望だったのだが、ご期待には添えそうにない。
 「ストップ!!ひばりくん!」は1983年放映の、ジャンルで言うとやはりラブコメディになるのでしょうか、原作は江口寿史、制作は集英社・東映アニメーション、フジテレビ系列の放映で全35話。この作品のおもしろさは基本設定にあるのだが、原作ものながら原作が十分なかったからだろうか、途中で息切れした感じ、何となく中途半端な回数で終了している。
 もともと母子家庭の坂本耕作は母を亡くし、母の遺言に従って母の旧い有人の大空いばりの元へ身を寄せる。ところが、彼は「関東極道連盟、関東大空組」の大親分で、行くアテのない耕作は一旦上がり込んだものの、ヤクザ世界に恐れを為し逃げ出そうとする。障子を開けるとその前にカワイイ女の子ひばりが立っていた。耕作は彼女に一目惚れ、逃げ出すのに待ったをかけてしまう。
 ところが大空家のつばめ、つぐみ、すずめと美人揃いの姉妹にあって、末っ子のひばりは実は男で、学校では女で通していてその秘密は家族しか知らない。学校でのひばりは耕作が好きな様子で、積極的に攻めてくる。そんなひばりに引っ張り回される耕作の日常をパロディ&コメディで描く。ひばりのアブノーマルな設定がおもしろかったのだが、漫画の人気ほどにはアニメはヒットしなかった。
 キャストは坂本耕作に古谷徹、大空ひばりに間嶋里美、大空つぐみに平野文、大空つばめに色川京子、大空すずめに鈴木富子、大空いばりに八奈見乗児、他。
 オープニングは作品タイトルと同じ「ストップ!!ひばりくん!」で伊藤アキラ作詞、小林泉美作・編曲、歌は雪野ゆき。エンディングは「コンガラコネクション」で伊藤アキラ作詞、小林泉美作・編曲、歌は星野あい。
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2006年07月13日

「ワンダービートS」



 「ワンダービートS(スクランブル)」は1986年にTBS系列で放映されたアニメ作品。アニメ制作は虫プロで監修が手塚治虫氏。人体・生命・医療をテーマにした作品で手塚氏監修が光る作品。全24話、制作は東京放送。医療機器のテルモが単独スポンサーについた意欲的作品だったにもかかわらず、視聴率がのびなかったようだ。ビデオに26話まで収録されているところを見てもわかるが、26話まで制作されていたそうで、急遽最終回を作りなおして番組を早期に打ち切っている。
 舞台は22世紀。宇宙探査船「グリーン・スリーブス号」が「X23」と呼ばれる浮遊惑星を発見する。ところが「X23」が通過したあと、その軌道にあった惑星の生命体が死滅しているらしいという。そこで地球の世界連盟は「X23」の破壊を命令するのだが・・・。グリーン・スリーブス号の隊長、スギタ博士はこれを拒否して消息を絶つ。ここらあたりの経緯は余り記憶に残っていない。
 それから2年たったある日、スギタ博士の長男ススムは総合健康科学研究所のドクター・ミヤから特殊医療舞台「ホワイトペガサス」への入隊を要請される。ホワイトペガサスは特殊潜行艇「ワンダービート」に乗り込み、ミクロ化され人体に潜入、治療を行う。
 キャストは行方不明のスギタ博士の長男スギタ・ススムに田中真弓、ミクロナイザーシステムを開発したドクター・ミヤに永井一郎、ドクター・ミヤの姪マユミに荘真由美、ビオに江守浩子、リー・メイファンに小山茉美、マイケル・ヤンソンに難波圭一。他に吉田奈穂、堀川亮、鶴ひろみ、塩沢兼人ら。
 知名度が低い番組で覚えておられる方も少ないと思うが、主題歌は秀でた曲だった。オープニングは「瞳はコスモス」で荒木とよひさ作詞、奥慶一作曲、大谷和夫編曲、うたは燕奈緒美、燕真由美。エンディングは「ワンダービート」で伊藤アキラ作詞、奥慶一作・編曲、歌は同じく燕奈緒美、燕真由美。なぜか16話?からオープニングとエンディングを入れ換えている。
 オープニングの歌詞はSFものには似合わない荒木とよひさ氏だが、作品のテーマを見事にとらえて実力を見せておられる。曲はこれまたオープニングには似合わないメロディだが一度聞くと忘れ得ない。歌っているお二人は1970年代「ザ・リリーズ」として活躍した双子姉妹。
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2006年07月12日

「聖闘士星矢・冥王ハーデス冥界編」



 「聖闘士星矢・冥王ハーデス十二宮編」の続編「聖闘士星矢・冥王ハーデス冥界編」が発表されて、遅ればせながらやっとレンタルで見始めることができた。僕にとってはもはや星矢たちメインキャラクターはもうどうでもいい。楽しみは黄金聖闘士の活躍のみだ。(一輝の登場はやっぱり楽しみなんですけどね)
 さて「聖闘士星矢・冥王ハーデス冥界編」は「聖闘士星矢」ファンに物議を醸し出したことをご存知でしょうか。1987年にテレビ放映されてから「十二宮編」、劇場版に至るまで、亡くなられた声優さんは別として、ずっと同じ声優さんが演じてきたこの作品群。この「冥界編」に至って全キャストを入れ換えた。これは長年「聖闘士星矢」ファンのイメージを大きく損ねたことは間違いないと思う。僕もあの舜の声にはいささか幻滅した口だ。で一部の熱烈なファンがオリジナルキャストによる吹き替えを制作に要望したり、署名運動をしたり、あるいはDVDの不買運動をしたりと、過激な動きもみせている。
 しかし、最初のテレビ放映から20年を経過して、「聖闘士星矢」を見て星矢のキャラクターを夢見て声優を目指した子供達だっているはずだ。テレビ放映終了後からOVA制作までが余りに期間が空き過ぎたのですよ。作品、キャラクターと声のイメージは確かに重要な要素で、長きにわたってイメージを構築してきただけにここでの交替は大きくイメージを変えることになるのだが、もう新しい世代にバトンタッチしてあげても良いだろう。僕はそう思う。
 さて、写真は「冥界編」のオープニングから。アテナの黄金聖闘士たちが駆け抜ける。長いスチールを右から左に流しているだけかと思っていたが、微妙にキャラクターが動いている。

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2006年07月11日

「ロックリバーへ」

 ドコモのPHSのサービス打ち切りが決定して、携帯電話をどうしようかと迷った末、同じくドコモのMusic Porter IIに切り換えた。音楽携帯ではやや出遅れているドコモだけれども、この機種はWindows98を使って音楽ファイルを転送できる。これが決め手で機種を決定した。現在、アニメと特撮の主題歌約300余曲を選んで転送した。Windows98でUSB Ver.1.1では時間がかかるし、曲を選ぶ時に聞いたりはしていないのだが、転送した曲は間違いがないか順に聞いている。そうすると聞きたい曲というだけでなく思い出がつまった曲がたくさんあって懐かしい。「あらいぐまラスカル」のオープニング「ロックリバーへ」もそのひとつ。
 学生時代にアルバイトで塾の講師をしていた。個人経営の塾だったが、塾長は大学講師で大変教育熱心な人だった。僕にとっても地元の校区の一部をカバーする場所にあって生徒の中には中学の後輩もいた。毎年三年生を送り出すとお別れ会を開いていたが、僕が講師を始めて最初の年のお別れ会はなかなか盛大だった。音楽の得意な女子生徒がギターとリコーダーで演奏してアニメの主題歌をたくさん歌った。その中で生徒たちといっしょに歌ったのが「ロックリバーへ」。僕が歌詞カードなしで3番まで歌ったので生徒たちは驚いていた。楽しいひとときだった。

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2006年07月10日

「復活の日」(2)

昨日の続きを。

 一方南極では基地のある11カ国があつまり「南極連邦政府」を樹立。863人の生存者が極寒の地で生きていくことになる。女性はたった8名(だったか)。一人の女性隊員に対する暴行事件がきっかけで、女性を未来への資産として守っていかねばならない反面、女性の個としての意思を無視しなければならない状況が描かれる。1年後殆ど全ての女性に子供ができている。この点では原作よりも映画ではさらに踏み込んだ描写をしている。原作では厳密な抽選によって男性は女性を得るというシステムを作っていたと思うが、さすがに映画ではシステムそのものはぼかされている。しかし、クリスマスパーティの隊員達の言動から同様のシステムが存在していることが想像できる。
 この作品で僕が素晴らしいと思ったのは英国原子力潜水艦の艦長。イタリアかぜの患者を乗せたソ連潜水艦が南極基地上陸を求めてきて、米ソ提督がそれを拒否。強引に上陸しようとするのを英国の原子力潜水艦艦長が事態の深刻さを訴え、思い止まるようにソ連原潜艦長を説得、それに応じないソ連原潜に対してソ連提督が英国原潜艦長に任務を果たすよう命令を下す。果たして英国原潜はソ連原潜を撃沈する。明らかにパニック状態のソ連原潜と沈着冷静、事後南極を離れようとする英国原潜の対比が実に見事だった。軍人たるもの状況の把握と何が最も大切なのかの判断を下さなければならない、個がそこにあってはいけないと思う。ましてパニックなどあってはならない。
 この作品は156分。物語の最後のエピソードは最後のわずか30分で語られる。草刈正雄の地震予知の研究でアメリカ東南部に大地震が発生することがわかる。この地震でアメリカの報復システムが始動、最初の核ミサイルがソ連国内で爆発した時に、ソ連の報復システムがアメリカ全土に核ミサイルを発射することが明らかになる。そしてソ連はアメリカ南極基地を秘密基地だという認識を持っており、南極基地も目標に入っているという。アメリカの少佐と共にホワイトハウスへ向かった草刈正雄は報復システムの停止を試みるのだが、地震が起こりタッチの差でミサイルは発射されてしまう。“too late....” 少佐は死亡、草刈正雄は潜水艦に作戦の失敗と上陸直前に接種したワクチンの有効性を無線連絡する。(Read Moreへ)

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posted by KAZU at 07:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮