
「超時空騎団サザンクロス」は1984年毎日放送系で放映されたSFアニメ。「超時空シリーズ」3作目であり、最終作となる。制作はタツノコプロ・毎日放送・ビックウエストで、前2作とは雰囲気を異にした、全23話。
舞台は21世紀の末、汚染された地球は捨てられマルス、ジュピターのベースから人類は新たな植民地を目指して移り住んでいた。エリダヌス座ε星系の惑星グロリエに都市が建設され自給自足態勢が整い始めた時、異星人ゾルの宇宙船団が侵攻し惑星退去・前面明け渡しを要求される。しかし多大な投資で軌道に乗りかけた惑星を明け渡すことはできるはずもなく戦闘状況に入る。惑星グロリエの警備軍サザンクロス軍は支援も受けられず単独で戦う。機械化機甲部隊隊長ジャンヌ・フランセーズ、宇宙機甲隊中隊長マリー・アンジェル、憲兵隊少尉ラーナ・イザヴィアの三人の女兵士の活躍を描く。この物語で面白いのは異星人ゾルが3人で1つの人格“個”を形成するところか。この三位一体の異星人に対して三人の女戦士がそれぞれの個性を発揮して戦うというのが設定のバックボーンにあると思う。
キャストはジャンヌ・フランセーズに富沢美智恵、マリー・アンジェルに水倉久美子、ラーナ・イザビアに土井美加、アンジェイ・スラウスキーに目黒裕一、シャルル・ドゥ・エトワードに島田敏、ルーイ・デュカスに二又一成、アラン・デイビスに井上和彦、ボウイ・エマーソンに長谷有洋、ムジカ・ノヴァに日高のり子。他に麦人、平野義和、鈴置洋孝ら。
オープニングは「星のデジャ・ブー」。三浦徳子作詞、佐藤健作・編曲、歌は鹿取容子。エンディングは「約束」でオープニングと同じく三浦徳子作詞、佐藤健作・編曲、歌は鹿取容子。オープニングの方はオーソドックスなタイプ。軽快で覚えやすい曲なのでオープニングの役目を十分果たしている。エンディングは三浦徳子さんの歌詞をじっくり聞かせる歌になっている。もし見る機会があったなら是非エンディングに注目してほしい。
