2006年05月17日

「超時空騎団サザンクロス」



 「超時空騎団サザンクロス」は1984年毎日放送系で放映されたSFアニメ。「超時空シリーズ」3作目であり、最終作となる。制作はタツノコプロ・毎日放送・ビックウエストで、前2作とは雰囲気を異にした、全23話。
 舞台は21世紀の末、汚染された地球は捨てられマルス、ジュピターのベースから人類は新たな植民地を目指して移り住んでいた。エリダヌス座ε星系の惑星グロリエに都市が建設され自給自足態勢が整い始めた時、異星人ゾルの宇宙船団が侵攻し惑星退去・前面明け渡しを要求される。しかし多大な投資で軌道に乗りかけた惑星を明け渡すことはできるはずもなく戦闘状況に入る。惑星グロリエの警備軍サザンクロス軍は支援も受けられず単独で戦う。機械化機甲部隊隊長ジャンヌ・フランセーズ、宇宙機甲隊中隊長マリー・アンジェル、憲兵隊少尉ラーナ・イザヴィアの三人の女兵士の活躍を描く。この物語で面白いのは異星人ゾルが3人で1つの人格“個”を形成するところか。この三位一体の異星人に対して三人の女戦士がそれぞれの個性を発揮して戦うというのが設定のバックボーンにあると思う。
 キャストはジャンヌ・フランセーズに富沢美智恵、マリー・アンジェルに水倉久美子、ラーナ・イザビアに土井美加、アンジェイ・スラウスキーに目黒裕一、シャルル・ドゥ・エトワードに島田敏、ルーイ・デュカスに二又一成、アラン・デイビスに井上和彦、ボウイ・エマーソンに長谷有洋、ムジカ・ノヴァに日高のり子。他に麦人、平野義和、鈴置洋孝ら。
 オープニングは「星のデジャ・ブー」。三浦徳子作詞、佐藤健作・編曲、歌は鹿取容子。エンディングは「約束」でオープニングと同じく三浦徳子作詞、佐藤健作・編曲、歌は鹿取容子。オープニングの方はオーソドックスなタイプ。軽快で覚えやすい曲なのでオープニングの役目を十分果たしている。エンディングは三浦徳子さんの歌詞をじっくり聞かせる歌になっている。もし見る機会があったなら是非エンディングに注目してほしい。

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2006年05月16日

「超時空世紀オーガス」



「超時空世紀オーガス」は1983年に毎日放送系で放映されたSFアニメ。「超時空要塞マクロス」の後、「超時空シリーズ」の1作、全35話。制作事情はよく知りませんが、クレジットでは毎日放送、ビックウェスト、東京ムービー新社。原作がスタジオぬえ、アートランドを記載されている資料がある。音楽担当は羽田健太郎氏。
 舞台は2062年、静止衛星軌道エレベータの所有権をかけて2陣営の争う地球。自由宇宙軍は軌道エレベータのエネルギープラントを破壊する作戦に出る。しかし相手陣営の抵抗も激しく思うように作戦は進まない。そんな膠着状況の中で桂木桂は未調整であった時空振動弾を作動させてしまう。時空振動弾のために時空に混乱が生じ、桂木桂は2082年の様々な時空が交錯する地球にタイムスリップしてしまう。触角を持つエマーン人、チラム人、バラゴン人、アトランタ人など様々な種族が交流する世界。桂木はエマーン人のキャラバンに拾われ、自分が混乱した時空を修復するキーである特異点であることを知る。彼はエマーン人の恋人ミムジィと共に時空の修復、大特異点との関係を探るため愛機オーガスに乗り、旅をする。これが物語の導入部分になります。残念ながら始めの部分しか見ていないので結末は知りません。設定、独特の世界観は見事で当時は話題を呼び、僕も友人とその世界観を語ったものです。
 資料からキャストを拾いますと、桂木桂に速水奨、ミムジィ・ラースに佐々木るん、アテナ・ヘンダーソンに勝生真沙子、オルソンに鈴置洋孝、ティナ・ヘンダーソンに吉田理保子、ゴーヴに北村弘一、シャイアに滝沢久美子、ジャビー・ナレーターに銀河万丈、スレイに橋本晃一、モームに室井深雪、マーイに花咲きよみ、リーアに坂本千夏、他。大半のキャラクターに記憶がありません。やはり印象が深いのはミムジィですね。レコードジャケットさえそうですから。
 オープニングは「漂流〜スカイハリケーン〜」で三浦晃嗣作詞、ケーシー・ランキン作・編曲・歌。作品の世界観と共にこのオープニングも度肝を抜いた。今まであったアニメ主題歌のイメージを崩すような音楽は非常に新鮮に感じた。1946年アメリカ生まれのケーシー・ランキンは1979年来日後「ショーグン」を結成、「探偵物語」のテーマソングで知られる。
 エンディング、レコードでは“挿入歌”とあるのが「心はジプシー」。毎回ラストの場面で流れたので“挿入歌”としたのか。オープニングと同様、三浦晃嗣作詞、ケーシー・ランキン作・編曲・歌。こちらもケーシー・ランキンの世界。アメリカン民謡調の高い音楽だ。

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2006年05月15日

「レンズマン」その2



 「レンズマン」の主題歌レコードはオープニングがキャニオン、エンディングはファンハウスとレコード会社が異なる。最近は余り珍しくないことだが、1980年代に入って主題歌がイメージ化し、多くの歌手がアニメ主題歌に参入し始めるとオープニングとエンディングのカップリングも減ってくるのは当然、レコード会社の異なる歌手が歌うというのもどんどん増えて来た。
 エンディング「パラダイス」はシンガーソングライター鈴木雄大氏の曲。随分凝ったジャケットでフルカラー4色+特色(金、銀)の6色刷り、ちょっと目を引くものです。写真では十分伝わらないのが残念。裏面は青1色で文字が白抜き。ここにレンズマンの説明が書かれてあったので、そのまま引用します。
「昔…われわれ人類の理解をはるかに超える二十億光年というはるな昔に、銀河系に光度に発達した文明を持つ二つの種族が住んでいた。ひとつはアリシア人と呼ばれ、ひとつはエッドール人と呼ばれた。アリシア人は本来平和を愛好する種族であり銀河系生物の中心的存在であった。一方のエッドール人は、もともと他の時空からの流れものであり、征服欲が強く、侵略的な生物であった。彼らは、自らを宇宙の帝王と名乗る“ボスコーン”を手先として、次々と侵略の手をのばしてきた。アシリア人は、エッドール人の侵略から自己を防衛するために銀河系の4つの惑星に拠点を設け、その惑星の中心的な生物の知性を向上させることにした。
 地球はソル系第3惑星として、他の3つ、バレンシア星、リゲル系惑星、バイレン系第7惑星バレリアと共にその4つに選ばれたのだった。そして、その中から肉体、精神ともに、特にすぐれたメンバーを選りすぐり、特殊な能力を備えさせ、銀河文明を守らせようとした。それが大銀河警備隊「レンズマン」である。それは25世紀のことであった。
 “レンズマン”とは肉体・精神ともに、特にすぐれた銀河警備隊員のなかから更に選ばれた最高の栄誉を持つ隊員。レンズマンには、その名の通り光り輝くレンズが与えられ、このレンズによって、全宇宙の知的生物との交信、対話が可能になるほか精神波を強力に集めることができる。レンズは、レンズを持つその人と共に生き続け、その人の生命が終ることによって機能を停止する。いわば肉体と精神の働きを最大限に発揮させるその人の生命の一部である。」


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
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2006年05月14日

「レンズマン」



 「レンズマン」はアメリカのエドワード・エルマー・スミスのスペースオペラの先駆的SF小説「銀河パトロール隊〜レンズマンシリーズ〜」を原作に、テレビ朝日系列で放映されたアニメ。放映は1984年、制作はマッドハウス、30分1話完結型で全25話。テレビ版に先駆けて劇場版が制作され、こちらはCGを駆使されていたそうだが、テレビ版では目だっては使われていなかったようだ。スペースオペラを確立したハミルトンのアニメ作、NHKのキャプテンフューチャーに比べると一般には人気がもうひとつだった。
 土曜日の放映だったせいもありほんの数話しか見ていない。おまけに一番肝心のレンズマン誕生のいきさつのところを見逃しているのし、原作を読んでいないので、ストーリーについては割愛します。
 キャストはキム(キムボール・キニスン)に古川登志夫、クリス(クラリッサ・マクドガル)に小山茉美、バン(バン・バスカーク)に銀河万丈、ウォーゼルに野田圭一、ソルに鈴木富子、他。
 オープニングは「ON THE WING」。売野雅勇作詞、小島恵理作曲、井上鑑編曲、歌は小島恵理。歌うのが難しいメロディだが、刻まれたリズムが軽快。
 エンディングは「パラダイス」。作詞、作曲、歌を鈴木雄大。僕はオープニングよりもこのエンディングの方が印象が深い。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
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2006年05月13日

「とんでモン・ぺ」



 「とんでモン・ぺ」は1982年にテレビ朝日系列で放映されたホームギャグアニメ、全42話。原作はたいら文平、いまいかおる、音楽担当がタケカワユキヒデ、魅力的なキャラクターデザインの三生和、制作は東京ムービー新社。
 鹿児島からデザイナーを志して東京へ出て来た花村モンペはデザイナーの加納麻紀さんの家にお手伝いとして住み込む。加納麻紀さんのダンナさんは小説家の孝さんで、二人の間には一人息子の赤ん坊ペーちゃんがいる。このペーちゃんが超能力者でぬいぐるみに命を吹き込むことができる。おかげでモンペがペーちゃんにふりまわされるドタバタ毎日を描く。
 キャストは元気いっぱい花村モンペに天地総子、女の子のような男の子?ペーちゃんに向井真理子、加納麻紀に吉田理保子、隣のいっちょかみの鎌田夫人に高橋和枝(まだまだご活躍でした)、命を吹き込まれたぬいぐるみナンダ郎につかせのりこ、同じくチリチリに三ツ矢雄二、他。キャラクターが皆美形でなくて、それでいて魅力的でした。声優さんもベテランぞろい。残念ながら視聴率が今ひとつで、当時はそれなりにウケましたが、記憶から消えるのが早かったようです。
 オープニングは康珍化作詞、 タケカワユキヒデ作曲、久石譲編曲の珍曲、○にあと書いて「“あにまる”ロックンロール 」。歌はえりこ。エンディングは同じく康珍化作詞、 タケカワユキヒデ作曲、久石譲編曲、歌はえりこで「オトメチック・ドリーム」。途中でエンディングが変わって「モンペ体操太極拳」、康珍化作詞、 タケカワユキヒデ作曲、久石譲編曲、歌はえりこ。僕はエンディングの「オトメチック・ドリーム」が好きでした。フルコーラスでは3番までありますが、テレビサイズは2番を採用してました。
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2006年05月12日

劇場版「エースをねらえ!」



 この作品は1979年公開の劇場作品で、テレビ版「新エースをねらえ」を元に再構成された作品。ストーリー的にはテレビ版のダイジェスト版だという話を聞いて実は未だに見ていないのだが、今回記事に書こうとあちこちをネットサーフィンしてみるとファンの間でも評価が高い。ストーリーを短時間で追えるだけでなくて、ポイントポイントの名場面をおさえているということだ。一見してわかることはテレビ版と作画の雰囲気が異なること。これはテレビ版を切って繋いだのではなくて、劇場版用に新たに作画したということ。テレビ版、劇場版のレコードジャケットを見ていただいてもそれは分かっていただけると思う。ストーリーについては今更の感もするので割愛します。
 原作は山本鈴美香、監督は出崎統、脚本に藤川桂介。作画監督は杉野昭夫、音楽は馬飼野康二、製作・著作はクレジットどおりならトムス・エンタテインメント(未確認です)、制作は東京ムービー。
 キャストはテレビ版と基本的に同じですが、岡ひろみに高坂真琴、宗方仁に野沢那智、竜崎麗香に池田昌子、藤堂貴之に森功至、愛川マキに菅谷政子、竜崎理事長に納谷悟朗、緑川蘭子に弥永和子、千葉鷹志に曽我部和行、尾崎 勇に豊田真治、ほか。この作品も声優陣は名高き面々がそろっていて、レベルの高さがうかがえる。
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2006年05月11日

「アテンションプリーズ」つづき



 番外編でいきなり2日続きになってしまいました。本当は昨日全記事を上げるつもりだったんですが、AOLダイアリーの2500字の壁に遮られてやむを得ず分割です。

 いよいよ最後の2話、洋子と妙子が仲直りをして101期生が全員正規スチュワーデスとして飛び立ちます。肝心なところで記憶があいまいなのですがお許しください(覚えておられる方は是非ご一報を)。妙子の体調が悪くなり、洋子が代りに乗務に就くのだが、その際に今まで一度も身から離したことのないお守りを、「これを持っていたら絶対大丈夫だから」とお守りを妙子に預けてフライトに就く。ところが行きのフライトで洋子は盲腸炎?で倒れてしまう。お守りのおかげで回復した妙子は洋子を追って病院(ホテルの部屋だったかな)へお守りを返しに行く。ドアを開けて眠っている洋子を見て「美咲さん・・・」と涙ぐむ妙子。ここから一気に二人の関係は氷解します。そして101期生は全員卒業していきます。三上教官も「この二人が一番の悩みの種だったからな」と喜ぶ。
 最後のシーンは空港で。大きな荷物をかかえて洋子に方言丸出しで訓練生の寮への道を尋ねる少女に、制服に身を固めた洋子が教える。たまたま通った外人が洋子に道を尋ねる。「・・・・・・・・three stops.」(確かバスで三つ目の停留所で降りてくださいって言ってたと思う、なんせ小学生でしたからよくわかりません)英語で軽やかに答える洋子に「私もあなたのようになれるでしょうか?」と少女。「なれるわよ!私だってなれたんですから」。最後の名セリフ「空は私達のもの〜!…私は…スチュワーデス!」、その後にオープニング主題歌が2番まで流れる。僕の記憶では2番の歌詞が流れたのはこの時のみ。必死で聞き取って書きましたよ。レコードを手に入れるまでは正確な歌詞はわかりませんでしたけど。
 オープニング「アテンションプリーズ」、岩谷時子作詞、三沢郷作・編曲、歌はザ・バース。フルコーラスでは3番まである。イントロの前の飛行機のジェット音、途中にもジェット音とアナウンスの音が入る。ジャンボジェット就航の記念作品だったとかで、日航も全面協力している。挿入歌「俺は飛ぶ」、岩谷時子作詞、三沢郷作・編曲、歌は砂川啓介。副主題歌「恋かしら、なぜかしら」、岩谷時子作詞、三沢郷作・編曲、歌はザ・バース。この「俺は飛ぶ」、「恋かしら、なぜかしら」はこのドラマを見ていた人にはきっと思い出せるメロディ。
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