2006年05月31日

「SPACE ADVENTURE コブラ」



 「SPACE ADVENTURE コブラ」は1982年に公開された劇場用アニメ作品。原作は寺沢武一のSF漫画「コブラ」。歌手の松崎しげるさんがコブラの声を演じ、主題歌も歌うというので話題になった作品。アニメ作品としては初のドルビーステレオ、立体映像を使用したそうだ。残念ながら僕は見ていない。制作は東京ムービー新社、99分。
 見ていないということで内容についてはコメントできません。資料からキャストをあげておきますと、コブラに松崎しげる、アーマロイド・レディに榊原良子、ミロス星三姉妹・ジェーンに中村晃子、ミロス星三姉妹・キャサリンに藤田淑子、ミロス星三姉妹・ドミニクに風吹ジュン、海賊ギルド幹部・クリスタル・ボーイに睦五郎、トポロに久米明、サンドラに田島令子、他。
 僕の興味は映画作品そのものよりも主題歌の方で、主題歌「DAYDREAM ROMANCE」はちあき哲也作詞、鈴木木サブロー作曲、編曲は音楽担当の東海林修氏が担当している。歌はコブラを演じた松崎しげるさん。切ないバラードです。

どんな傷みが ついていてもいいさ
今はこの目に 映るままのあなたなら
白い真昼を そしてどこへ ふたり
吐息まじりの 浮かれ風に流されて
愛にたどりつくまでは 抱いてやりたいけど
Daydream 出逢いはうたかたの夢
味気なさに 目醒めるだけ
Daydream 心に迷いこむより
めくるめく時を もういちど

 エンディングテーマに「STAY…」、はちあき哲也作詞、鈴木木サブロー作曲、東海林修編曲、歌はEVE。

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2006年05月30日

「Theかぼちゃワイン」



 「Theかぼちゃワイン」は1982年にテレビ朝日系列で放映された学園ラブコメディアニメ。原作は三浦みつる、東映アニメーションの制作、全95話。1980年代に入ってアニメ作品量産時代に珍しく長寿の作品。三浦みつる氏の漫画の人気の高さもあったが、何と言っても視聴率が高い人気番組だったことが理由だろう。
 主人公の青葉春助が転校先のサンシャイン学園中学へ地図を見ながらやってくる。誰もいなくて「一番乗りだ」と喜んでいたのだが、一向に誰もやってくる気配がない。この日は開校記念日でお休みだった。春助が落ち込んでいると、そこに朝丘夏美(エル)がやってくる。これが春助とエルの出会い。チビの春助のことが大いに気に入ったLサイズの美人エルと女性が苦手で妥協を知らない強気の春助がおりなすズッコケと笑いがたっぷりのドラマが展開する。
 春助の母親は洋品店を営んでいて、春助に店の手伝いを頼むのだが女性が苦手の春助は失敗ばかり。そこへエルが手伝いにきて手際よく事を運んでくれるので春助の母親はエルのことが大変気に入る。しかし、春助は女性が苦手もちろんエルも苦手。一方学園では寮の寮長かつ応援団長の赤井モン太が新入りの春助に一泡吹かせてやろうとしかけるが、春助は全然動ずることなく対等に渡り合ったことで、モン太は春助のことが大変気に入る。こういう経緯でストーリーは展開する。後半にはエルが色気を発散させるシーンが増えてくる。
 キャストは青葉春助に古川登志夫、朝丘夏美(エル)に横沢啓子、応援団長・赤井モン太に大竹宏、鶴井にはせさん治、亀山に佐藤正治、まどかに鈴木富子、小町に増山江威子、テッキンに銀河万丈、梢に山田栄子、聖子に中野聖子、他。
 オープニングは「Lはラブリー」で伊藤アキラ作詞、馬飼野康二作曲、いちひさし編曲、歌はかおりくみこさん。かおりくみこさんというと僕には「銀河鉄道999」の憂いを含んだ歌ばかりが思い出されるのだが、この曲は底抜けに明るい。かおりくみこさんのファンにとっては快心の一曲。
 エンディングは「Lはラブリー」にカップリングされている「青葉春介、ザ・根性」で伊藤アキラ作詞、小林亜星作曲、いちひさし編曲、歌は春助を演じた古川登志夫さん。オープニングが余りの名曲で霞んでしまっている。エンディングは後に変更されて第2エンディングは「Pumpkin Night」。松本由佳理・伊藤アキラ作詞、小林亜星作曲、歌は春助とエル(古川登志夫、横沢啓子)。番組一周年年を記念して歌詞を一般公募したそうだ。残念ながらこの作品とは前半のお付き合いで、この曲はおさえていない。

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2006年05月29日

「変身」

 「ウルトラQ」第22話、初めて見た時は虫好きの僕にとっては恐ろしいストーリーだったが、この物語の主人公は巨人でも、モルフォ蝶でも、熱原子X線でもない。

 高山地帯を進む山岳パーティは巨大なヒトの足跡を発見する。日本にも雪男が現れたと大ニュースになる。そんなある日、由利子(桜井浩子)は友人のあや子(中真千子)に会った。思い詰めた様子のあや子は重い口を開く。雪男の正体はフィアンセだった浩二だと言う。由利子は一の谷博士に協力を依頼し、あや子は経緯を喋り始める。
 一年前、高原地帯を昆虫採集のため訪れていた。浩二がふと横を飛ぶ蝶を見て首をかしげる。「まさか...、やっぱりそうだ」アマゾンにしかいないモルフォ蝶だった。浩二は蝶を追って山深く入って行った。昆虫採集をやる人間にはわかると思うが飛び上がるような興奮だったはずだ。あや子は見失った浩二をやっとのことで洞窟で見つける。翅が1メートルはあろうかと思われる巨大なモルフォ蝶が乱舞し、鱗粉の毒でやられた浩二はあや子に「来るな」と制する。全身が焼けるように熱くなった浩二は沼の水を飲むと山の中へ消えてしまう。その後数日間あや子は浩二を探して山中をさまよう。そして彼を見つけた時、彼は身長20メートルの巨人となっていた。あや子は逃げ帰ってくる。雪男の正体は彼に間違いないと言う。
 雪男目撃で山狩りが始まる中、あや子は万城目たちに頼んで現地へ連れて行ってもらう。そして浩二が倒れていた洞窟まで行くが、そこにはモルフォ蝶の姿も、沼地もなくなっていた。ただ、そこにはあや子が浩二にあげたペンダントが見つかる。姿を見せた浩二は山狩りの一行の発砲で一旦山中に姿を消す。
 由利子の社で雪男を生け捕りにしようとする話がもちあがり、由利子とあや子は再び一の谷博士を訪ねる。そこへ駆け込んでくる万城目と一平。「あの人が降りてきたのね、山から」警官隊が迎撃準備する中、警官を振り切ったあや子は火の見櫓に上って浩二に向かって叫ぶ。「お願い、山へ帰って」浩二があや子につかみかかろうとした時、一の谷博士は熱原子X線を浩二に向かって発射する。その照射に苦しんだ浩二は山の中へ消えていく。浩二を追ってあや子たちが山中を分け入ると、谷川のすぐそばで浩二が人間の姿に戻って倒れていた。抱き合う浩二とあや子。

 エンディングナレーションは「…もしも、あなたの恋人がアンバランス・ゾーンの中に落ちた時、それでもあなたの愛は変わらないと言えるでしょうか」。怪獣の登場しない一編、人間の愛情を掘り下げた作品だ。モルフォ蝶の謎は語られていない。
 一旦はフィアンセを見捨てて逃げ帰ったあや子。恋人の変貌にその愛も失せたのならば苦しむことはなかった。「人は愛ゆえに苦しみ、愛ゆえに悲しまねばならぬ」と愛を捨てた男がいたが、あや子は愛ゆえに彼を救ったという作品。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
posted by KAZU at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2006年05月28日

「緑の恐怖」

 テレビ版ウルトラセブン第2話。地球防衛軍極東基地には多くの隊員が働いているという設定が見て取れるエピソードが多いが、この作品もそのひとつ。
 冒頭、いきなり宇宙から一つの物体が飛来し落下するわけではなく、とある家の前に静かに着地する。その家は地球防衛軍のイシグロ隊員の屋敷だった。お手伝いさんがいて奥さんが外車を運転する文字どおりのお屋敷。イシグロ隊員は30代でしょうか、年齢の割にお金持ちです。
 翌日、宇宙ステーションV3からイシグロ隊員が休暇で地球へ戻ってくる。イシグロ隊員を自宅へポインターで送ったダンは庭に置かれた一抱え以上もある大きな金属様の物体に気づく。「おかしい透視できない。待てよ、これはどこかで見たことがある。そうだチルソナイト808、確かワイアール星に産出する金属だ」
 ダンがここまで気がついているならもっと速い対応が可能だったのだろうが、事件はその日から始まる。わずか25分ほどの作品ながらストーリーの展開は切れ目なく引き込まれる、さすが金城哲夫さんの脚本だ。
 イシグロ隊員はワイアール星人が化けており、本物のイシグロ隊員は庭の物体の中に閉じ込められ、送り主不明の小包でイシグロ宅へ送られてきた電子頭脳を使ってイシグロ隊員の姿を電送で形成して行動をコントロールしていた。ワイアール星人は夜になると本性を現わして人を襲い、襲われた人はワイアール星人化してまた人を襲う。
 イシグロ家のお手伝いさんがイシグロ隊員の机の中から異音がするのでダンを呼んだことから事件は一気に解決する。最後の場面、本部からキリヤマ隊長に連絡が入る。
「警視庁から連絡が入りました。事件は無事解決し、被害者は全て人間に復活し収容した。ウルトラ警備隊の活躍に感謝する。以上です」
 ワイアール星人がどのような方法でイシグロ隊員を拉致し、電子頭脳を送り込んできたのかは明らかにされていない。ここに少し不満が残る。チルソナイとの物体と電子頭脳は「ウルトラQ」の「ガラダマ」と良く似た設定。
 イシグロ隊員を演じるのは松本朝夫氏。「ウルトラマン」の「怪獣無法地帯」で多々良島測候所の松井所員を演じておられる。イシグロ隊員の妻(ミツコ)を演じたのは中真千子さん。宝塚出身の女優さんだそうだ。「ウルトラQ」では「変身」で巨人化した婚約者を献身的に救おうとする由利子の友人・あや子を演じておられます。なおイシグロ隊員の名前は小包の宛名で「石黒達男」と読み取れる以外は文字では出てこない。妻の設定名は「光子」だそうだ。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
posted by KAZU at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2006年05月27日

黒の協奏曲(コンチェルト)〜concerto〜



 過去の記事でも二度ほど取り上げていますが、「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」の挿入歌の中で主人公の三人の歌う曲を除くと一番人気のある曲がこの「黒の協奏曲(コンチェルト)」。歌の対決でもって勝負を決するこのシリーズで敵役の「ブラックビューティシスターズ」が歌う曲だ。三井ゆきこ作詞、延近輝之作・編曲、歌うのは土屋実紀さんと下屋則子さんの二人。敵が歌う曲としては人気だけでなく、評価も高い。最初からハモって出る歌い出しも見事だ。
posted by KAZU at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2006年05月26日

「夢の星のボタンノーズ」



 「夢の星のボタンノーズ」は1985年テレビ朝日系列で放映されたファンタジー?アニメ。この手のものはジャンル分けするのが難しい作品が多いですね。サンリオが初めてアニメテレビシリーズをてがけた作品ながら、期待どおりの視聴率を稼げたのかは疑問。土曜日のゴールデンタイムだったのですが・・・。キャラクターデザインに山本繁、音楽に田中公平、全26話。
 主人公はちっちゃなかわいい女の子ボタンノーズ。イチゴの力が満ちている不思議な国フックランドが舞台で、かわいらしいキャラクター、チクタクボン、フランクリン、ボンゴレ兄弟、フラワー王子と侍従長などなどと子供達の冒険のファンタージーストーリが展開します。第1話は「ようこそフックランドへ」、これは見ました。最終回の「SEE YOU AGAIN]は見逃してます。全般的には土曜日だったので余り見ていないですが、ボタンノーズとオープニングのかわいい曲にひかれてレコードは購入しました。
 キャストはボタンノーズに室井深雪さん、後から知ったのですがちょっと室井さんのイメージが違いました。フラワー王子に安達忍、クリップに小宮和枝、ファスナー公爵に八奈見乗児、ほか。
 オープニングは「KISSをさせてよ!」で秋元康作詞、白井良明作曲、川村栄二編曲、うたはまさごろ。エンディングは「ベーッ!」で同じく秋元康作詞、白井良明作曲、川村栄二編曲、歌はまさごろ。オープニングはかわいい曲で見ていた方はきっと覚えていると思う、とても覚えやすい曲。エンディングはちょっと個性的。
posted by KAZU at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2006年05月25日

「星銃士ビスマルク」



 「星銃士ビスマルク」は1984年に日本テレビ系列で放映されたロボットアニメ。制作はスタジオぴえろ、音楽担当が戸塚修氏、全51話。主要メンバーがアメリカ人という設定でカウボーイをイメージしたデザインが印象的。
 舞台は21世紀、太陽系連邦が設立され人類は目覚しい発展を遂げて、太陽系外へも進出しようとしていた。その矢先に異星人の攻撃を受けた。異星人デスキュラの侵略攻撃は激しく、太陽系連邦は太陽系全域を防衛する力はなかった。連邦は辺境地域を防衛するために大型宇宙戦闘母艦ビスマルクを製造、辺境住民の防衛をビスマルクに託す。大型の宇宙戦闘母艦でありながら、ビスマルクは変形して巨大ロボットになる。腰には巨大拳銃ロングトムを装備している。胸部には火砲が集中しており、これを一斉掃射するのが必殺技「オーガニックフォーメーション」。
 キャストは、輝進児に塩屋翼、ビル・ウィルコックスに井上和彦、リチャード・ランスロットに島田敏、マリアン・ルヴェールに神代智恵、ルヴェール事務総長に糸博、ザトラに銀河万丈、ヒューザーに加藤精三、ペリオスに鈴置洋孝、ほか。
 オープニングは「不思議CALL ME」で大津あきら作詞、鈴木キサブロー作曲、戸塚修編曲、歌はMIO。エンディングは「夢銀河」でオープニングと同じく大津あきら作詞、鈴木キサブロー作曲、戸塚修編曲、歌はMIO。実は裏番組を見ていたのだと思うのだが、殆ど内容を見ていない。毎週エンディングを聞くのが楽しみだった。テレビサイズはフルコーラスと少し違う構成になっている。
posted by KAZU at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション