「破裏拳ポリマー」は1974年に現在のテレビ朝日系で放映されたSFアニメ。原作は吉田竜夫、制作はタツノコプロ・萬年社、全26話。
人一倍正義感の強い鬼河原武士は国際警視庁長官である父・鬼河原虎五郎と「悪」への戦いの方法で対立、とうとう勘当されてしまう。名前を鎧武士と変えて車探偵事務所で見習い探偵として働く。ここの探偵長はヘッポコ探偵・車錠、彼の愛犬は元警察犬の老犬の男爵。この男爵の主人を馬鹿にしたふるまいがおもしろい。しかし車探偵は国際警察の無線を傍受して情報を得ることにかけては天才的。これが破裏拳ポリマーが事件のある所に現れる裏の理由となっている。他に車探偵事務所の入っているビルのオーナー美少女・南波テルが花を添えている。
物語は重化合物“ポリマー”を発明したオレガー・スッテル博士が犯罪結社鬼トカゲ団に襲われることから始まる。鎧武士は臨終のスッテル博士から彼が開発した「ポリメット」とその秘密を託される。この「ポリメット」は身体を覆って6つの形態に転身するシステムで、鎧武士はこれを使って破裏拳ポリマーとなり、得意の格闘技で鬼トカゲ団と戦う。この秘密を知っているのは男爵一人(一匹)だけだ。
第1話で鬼トカゲ団はスッテル博士の研究所に押し入るが全ての資料は燃やされていたが、燃えつつある最後の1枚をかろうじて読む「転身時間46分1秒?」。ポリメットの転身可能時間は46分1秒で、唯一の弱点。
銃弾を身に受けてもびくともしない不死身性、怒りにまかせて悪人どもをぶっぎる姿がきわめて爽快。いつも国際警視庁に盾をついて、カッコ良く敵を倒すポリマーだが、最終回に正体を明らかにして父親とも和解する。
キャストは鎧武士に曽我部和行、車錠に青野武、 南波テルに落合美穂、鬼河原虎五郎に雨森雅司 、男爵に立壁和也。
オープニングは「戦え!ポリマー」で鳥海尽三作詞、菊池俊輔作・編曲、歌はささきいさおとコロムビアゆりかご会。エンディングは「転身ポリマー」で酒井あきよし作詞、菊池俊輔作・編曲、歌はささきいさお。主題歌については改めて書くことにする。