宇宙ステーションV3が宇宙からの怪電波をキャッチする。V3に勤務する怪電波解読の権威・ミズノ隊員はその内容を解読して極東基地まで報告に降りてくる。マナベ参謀、キリヤマ体長の所へ来たミズノ隊員は「発信地はコスモポリタスの第8惑星キュラソです。読みます。“我がキュラソ星の犯罪者303号が宇宙に逃亡、凶悪な殺人鬼なれば発見次第殺害されたし。キュラソ連邦警察”以上です。」そこでマナベ参謀が「ミズノ隊員、そいつはもう地球に来ているよ」と返す。
これより先に、小型宇宙船で地球にやって来たキュラソ星人は鳥撃ちに来ていたハンターを殺害、ガソリンスタンドを襲う。連絡を受けたウルトラ警備隊が急行して、宇宙船を破壊する。キュラソ星人はタンクローリーを襲って都内に侵入、防衛軍は夜間外出を禁止する。民家のガレージの車のガソリンを狙ったキュラソ星人は住民を人質にたてこもるが、一家の少年の機転で居場所を突き止めた警官隊とウルトラ警備隊が民家を包囲する。ウルトラ警備隊が踏み込むが一歩違いでキュラソ星人は裏口から脱出、連絡係でポインターに残っていたアンヌ隊員を操りポインターで現場から脱出してしまう。さらに極東基地に潜入、整備中のウルトラホーク1号のベータ号でアンヌ隊員を人質に取ったまま発進する。
このエピソードはゲスト出演者が多いのがひとつの特徴。V3の隊員二人、ハンターが二人、ガソリンスタンドの店員が二人、襲われた民家の家族が5人。そして忘れられないのがガソリンスタンドにガソリン補給で立ち寄った外国人の女性。この当時は他のエピソードでもそうだが外国人はみな吹き替えだ。その吹き替えが不自然なのでちょっと笑ってしまう。「ガソリン、クダサイ」ここまではいいけど「ダレモイナイノカシラ」。独語は普通は母国語でしゃべるだろう?
見どころはアンヌ隊員救出のためにベータ号にアルファ号とガンマ号が空中ドッキングを行う場面。「ウルトラ警備隊」の高らかなメロディでアルファ号とガンマ号が発進、さらにドッキング作戦時には幻の第二の「ウルトラセブン主題歌」をバックに流れる。
アンヌ隊員救出後にキュラソ星人と争うダン。苦し紛れにキュラソ星人はベータ号内で口から火炎を放出して火災になる。切り離されたベータ号内で変身したダンがセブンになって飛び出し、地上でダンに戻る。その間約20秒。画面に映っていた時間は数秒だと思う。本当に短い主人公の登場の回だった。
