2005年12月09日

「怪獣殿下・前編」

 「ウルトラマン」第25話,26話はウルトラマンが3分間で倒すことができなかったゴモラが登場するエピソード。サブタイトルの「怪獣殿下」ことオサム少年の活躍と大阪を舞台に暴れ回るゴモラと科学特捜隊の戦いを描く。大阪が舞台ということで大阪タワーや大阪城など僕の身近な風景が出てきて思い出深い。
 阪神大学の中屋教授を隊長とするジョンスン島の調査隊に科学特捜隊のアラシ隊員が射撃の腕前を買われて参加していた。実際,島では吸血植物スフランが現れてアラシがスパイダーショットで隊員を助ける場面も。夜になって「ガォー」というすさまじい鳴き声が聞こえる。中屋教授はアラシに想像図を見せて「ゴモラザウルスです。1億5千年前に実在したという記録があります。この島にはゴモラの化石があるはずだ」。翌日,調査隊の目の前で山が崩れてゴモラが出現する。「生き残っていたんだ」と喜びの声をあげる中屋教授。アラシはスパイダーショットで攻撃しようとするが,教授は「アラシ君,撃っちゃいかん。生け捕りにするんだ」とおっしゃる。南海の孤島に生存していた古代生物を発見した教授の喜びは十分理解できる。しかし身長40メートルの怪獣を捕獲しようという考えは安直過ぎないか。後の悲劇の責任はやはり中屋教授にあるのだろう。
 科学特捜隊は大阪万博にゴモラを展示するために協力することになり,ワシントン大学のスミス博士が発明したUNG麻酔弾を取り寄せ,ゴモラが眠っている6時間の間にビートル3機でゴモラを大阪へ空輸する。ところが気温の変化でゴモラが早く目覚め,止む終えずゴモラを2000メートルの上空で切り離す。ところが強靭な皮膚を持つゴモラはそれでも死なない。中屋教授は「万国博は剥製でガマンします。」ということでムラマツキャップは攻撃を開始するが2000メートルの上空から落ちても死なないゴモラに通常の攻撃は通用しない。ゴモラは地下に潜ってしまう。
 科学特捜隊は大阪を広く見渡せる大阪タワーに本部を置き,ゴモラの出現に備える。ところが怪獣ごっこに興じるオサム少年の目の前にゴモラが出現する。急行するウルトラマンもゴモラ最大の武器尻尾の強打で倒すことができずスペシウム光線の構えをするが,地下に潜ってしまう。この時の尻尾の強打でウルトラマンはフラッシュビームを落としてしまい,それをオサム少年が拾う。ここまでが前編。
 東京での制作でもスポンサーや放送局の関係で「関西を舞台に」という要望があるそうで、「ウルトラセブン」の「ウルトラ警備隊西へ前編・後編」もスポンサーの要望で神戸を舞台に制作されたそうだ。「怪獣殿下」もその類か。
posted by KAZU at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮