2005年12月15日

ガッシーン!

 「UFO戦士ダイアポロン」は1976年にエイケンの制作でTBS系列で放映された作品,全26話。ストーリーを覚えておられる方は少ないのでは。今となってはマイナーなロボットアニメという印象が強い。しかし,この作品を今まで伝えているのはその主題歌の素晴らしさではないだろうか。
 「あおぞら学園」(孤児院)で育ったタケシはある日突然,謎の男に自分がダザーン軍団に滅ぼされたアポロン星人の王子だと告げられる。そして体内に隠されたキーエナルジーで宇宙のエネルギーを開放することができるという。やがてダザーン星人は地球へもその手を伸ばしてくる。アメフトコスチュームで活躍するUFO少年団と共に,タケシは変形合体ロボ「ダイアポロン」を使ってダザーン軍団と戦う。ダイアポロンはタケシの乗ったUFOとヘッダー,トラングー,レッガーが合体する巨大ロボ。ロボットというよりも巨大な鎧といった感じのものだ。タケシの「ガッシーン」の叫び声とともにその合体は完了する。
 キャストはタケシに村山明,五郎に山下啓介,松男に千々松幸子,ミキに小宮和枝,ヒデキに小宮山清,ダザーン総統に過ぎた俊也,謎の男ラビに千葉順二ら。
 さて圧巻は子門真人氏の歌うオープニング「UFO戦士ダイアポロン」とエンディング「UFO少年団」。僕はこのレコードは買いそびれてしまったのでダイアポロンの勇姿をご紹介できないのが残念。
 「UFO戦士ダイアポロン」は山本正之作詞・作曲,武市昌久編曲。「ガッシーン!」の叫びから始まるこの曲は正統派アニメソング。随所にストーリーのキーワードがちりばめられている。「ダイアポロン」は勿論,「ダザーン軍団」,「胸の日輪」,「キーエナルジー」,「ヘッダー」,「トラングー」,「レッガー」などなど。のびやかな曲はさすが山本正之氏,その名曲をこれまた子門真人氏が絶唱している。
 エンディングは「UFO少年団」。こちらも山本正之作詞・作曲,武市昌久編曲。最初の部分は凹凸のないちょっと変わった音の運びなのだが,「平和のゴールはすぐそこだ」のところから盛り上がり「ユーフォー,ユーフォー,少年団」の子門氏とコーラスとの輪唱が耳に残る。

posted by KAZU at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2005年12月14日

「少年徳川家康」

 一般的に大阪人に徳川家康は人気が低い。何といっても大阪城を築城した豊臣秀吉の敵であり、豊臣氏を滅ぼした男という印象が強いからか。もっとも今の大阪城は徳川の徹底的な豊臣排除のため一旦豊臣氏の作った大阪城の建物を取り壊し徳川氏の手によって立てられた城なのだが。
 徳川家康の少年時代を描いたアニメが「少年徳川家康」。「一休さん」と同年1975年に東映動画の制作でテレビ朝日系列から放映された。原作は山岡荘八。家康の少年時代竹千代を小宮山清、母・於大の方を増山江威子さんが演じている。
 この作品はオープニング主題歌の前に内海賢二氏によるナレーションが入る。曲以上にこの部分が印象に残っている。
「人、血に汚れた戦国の世を鎮め、以後三百年にわたる太平の世をもたらした偉大な武将、徳川家康。これは、若き日の家康、竹千代と、常に彼を支えたその母、於大の方との、波乱に富んだ、涙と感動の物語である。」
 オープニングは「少年徳川家康」で伊丹亮一郎作詞、渡辺岳夫作曲、小谷充編曲、歌はニュー・スタジオ・シンガーズ。

 東にときの声あがり
 西にくつわの音高し
 いま戦国と人の言う
 こらえて生きて十余年
 ああ世も末の乱世に
 羽ばたけ竹千代 時来る

 エンディングは「いつか春が」で制作・歌唱はオープニングと同じ。
 しかし、徳川家康の話ということでオープニングは聞いたが中身は全く見ていない。残念。

posted by KAZU at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2005年12月13日

「ははうえさま」

 「一休さん」は制作は東映動画でテレビ朝日系列で1975年に放映されたアニメーション。説明するまでもなく“一休さん”で知られる一休禅師の安国寺時代のとんち話をまじえたエピソードが綴られている。全般的に子ども向けということで明るい雰囲気に作られていて、キャラクターも優しく明るい雰囲気。その中に実話の暗い部分をほんの僅かながら折り込んでいて見る者の心を打った作品。
 南北朝時代の後小松天皇と伊予の局の間に生まれた一休は宮廷を追われた伊予の局を案じつつ、足利義満の命で外鑑和尚のもと、安国寺に預けられ禅の修行をさせられる。しかし天皇の皇子ということで義満は寺社奉行の蜷川新右エ門を監視役に着けます。アニメでの蜷川新右エ門は一休の世話をする底抜けに明るいキャラでしたが、実際はかなり厳しかったと想像されます。
 キャストは一休に藤田淑子、外鑑和尚に宮内幸平、足利義満に山田俊司、蜷川新右エ門に野田圭一、さよに桂令子、桔梗屋に緒方賢一、弥生に吉田理保子。今にしてみればかなりの大物声優さんを揃えています。
 さて、「ははうえさま」は一休の藤田淑子さんが歌うエンディング。山元護久作詞、宇野誠一郎作曲。一休が母にしたためた手紙の形をとっており、平易な歌詞と一休の語るような歌い方で賑やかなオープニングを凌ぐ名曲です。

 ははうえさま お元気ですが
 ゆうべ杉のこずえに
 あかるくひかる星ひとつみつけました
 星はみつめます
 ははうえのようにとてもやさしく
 わたしは星にはなします
 くじけませんよ 男の子です
 さびしくなったら はなしにきますね
 いつか たぶん
 それではまた おたよりします
 ははうえさま
 いっきゅう

posted by KAZU at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2005年12月12日

「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(2003年)

 前作「ゴジラ×メカゴジラ」の続編であり、ストーリーは旧作「モスラ対ゴジラ」につながっているが新作の「ゴジラ×モスラ」にはつながっていないという作品。劇場では見なかったがテレビで放映されたので見てみた。1年前の作品がすばらしかったのでかなり期待したのだが、冒頭でインファント島の小美人が登場してバカなことをぬかすので忽ち見る気がしなくなってしまった。
 前作で機龍が暴走した原因はゴジラの骨(DNA)をコンピューターに組み込んだためということで改善されたはずで、暴走くらいならまだあり得るかと思うのだが、死体のDNAが意思を持つなどということになるともうSF怪獣映画とは言い難い。という訳でストーリーは語る気がしない。
 対して特撮はすばらしい。まず冒頭の八丈島沖に出現して姿をはっきりとは見せないモスラとスクランブル発進した自衛隊戦闘機の攻撃場面はまず度胆を抜かれた。ただあんなに翅の大きなモスラがジェット機並の速度で飛ぶのことにちょっと違和感が。
 それからゴジラの出現。東京湾のゴジラ出現の場面はスクリーンで見ればすごい迫力だったろうと思う。家庭のテレビ画面ではちょっともったいない気がする。水面が盛り上がって水しぶきの中からゴジラが現れる。迫力満点。
 それから自衛隊の攻撃シーン。海上自衛隊との戦い、ゴジラの水中での動き。勿論コンピューターグラフィックを使っているのでしょうが、リアルでおもしろい。今までゴジラの水中シーンはあるにはあったが海底をあるくようなものばかり。ゴジラが泳ぐシーンは結構珍しい。
 俳優陣はまず第一に挙げたいのは五十嵐総理大臣を演じた中尾彬さんですね。前作同様に芝居は渋いです。「我々は臆病者ではない!」今の日本の総理大臣がこの場面でこれだけの判断を自ら下せるかどうか。次は家城茜を演じた釈由美子さん。前作のヒロインですね。「機龍はもう戦いたくないのかもしれない」この感情移入はオペレーターとしてのもの。これは許せるものでしょう。さらに言語学者中條信一を演じた小泉博さん。旧作「モスラ対ゴジラ」での主人公ですが、当時(43年前)に会った小美人と現在の小美人は同一人物という設定。1人43歳年取った中條を見事に演じておられます。最後に整備士からしらさぎパイロットになった如月梓を演じた吉岡美穂さん。俳優ではなくタレントということで演技が素人目にも固い。特に前半はこちらが目を覆いたくなるくらい。ところが最後に意思を持ってゴジラを拘束して飛ぶ機龍から中條を救おうとするところから乗ってきます。「中條一曹、応えなさい!」最後の見せ場の人間ドラマとなっています。
 キャストは他に主人公中條義人にガオレッドの金子昇、機龍のオペレータ秋葉恭介に虎牙光揮、機龍隊体長富樫に高杉亘、小美人に長澤まさみと大塚ちひろ他。
 人間が新しい物、新しいテクノロジーを得るためにはあらゆる物を利用する好奇心と勇気が必要だと思う。人類がゴジラと戦うために「機龍」にゴジラの骨を利用したことは断じて過ちではない。ゴジラの骨を使うことがどうして死者への冒涜になるのか。ゴジラは街を破壊して多くの人を殺した憎っくき敵ではないのか。それを応用することに何のためらいも必要ないだろう。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
posted by KAZU at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年12月11日

「特捜戦隊デカレンジャー」



 戦隊シリーズはよくもまあネタが尽きないなぁと思われるほど長く続いているが、それぞれの作品で雰囲気がガラッと異なるところが面白い。だからこそ見飽きることがないのかなと思われる。「特捜戦隊デカレンジャー」は2004年の放映。
 宇宙警察地球署でのバン、センちゃん、ホージー、ジャスミン、ウメコのデカレンジャーの活躍を描くのだが、人気のキャラは地球署最高責任者のドギー・クルーガーとメカニック担当の白鳥スワンの二人か。ドギーは犬のような顔のアヌビス星人でデカマスターに変身する。かつては「地獄の番犬」と呼ばれた男。声を演じるのは稲田徹氏。この渋い声のファンも多かった。スワンはチーニョ星人で、メカニックを担当する。デカスワンに変身することも。スワンを演じたのは石野真子さん。こちらも話題になりました。
 さて、このデカレンジャーはデカレッドのバンが底抜けに明るいのを受けて全体的にシリアスな、悲壮な、深刻な場面も一瞬の内に楽天的な物語に変えてしまうという特性がある。更に5人、後から加わったデカブレイク(テツ)を含めて6人がそれぞれ別々の経歴を持つことで正に刑事物。各キャラクターを語るエピソードが戦隊シリーズの中でも特におもしろかった。
 おもいきりハードボイルドで殆ど変身シーンがなく、メカも登場しなかった第37話「ハードボイルド・ライセンス」は僕のお勧めの1本。これについてはまたの機会にでも。
 主題歌はオープニングに「特捜戦隊デカレンジャー」。作詞は吉元由美、作曲は宮崎歩、編曲は京田誠一、歌はサイキックラバー。歴代の戦隊シリーズの流れをくんだ元気の出る歌。特にサビの部分はお見事。エンディングは「ミッドナイト デカレンジャー」で作詞は藤林聖子、作曲は高取ヒデアキ、編曲は亀山耕一郎とちょっと異色の組み合わせ。さらに歌はささきいさおさんで、意外と戦隊シリーズの曲は少なくて特に最近のものはなく、話題になりました。デカレンジャーたちのパフォーマンスも見物でした。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
posted by KAZU at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年12月10日

「怪獣殿下・後編」

 ムラマツは小型発信機をゴモラの体に打ち込み,居場所を確認する方法を提案。またUNG麻酔弾を再度取り寄せる手配をする。大阪には非難命令が出される。そしてゴモラは大阪市内のど真ん中に出現する。アラシが小型発信機をゴモラに打ち込み,さらにスパイダーとマルス133の攻撃でゴモラの尻尾を焼ききる。切り取られた尻尾はトカゲのそれのように激しく暴れる。その尻尾を止めようとするハヤタはここでフラッシュビームがなくなっている事に気づく。(遅いぞ!)
 ゴモラは地下から大阪城に向かっていた。期待していたUNG麻酔弾の在庫もなかった。この連絡の場面でムラマツキャップが英語を喋ってます。子供の時にはスゴイと思いました。キャプテンと呼ばれるような人は皆英語を喋るんだな〜って。オサム少年はフラッシュビームを科学特捜隊に届けようと自転車で大阪城に向かう。そのオサム少年を通行規制で制止した大阪府警の巡査がオサムの言葉を信用してパトカーで連れていくあたりは余りに人が良すぎる。大阪府警の巡査はあんなに優しくない!
 ゴモラは大阪城に出現。とうとう天守閣を破壊する。オサムはハヤタの元に。
 「危ない。こんなところにきちゃいかん」
 「ちぇっ。せっかくこれを持ってきたのに」
 「あ、それは」
 「ぼく、怪獣殿下だよ。だから何でも知っているんだ。これ、ウルトラマンの大事なものだろう。だってウルトラマンがゴモラと戦っているときに拾ったんだもん」
 「怪獣殿下。ウルトラマンもきっと喜ぶよ。さあ、危険だから、向こうへ行ってて」
 「うん」
 ウルトラマンに変身したハヤタは尻尾のないゴモラをスペシウム光線で倒す。
 大阪城での防衛隊(自衛隊?)はエキストラを用意する予算がなかったのでしょうね,大半が人形でした。これはちょっと寂しかった。イデ隊員が「大阪城は500年だが,ゴモラは1億5000万年前の遺産だからな」と言ってます。確かにそうではあるのだが,単純に比較できるものではないでしょう。僕もどちらかを残すということになれば「ゴモラ」ですが。それに大阪城天守閣は鉄筋コンクリート製の再建物ですし。
 ハヤタ隊員はオサムに無線バッジをプレゼントする。ビートルで帰還するハヤタとオサムの会話で物語りは終了する。「了解了解。こちらもっかガリ勉中。がんばりますから、ハヤタさんも元気でね」と言いつつゴモラとウルトラマンの戦いの絵を描いているオサム少年でした。
posted by KAZU at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年12月09日

「怪獣殿下・前編」

 「ウルトラマン」第25話,26話はウルトラマンが3分間で倒すことができなかったゴモラが登場するエピソード。サブタイトルの「怪獣殿下」ことオサム少年の活躍と大阪を舞台に暴れ回るゴモラと科学特捜隊の戦いを描く。大阪が舞台ということで大阪タワーや大阪城など僕の身近な風景が出てきて思い出深い。
 阪神大学の中屋教授を隊長とするジョンスン島の調査隊に科学特捜隊のアラシ隊員が射撃の腕前を買われて参加していた。実際,島では吸血植物スフランが現れてアラシがスパイダーショットで隊員を助ける場面も。夜になって「ガォー」というすさまじい鳴き声が聞こえる。中屋教授はアラシに想像図を見せて「ゴモラザウルスです。1億5千年前に実在したという記録があります。この島にはゴモラの化石があるはずだ」。翌日,調査隊の目の前で山が崩れてゴモラが出現する。「生き残っていたんだ」と喜びの声をあげる中屋教授。アラシはスパイダーショットで攻撃しようとするが,教授は「アラシ君,撃っちゃいかん。生け捕りにするんだ」とおっしゃる。南海の孤島に生存していた古代生物を発見した教授の喜びは十分理解できる。しかし身長40メートルの怪獣を捕獲しようという考えは安直過ぎないか。後の悲劇の責任はやはり中屋教授にあるのだろう。
 科学特捜隊は大阪万博にゴモラを展示するために協力することになり,ワシントン大学のスミス博士が発明したUNG麻酔弾を取り寄せ,ゴモラが眠っている6時間の間にビートル3機でゴモラを大阪へ空輸する。ところが気温の変化でゴモラが早く目覚め,止む終えずゴモラを2000メートルの上空で切り離す。ところが強靭な皮膚を持つゴモラはそれでも死なない。中屋教授は「万国博は剥製でガマンします。」ということでムラマツキャップは攻撃を開始するが2000メートルの上空から落ちても死なないゴモラに通常の攻撃は通用しない。ゴモラは地下に潜ってしまう。
 科学特捜隊は大阪を広く見渡せる大阪タワーに本部を置き,ゴモラの出現に備える。ところが怪獣ごっこに興じるオサム少年の目の前にゴモラが出現する。急行するウルトラマンもゴモラ最大の武器尻尾の強打で倒すことができずスペシウム光線の構えをするが,地下に潜ってしまう。この時の尻尾の強打でウルトラマンはフラッシュビームを落としてしまい,それをオサム少年が拾う。ここまでが前編。
 東京での制作でもスポンサーや放送局の関係で「関西を舞台に」という要望があるそうで、「ウルトラセブン」の「ウルトラ警備隊西へ前編・後編」もスポンサーの要望で神戸を舞台に制作されたそうだ。「怪獣殿下」もその類か。
posted by KAZU at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮