2005年12月29日

アマゾンの魔女イグアナ

 皆さんは塩沢ときさんというと何を思い出すでしょうか。最近では癌克服のニュース(3度も癌の手術をしているそうですが)が新しいところ。その前はやはりあの髪型でしょうね。昭和3年(1928年)生まれということで幾多の映画に出演、テレビドラマ、勿論特撮にも出演されています。「愛の戦士・レインボーマン」に登場するアマゾンの魔女イグアナ。
 「レインボーマン」は最初の予定では第25話「朝日に魔女は死んだ」でイグアナが倒された時点で放映終了(最終回)だったそうだ。ところが人気が高かったせいで、その後ちょっと質が落ちて、子供向けになってしまったものの半年延長された。後にイグアナの母・ゴッドイグアナ(曽我町子)が登場しているがイグアナの異様さにはかなわない。
 レインボーマンに手を焼いたミスターK(平田昭彦)はアマゾンの魔女イグアナとその家来6人を召請する。イグアナに用意された暗い部屋に6つの棺と祭壇が運び込まれる。どぎつく化粧して、大きく口を開いてしゃべる塩沢ときさんの怪演が光る。「レイン・ボー・マン」と言う時の独特のアクセントが妙に耳についている。棺に眠る最初の刺客フドラを呼び覚ます「フドラ!出でよ!」の呼び声もおぞましい。どんなやつが出るのか、出てくるのかわくわくしながら見た記憶がある。最後の刺客が息子のエルバンダ。お父さんが誰なのか?
 イグアナは一旦レインボーマンを追い詰めその心臓をつかみ取ろうとしたが、イグアナが命を預けた人形をミスターKが机をたたいて倒したために失敗する。最後はレンボーマンとの死闘の末倒れる。サブタイトルどおり朝日が昇る海岸で魔女は消える。
 レインボーマンの持つミスターK(白人)による日本人侮蔑・抹殺という設定が平田さんや塩沢さんの演技への意気込みとなったそうだ。塩沢ときさんの迫力ある演技は必見。ビデオも発売されていたが、DVDも発売になった。もし見る機会があるなら是非イグアナの死までを。

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2005年12月28日

「北上夜曲」

 「宇宙戦艦ヤマト」はご存知のように視聴率の低迷で予定していた放映を短縮して終結しています。テレビシリーズの良いところは各キャラクターにまつわるエピソードを詳しく語ることができるところにあるのですが、そういう意味で今考えると本当に惜しいことをしたと思います。そういう事情のせいかもしれませんが、設定、キャラクターの家族構成や名前などが続編とは一致していない部分が多いです。余りそういう細かいところはどうでもいいじゃないと飛ばしてしまえればいいのですが、重要なキャラクターの場合、最初の作品と続編で設定に一致を見ないと違和感も大きいです。徳川機関長や沖田艦長などねぇ。
 しかしいくつかのエピソードではキャラクターを細かく描いていて見応えがあります。第19話「宇宙の望郷!母の涙はわが涙!!」は相原通信班長を描いたエピソード。
 相原義一通信班長は体調がおもわしくなく佐渡先生に診てもらう。極度の精神疲労ということで森生活班長を訪ねてホログラム治療を受けるように言われる。生活班長を訪ねた相原はホログラム治療を受ける。
 「相原くん、音楽は?」
 「北上夜曲」
 西暦2200年の宇宙を航行する青年がリクエストする曲としては余りに古過ぎないか?さすがにメロディだけで歌は流れませんでしたが。
 ドメル司令がヤマトの後方に通信衛星を置いたためにヤマトと地球の通信が突如回復する。地球のヤマト作戦本部からは皆がヤマトの帰りを待っているという連絡が入る。しかし相原は自宅に置いた自作の通信機を使って家族と許可されない通信を繰り返す。地球では食料不足から暴動が起き、父親が食料を調達するために大怪我をする。その様を見聞きしての精神疲労だった。沖田艦長に問いただされ、現場を古代に見られた相原はとうとう宇宙へ宇宙服を着て飛び出してしまう。森雪が「あたし、本を読んでいて窓の外をふと見ると相原くんが…」と古代に知らせる。この時の雪の姿も話題になりましたね。すけすけの黒の夜着でした。夢みる相原は地球が目の前に見えそこに飛び込んで行くと、それは通信衛星だった。そこで相原はふと気付く、ガミラスの通信衛星であることを。相原を発見した古代が、彼を回収、通信衛星を爆破する。ドメルのヤマト乗組員への陽動作戦は失敗する。いや成功したと言っていいのかも。

 匂いやさしい 白百合の
 ぬれているよな あの瞳
 想い出すのは 想い出すのは
 北上河原の月の夜

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2005年12月27日

長田結花

 「仮面ライダー555」のオルフェノク側のヒロイン。演じるのは加藤美佳さん。両親を失って親戚に引き取られるが、義理の妹の巧みで執拗なイジメにクレインオルフェノクへと変化する。所属するバスケット部でもイジメにあい、とうとう体育館で変化して全員皆殺しで灰にしてしまう。第8話で教授が海堂を罠にかけてその才能を奪ったことを知った結花は教授(小倉一郎氏)の変化したオウルオルフェノクに怒りをあらわにして戦いを挑む。勇治らと共にオルフェノクと人間の共存を目指すが、ラッキークローバーの影山冴子の手に落ちる。
 加藤美佳さんがグラビアデビューしたあたりから知っているので、長田結花は随分大人っぽくなったなあという印象。グラビアデビュー当時から注目株だったがこの作品の後ぐっとグレードアップしましたか。写真集も目を通してみましたが、好みから言えばグラビアデビュー当時の方がいいかなと思いますが。
 さて長田結花、中途半端な性格で見ていてイライラ。鶴の特性を持つオルフェノクで空を高速で飛んで、華麗。実力もあったし、オルフェノクとして生きた方が結末がどうであれよかったのにと思う。どうもこういうどっちつかずの性格のキャラクターは好きにはなれない。
 関係ない話だが中学の後輩に「結花」という名の子がいた。学生時代に塾の講師をしていた時に教えたことがある。中学の恩師が「花を結ぶって書いて、いい名だね」とおっしゃっていた。その花を結ぶ名なのでちょっと気になったキャラクター。

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2005年12月26日

スマートレディ

 スマートレディは前作「仮面ライダー龍騎」でのOREジャーナル島田奈々子を演じた栗原瞳さんが、2作続けて挑んだキャラ。今回はメガネなしで魅力的な目にブルーの特異なコスチュームが話題を呼んだ。オープニングでは南米のモルフォ蝶を指に登場する。幼稚園の保母さんの如き喋り方が何とも奇異。オルフェノクに対して「今、ベルトの場所をいいますからね。ちょっと待ってくださいね」と指令を出す。
 オルフェノクの力に適応できない人間に対して適応できるようにケアをするのが最初の仕事だった。オルフェノクの力に適応できず、ビルから飛び下り自殺した木場勇治に高級マンションを与え「あなたは、簡単に死ねないのよ」。
 さらにスマートブレイン社ではCM、スポークスマン、あるいは社長秘書、社長運転手、セキュリティ(監視)をこなしている。社長に対してはさすがにあの保育所先生話言葉は使っていなかったようだが。喋り方に似合わず職務には忠実、マジメな時の顔は笑顔も真顔も大人の雰囲気が漂う。社長をクビになった村上に対してはとたんに態度を変えるしたたかさ。劇場版では失敗した村上社長を上の命令で処刑している。
 ちなみに社長室で使っていたパソコンはアップル社Mac G4だったかな。パソコンを前から写してくれなかったので機種まで確認できず。でもリンゴ使いでした。ヨーロッパ映画では結構パソコンはMacが使われているところを見るが、日本の作品では珍しい。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
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2005年12月25日

「JustiΦ's」



 「仮面ライダー555」のオープニングは映像の方もなかなかおもしろい。「アギト」や「龍騎」に比べると「クウガ」と「555」はイメージ的に作られている。更に「555」は物語の先取りの映像を取り込んでいて、全編を見終わった後にオープニングをじっくり見ると初回から未来の映像を上手く隠しつつちりばめてあるのがわかると思う。これは必見なので是非お試しください。
 さて、オープニングは「JustiΦ's」。藤林聖子作詞、佐藤和豊作曲、中川幸太郎編曲、歌はISSA。メロディの方は映像とマッチして、音の進行も斬新なのだけれど、歌詞の方が完全にイメージ的なものになってしまっている。タイトルに反してもう仮面ライダーは「正義のヒーロー」ではなくなっているのだろう。う〜んと唸ってしまう。

posted by KAZU at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年12月24日

森下千恵

 「仮面ライダー555」も龍騎と同じく仮面ライダー同士の戦いの構図で、今でもあまり好きな作品ではない。それに主人公の乾巧がこれまた暗い男で余計に好きになれない。ストーリーの展開は謎解きでオルフェノクやスマートブレイン社の秘密や目的が見えてくるのは3/4を過ぎた頃から。しかしキャラクターは個性的で面白かった。半分以上が嫌いなタイプなので結局全編を見ていないのだけれど。
 そのキャラクターの中で僕的に一番の注目キャラは森下千恵。ホースオルフェノク木場勇治の元恋人。理由は勿論、演じるのが勝村美香さんだから。
 「555」の第1話は謎のオルフェノク(ずっと後にそれがゴートオルフェノクだとわかるが)がスマートブレイン社の研究施設から555ギアを強奪する場面から始まる。訳がわからないが結構インパクトの強い始まり。その後に木場勇治と乾巧が登場するが、それぞれ別々にストーリーが展開して二人に接点がない。それでいてなかなか描写は細かくて丁寧で、冒頭としてはすばらしい出来だと思う。
 さて、木場勇治は事業家の父を持つ幸せいっぱいの青年であったが、交通事故で2年間昏睡状態になり目覚める。その2年の間に叔父が父親の財産をのっとり、千恵は最初は昏睡状態の勇治を毎日のように病院に訪ねていたが、やがて従兄弟の一彰に乗り換える。叔父と従兄弟の現実を知った勇治ははホースオルフェノクに変化して一彰を殺害。灰に変化して崩れる一彰に悲鳴を上げる千恵。警察が千恵にも疑惑を向ける中、千恵は勇治を犯人だと警察に訴える。そして再び顔を合わした勇治は「君も変ったけど、僕も変ったんだ」とホースオルフェノクに変化して千恵を殺害する。灰になって崩れ行く千恵を見て微笑むスマートレディ。
 勝村美香さんがおもいっきり嫌な性格の千恵を好演している。美香さんが美人だけに千恵の性格の悪さが際立っている。この嫌な女を見るには「仮面ライダー555」の第1話と第2話をご覧ください。
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2005年12月23日

「ブロッカー軍団IV マシンブラスター」

「ブロッカー軍団IV マシンブラスター」は1976年から1977年にかけて放映されたロボットアニメ。制作は日本アニメーション。日本アニメーション初のロボットアニメということだが、実際は制作委託でしょうね、何となく背景の描き方などが某社と同じ雰囲気がある。全38話。
 ブロッカー軍団は由利博士がモグールに対抗するために作った4体のロボット軍団。ボスパルダー、サンダイオー、ブルシーザー、ロボクレスの4体で、操縦を担当する者のエレパスによりその能力を最大限に発揮する。
 僕が大学受験を控えた年の作品で余り見ていないが、主題歌もちょっとしんきくさい、歌いにくい曲、ストーリーの描き方もイマイチだった印象が強い。歌詞のなかで歌われる「円月回転」「一文字くずし」「不動組み」の必殺技も全然記憶に残っていない。
 キャストは主人公・飛鳥天平に安原義人、石田厳介に玄田哲章、ビリー剣城に津嘉山正種、早見仁太につかせのりこ、北条ユカに麻上洋子、由利博士に加藤精三、ピコットに小宮和枝、ゴライアスにたてかべ和也、他。
 オープニングはヒデ夕樹が歌う「ブロッカー軍団マシンブラスター」でとくら清和作詞、小林亜星作曲、筒井広志編曲、コーラスに東映児童合唱団。エンディングは少し演歌の匂いを漂わせる「男・天平の唄」で武者浩作詞、小林亜星作曲、筒井広志編曲、歌は北原浩一。アニメ主題歌としては異色の曲でおもしろいのだが、これを天平(安原義人氏)が歌っていればもっとよかったろう。
posted by KAZU at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション