2005年11月30日

「ヤマトよ永遠に」その2



 「宇宙戦艦ヤマト〜新たなる旅立ち〜」では「サーシャわが愛」(作詞:阿久悠、作曲:宮川泰)に島倉千代子さんを起用たが、「ヤマトよ永遠に」では布施明さんと岩崎宏美さんが起用されている。
 「愛よその日まで」は作品のラストに流れた曲。この曲僕には全然思い入れがなくて余り覚えていない。阿久悠作詞、布施明作曲、宮川泰編曲、歌は布施明。

 あなたは誰かを愛していますか
 それは近くにいる人ですか
 ラララ

 「銀河伝説」は阿久悠作詞、宮川泰作曲。この曲はかなりヒットしたので「ヤマト」を知らない方も、この歌はご存知だろう。

 結ばれた心の糸は見えない
 その目で結び目を確かめたい

 この曲のB面が「愛の生命」で山口洋子作詞、浜田金吾作曲、歌は同じく岩崎宏美。これは以前にも触れたが、僕は岩崎宏美さんには悪いが堀江美都子さんのカバーの方を断然気に入っている。これについては以前に書いたのでそちらをご覧ください。
 更に「星のペンダント」。阿久悠作詞、宮川泰編曲、歌はささきいさお。少し感情を抑え気味に歌うささきいさおさんの声が魅力的。

 あの娘(こ)がくれた星のペンダント
 この胸できらめく瞳のように

 この曲のB面には確か「ヤマト3」でエンディングにも使われた「おもかげ星」。山口洋子作詞、宮川泰作曲、歌は堀江美都子。

 みつめてください さびしいときは
 呼んでください どこかでそっと

 作品全体がサーシャの地球への、ヤマトのクルーへの、身を犠牲にしての愛が支えている。そのサーシャの思いを歌った曲。天才阿久悠さんと山口洋子さんの詞が星のようにきらめいている主題歌群です。

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2005年11月29日

「ヤマトよ永遠に」その1

 1980年にオフィス・アカデミーによって制作された劇場版が「ヤマトよ永遠に」。この作品はテレビ第1作のファンにも人気が高い。ストーリーが一連の流れを受けているものの続編という感じがなくて新鮮で単独で楽しめるものだ。ここからテレビシリーズ「ヤマト3」が展開されている。
 時は西暦2202年、地球に軟着陸したミサイルと宇宙から攻め来る黒い戦艦隊。英雄の丘の故沖田艦長の銅像の元にかつてのヤマトの乗組員が集う。ヤマトと共に待つ真田のいる惑星イカルスへ行くためだ。しかし雪が背後から敵に撃たれ、傷ついた雪を残して乗組員達は出発する。敵は暗黒星団帝国のスカルダート。
 この作品での重要キャラクターはサーシャ。真田の姪「澪」として育てられたが実は古代守とスターシャの娘。ここがちょっとこじつけなのだが、イスカンダル人は最初の1年で地球人の17歳の成長を遂げるというもの。サーシャはイスカンダル人の血を受けて急激に成長したので、それを隠すために真田と共に辺境の地に育った。このあと自らを犠牲にしての活躍はとても子供とは思えない。
 もう一人は黒色艦隊将校アルフォン。傷ついた雪を助ける。地球に軟着陸したミサイルは重核子爆弾で爆発すると人類の脳細胞を一瞬して破壊する。このアルフォンは雪に対して自分の愛を受け入れればミサイルの解体方法を教えてやると迫る。雪は地球を救うためにアルフォンに身を任せる決心をする。作品中では出て来ないが原作ストーリー(雑誌に掲載されたもの)には迫るアルフォンに雪は「犯される!」と独白している。この男最後は本気で雪を愛したために帝国を形の上では裏切ることになる。
 ヤマトの新艦長に山南、その他新しい乗組員を迎え、起爆装置のある40万後年の彼方暗黒星団帝国へヤマトは向かう。そのあとのストーリーは映画を見て頂くとしましょう。
 キャストには古代進に富山敬、森雪に麻上洋子らいつのもメンバーたち。サーシャに潘恵子、山南艦長に小林修、アルフォンに野沢那智、スカルダート総統に大平透、他。
 ちょっと長くなったので主題歌は次回に。

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2005年11月28日

「ヤマト!!新たなる旅立ち」「星に想うスターシャ」



 1979年、テレサと共に散ったヤマトが甦った。テレビフィーチャー版「宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち」。

 新たな顔と新たな決意
 新たなヤマトが旅に立つ

 この主題歌はささきいさおさんの歌う「ヤマト!!新たなる旅立ち」。アニメージュ増刊ロマンアルバム11 DELUXE さらば宇宙戦艦ヤマトでの声優さんやスタッフの完結感に満ちた感想を読んでいるとこの歌がバカらしく思えてくる。まあここではこれ以上このことについては触れないということにしますが。
 作詞は阿久悠さん、作曲は編曲共に宮川泰さん、歌はささきいさおさんとヤマトパターン。この曲はテレビフィーチャー版ということで余り覚えておられる方はいないかなと思うのだが、大変良い歌で「宇宙戦艦ヤマト」以上のささきいさおさんの熱唱でグングン押してくるものがある。それ程激しいものがなければ、視聴者の頭の中をクリアして作品に引き込むことができないだろう。単にヤマトの決意だけでなく、スタッフの決意さえも表した曲。
 レコードのB面は「星に思うスターシャ」。作詞、作曲、編曲、歌は「ヤマト!!新たなる旅立ち」と同じ。この曲は「真っ赤なスカーフ」を思わせる曲想。再び物語に登場するスターシャに思いを込めている。


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
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2005年11月27日

ヤマトより愛をこめて

 「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜」1978年の作品。この作品でクライマックスで流れる主題歌が沢田研二さんの歌う「ヤマトより愛をこめて」だ。作品については既に書いたのでそちらをごらんください。
「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜1」
「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜2」

 この劇場作品を作るにあたって西崎プロデューサーはかなり大鉈をふるったようだ。最初この曲は編曲者である宮川泰さんが作ることになっていたそうで4曲書いたけれどもどれも西崎プロデューサーがOKを出さず、作曲は大野克夫さんに託された。阿久悠作詞、大野克夫作曲、宮川泰編曲、歌は沢田研二。
 曲のタイトルは「ヤマトより愛をこめて」になったが、これも一悶着あったらしい。確か沢田研二さん側からタイトルに「ヤマト」を冠することにクレームがあったとか。当時の沢田研二さんはヒットチャート上位常連、各歌謡大賞を取る人気大物歌手だった訳で、その沢田研二が「ヤマト」の力を借りなくても良いというのが理由だったと記憶している。結局タイトルは「ヤマトより愛をこめて」に決定。この曲もヒットしました。
 歌詞の中には「ヤマト」の「ヤ」の字も出てこない。ただひたすら「愛」について歌う曲で、これがクライマックスにぴったりの名曲に仕上がっている。ちょっと字余りの感じを受けるのは阿久悠さんが曲より先に歌詞を付けたからか。これでヤマトが完結していれば「宇宙戦艦ヤマト」史上の最高の名曲になっていたはずなのだが。

 今はさらばといわせないでくれ
 今はさればといわせないでくれ


81.8MHz fmGIG が夜9時からお送りするムーンライト・ブレイク
月曜日はアニメ・特撮・ゲームについて語り
アニメソングをかけ倒す(?)120分です。
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2005年11月26日

「輝けるものたちへ」



 「ウルトラマンティガ」の最終回は「ウルトラセブン」の最終回に近いような展開になっていく。ただ設定そのものは大きく異なる。ウルトラセブンは宇宙人であり恒点観測員でM78星雲に戻っていく。ダイゴもティガと人格を共有しているがダイゴは人間だ。第50話「もっと高く〜Take Me Higher」で既にイルマ隊長はティガ=ダイゴであることは知っているし、レナも気づいており、実質上レナの目の前で(実際はスノーホワイトの後部席なのだが)変身する。
 第51話「暗黒の支配者」でイルマはダイゴに向かって「あなたは勝ち目のない相手に向かっていく義務なんてないのよ」と言うのだが、ダイゴはティガに変身して邪神に立ち向かう。が“闇”に飲み込まれてしまう。ティガは石像化してダイゴは結晶の中に閉じ込められる。キリエル人と巫女が登場してさらにダイゴに激しく苦言を唱える。「あれが復活する前に人間たちを救ってやることができたのだよ」
 僕はダイゴの選択は正しかったと思う。しかしながら光の力が不足していたといことも事実。最終回「輝けるものたちへ」はティガ復活にかけるGUTSの、人類の、そして子供達の努力の物語。ここまでストーリーが進んでくっきりと主題が見えてくる。主人公は「ティガじゃない」と思えてくる。かつてのエピソードに登場して消えていった者たちがティガ復活に力を尽くす様は心を打つものがある。
 そして見事作戦は失敗!絶望の闇へ陥った時に世界中の子供達が光をティガに送る。このあたりが精神的な世界でティガの嫌いな点なんですが、最大の見せ場、感動のシーン。やはり涙を抑えきれないところです。V6の歌う「Take Me Higher」に乗せてティガ復活を信じる子供達の光はダイゴにティガに注がれて復活する。人間が力を結集しての勝利、ここに「ウルトラマンティガ」の主題があるのだと思う。
 長年捜していて見ることすらできなかったシングルCD、やっとゲット。編曲そのものはシングルCDバージョンよりもV6のアルバムに収録されているものの方が好きなのだが、なかなか見付からない珍品です。
posted by KAZU at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

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2005年11月25日

「テレサよ永遠に」「好敵手」



 「宇宙戦艦ヤマト」は1970年代のアニメブームの火付け役、賛否はともかくとしてテレビシリーズが3本、テレビスペシャルが1本、劇場版3本が作られた。当然主題歌もたくさんあって、沢田研二さんや八神純子さんを起用するなど一般歌謡歌手がアニメ主題歌を歌うさきがけとなったような気がします。個人的には岩崎宏美さんが歌った「愛の生命」の堀江美都子バージョンが一番好きなのですが、ヤマトの主題歌の世界をひとつづつ振り返ってみたいと思います。但し、「宇宙戦艦ヤマト」と「真っ赤なスカーフ」は割愛。
 最初は劇場版「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜」の挿入歌「テレサよ永遠に」です。作詞は阿久悠、作・編曲は宮川泰、歌はささきいさおとフィーリングフリー。実はレコードは「好敵手」のB面扱いです。
 「好敵手」の方は「宇宙戦艦ヤマト」テレビシリーズで地球侵略を狙うデスラー総統を歌っています。自ら発射したデスラー砲を浴びて宇宙船ごと死亡したのが、ズォーダー大帝の力で甦ったことになっています。非情な男でヤマトの敵役でしたが、いつの間にか“サムライ”扱いになり、最後はヤマトに要塞の弱点を教えるという“情”の男になってしまいます。「♪炎の中にサムライを見た デスラーそれはお前だった♪」確かこの曲作品中で1回流れたきりなのでヤマトファンならばともかく、一般的には余り有名ではありません。テレビシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2」にも使われていますが。
 さて話を「テレサよ永遠に」にもどしましょう。この曲は最初はささきいさおさんが全部歌う予定だったそうですが、「最初のフレーズ“テレサ”がどうしてもささきさんの声では上手く表現できないということで苦労した」と宮川泰さんが書いておられます。結局女声に出だしの“テレサ”を歌わせて成功。「好敵手」よりもこの最初のフレーズの印象が強いせいか、こちらは覚えておられる方が多いようです。
posted by KAZU at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション