2005年08月11日

小沢と北條〜アギト(8)〜

 職場の人間関係というのは複雑でストレートに仕事に大きな影響を与えるもだと思う。中にはどうしても考え方やポリシーの違いで相容れない者が誰しもいるだろう。それでいて仕事を離れるとプライベートな時間では食事を共にしたり、いっしょにお茶を飲んだりする間柄というのも結構いるもんだ。しかし、この二人は仕事では勿論のことプライベートであっても絶対に同じ場所の空気を吸いたくないほど相容れない性格、仕事におけるライバル、人と人の戦いを演じる。小沢澄子と北條透だ。
 小沢澄子、25歳、ニューヨーク生まれ。IO180の天才でマサチュセッツ工科大学博士課程を15歳で修了。帰国後城北大学を卒業して警視庁に採用される。警視庁未確認生命体対策班G3システム開発員・警部。G3システムを設計・開発する。演じるのは藤田瞳子さん。
 北條透、25歳、捜査一課、警部補。本庁のエリート。優秀かつ職務に対して忠実な捜査官。プライドが高く、気取り屋、高級志向も強い。職務遂行には手段を選ばないタイプ。G3プロジェクト発足時に装着員に志願するも氷川誠にそのポストを奪われ、それが「あかつき号」事件にまつわる上層部の裏工作だと信じて、根にもっている。演じるのは山崎潤氏。
 作り上げられたキャラクターとはいえ素晴らしいバトルを繰り広げる。北條透が小沢澄子らをみかけるとイヤミをたらたらと述べ、それに対して小沢澄子は悪口で応酬。北条透は実力と人脈(コネ)を使って様々な手を打ち、作戦を立案し、それを実行に移す。残念ながら結果的には成果を十分にあげることができなかったが、そのひとつひとつは見事な作戦であった。伴わなかったのは彼の精神力の弱さゆえの行動か。プライドや自己顕示欲は強いのにパニックに陥りやすい、絶対に宇宙飛行士とかにはなれない種類の人間だと思う。一方の小沢澄子も強烈なキャラクターの持ち主。「正しいか間違っているかなんて、どうでもいいの。男はね、気に食うか食わないかで判断すればいいの」とおよそ天才女性科学者が吐く言葉とは思えない。
 その二人の最後のシーンが実にさわやかで好きだ。アンノウン事件後、小沢澄子は警視庁を退職しイギリスロンドンの大学教授となっていた。そこへ捜査の合間を縫って北條が彼女を訪ねる。北條はイヤミを言い、小沢は悪口を浴びせる。これまでと同じパターンなのだが、二人の顔は微笑んでいる。仕事上の人間同士の戦いであったけれども、目的が同じなら相通じるところがあるのだろうか。これ、日本人的考え方かな、そう思いつつも、最終回、この二人のシーン最高だった。でも、プライベートでは絶対に一緒にお茶しないな。
posted by KAZU at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮