2005年08月17日

「黄金バット」



 この髑髏頭の黄金色の男の物語は1967年読売テレビ系列で放映された。昭和初期には紙芝居で人気を誇り、その後東映によって実写版で映画化された。この映画の設定を元に制作されたのがアニメ版、全52話。映画の方は見ていないのだがスーパーカーやナゾーの姿形は写真で見ている。アニメ版とはかなり違った印象を受ける。光=黄金バット、闇=ナゾーという勧善懲悪の物語で、今だと人気を得るのが難しいかなという設定だが、当時はこの単純な方程式で絶大な人気を誇った。「強い ! 絶対に強い ! 我等が黄金バット ! 」というナレーションは余りに有名。
 世界的科学者であり考古学者であるヤマトネ博士の開発した円盤型のスーパーカーで調査していた一行は「アトランティス」の遺跡を発見する。水を与えることで甦ったアトランティスの守り神「黄金バット」は少女マリが黄金のコウモリを呼ぶことによって現れ、ピンチを救い敵を葬り去る。唯一の弱点は乾燥で、それを知ったナゾーが乾燥装置を使って黄金バットを眠らせる。しかしマリの一滴の涙で再び甦るエピソードもあった。黄金バットの武器は手にしたシルバーバトンとマント。マントは一振りで風速50メートルの風を起こすということになっている。50メートルにしては強力すぎると思うのだが。
 地球征服を企む怪人ナゾーは黒衣を纏い、黒い覆面のような顔、耳があり、手はマジックハンド、四つの目を持つ。目の色はそれぞれ異なり怪光線を放つ怪人。何者か文字通り謎の人物。「ローンブロゾー」という意味不明の声を上げて出現・退場する。本拠地は移動可能のナゾータワー。ドリルの形をしており、先端部分は分離飛行も可能。
 キャストは黄金バットに小林修、ヤマトネ博士に村越伊知郎、ヤマトネ博士の息子タケルにカツオ・ブースカの高橋和枝、ダレオに立壁和也、マリに松島みのり、マゾーに内海賢二、ナゾーに島宇志夫。黄金バットの高笑いとナゾーの悪役らしき呪文(ローンブロゾー)は印象深い。
 黄金バットはカラー作品がぼつぼつ出始めたころの作品で、冒頭の場面の隅に「カラー」とか「カラー作品」とかの文字が入っていた時代。モノクロ受像機がまだ多かった頃のこと、カラー作品ですよと知らせていた。我が家はそれから8年後までモノクロ受像機だったからカラー作品とは全然縁がなかったけれど。主題歌については明日にでも。
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2005年08月16日

ピクルスサンド〜アギト(11)〜

 さてアギトの最後に劇場版をご紹介しようと思ったが、少し確認したい事があるので後日もう一度見直してからにしようと思う。今日は「ピクルスサンド」にまつわるエピソードを。
 翔一は美杉家の居候だがそれではいけないと本人がアルバイトを始める。そのアルバイト先が「花村ベーカリー」。ここのオリジナルヒット商品のひとつが「ピクルスサンド」だったが。
 G3ユニットの鑑査官として派遣されたのが司龍二課長。以前の北條の上司で、そのモットーは「あらゆる偏見を排除してただ事実を事実として直視する」というもの。そんな折にアンノウンによる事件が二件発生するが、犠牲者に血縁関係はなく北條は不審に思う。
 翔一、氷川、河野刑事、北條からピクルスサンドが司課長に伝わったことで事件は複雑な様相を呈する。花村ベーカリーの店長の花村久志は司課長の妹さおりの婚約者だった。このピクルスサンドはさおりが作っていたもので、さおりを殺害した犯人が花村であると信じていた司はピクルスサンドをトレースすることで花村を発見、アンノウンの殺害にみせかけて花村を殺害する。この不自然さを見抜いた北條は司課長が花村を殺害した証拠を見つけて司に言う。「刑事はあらゆる偏見を排除してただ事実を事実として直視するんではなかったんですか」。いかに北條が優秀な刑事であるかを示したエピソードでもあった。
 このピクルスサンド、レシピによるとマスタードバターを塗った食パンにハムとピクスルとツナマヨネーズをサンドしたもの。翔一(賀集利樹)の弁によると一番おいしくなかったとか。一度試してみては。

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2005年08月15日

「模造された男」

 「ウルトラセブン〜1999最終章」でご紹介していない作品はこれ一本だったと思うのだが、「模造された男」。テレビシリーズでウルトラセブンの手で倒すことの出来なかった怪獣(ロボット)のひとつ“キングジョー”が登場する。
 カジ参謀は軍事産業「新甲南重工」のカネミツ会長と協力し海底に沈んでいたキングジョーをサルベージして軍事ロボット化し地球防衛の要にしようと計画していた。防衛軍での参謀会議でその計画を提案、その筋の通った熱弁にタケナカ長官も賛同の意を見せた丁度その時に、NHKのニュースで新甲南重工がキングジョーをレスキューロボとして開発・復活させることを発表する。突然のカネミツ会長の裏切りにカジ参謀は烈火のごとく怒る。
 カネミツ会長の娘ハルカはアメリカ留学を望んでいたが、反対する父に話をするために新甲南重工の本社に父を訪ねる。その時にハルカは容赦なく下請け会社を切り捨てる鬼のような父を見て、そのまま帰ってしまう。ハルカが神社の石段で思い悩んでいると突然の地震が発生、境内の裏山に石柱が出現する。ハルカは石柱の一部を家に持ち帰る。実はこの石柱(ラハカム・ストーン)はムー大陸の人々が超能力の回復に使っていたもので、将来を懸念する人々の総意によって出現した。人の願い・思考をコピーして実現化する力を持つ。ハルカの願いで人に優しい父親が作り出された結果、カジ参謀に掌を返すことになる。
 カジ参謀の「消え失せろ」という願いで石柱はなくなったが、カジの人を疑う心がキングジョーを破壊ロボットとして甦らせる。ウルトラセブンの超兵器を一切受け付けなかったキングジョーだったが、アイスラガーでの連続攻撃についに倒れる。
 この作品の見どころはキングジョーとセブンの戦い。テレビシリーズよりも更にロボットらしい動きになったキングジョー。更に分離飛行はCGによって描かれている。そのスピードは新作であればこそ、意表を突く見事さ。セブンの連続アイスラッガー攻撃で胸部装甲が火花を散らし、最後は空中に停止したアイスラッガーを光線ではじき出してキングジョーを葬る。頭部に戻ったアイスラッガーが欠け落ちるシーンは実にリアルだった。
 ラハカム・ストーンの具現カネミツ・ユタカが「あなた方は自分の知っている枠組みに当てはめようとするばかりで、無限の時間の中にあることを知る魂の記憶に問いかけようとはしない」と人類を非難する。このシリーズのテーマ、カジ参謀=フレンドシップ計画の中核を成すエピソード。カジ参謀が愚かな人間に見えてこないだろうか。
 ゲスト出演者も面白い。カネミツ会長に河西健司、ハルカに原史奈、カネミツの母に風見章子、カネミツの妻に風祭ゆき、防衛軍参謀の面々に野口雅弘、中野剛、諏訪太朗ら。18歳の原史奈ちゃんの初々しい演技もご覧あれ。

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2005年08月14日

氷川誠〜アギト10〜

 アギトに登場するキャラクターで僕にとって魅力的なものは全部あげたが、この人を抜かすと読者の「おおきいつづら(日記編)」の闇茶さんに怒られそうなので、今日は氷川誠を。
 香川県警時代に瀬戸内海で遭難した「あかつき号」の乗客をたった一人で救出した「あかつき号事件」の英雄、23歳。未確認生命体対策班に転属後G3の装着員に選ばれる。あかつき号の救難信号を受信した巡視船が私用に使われており信号を無視した経緯があり、上層部がそのもみ消しのために氷川を装着員に推したと北條は信じている。真面目かつ責任感が強く、冗談のきかない面がある。不器用で無骨、ナルト占いでは「浮き沈みが激しい」と出た。テニスはインターハイ準優勝の腕前を持つ。
 設定はなかなかおもしろいが、本来G3の装着員なら普段捜査一課の仕事をしていてはいけません。当然アンノウン出現に備えて常にスタンバイしているべきだろう。この辺が現実味がないかなと思う。小沢澄子は氷川誠がG3の装着員として限界ありと考えていたようだが、異常なまでの情熱に最後まで見捨てなかった。最後、香川県警に帰ることになった氷川を小沢は「あなたはいつまでも最高の英雄よ」と見送っている。このあとの誠の翻意、小沢とのGトレーラーの奪取は最終話の見どころのひとつ。
 演じるのは要潤氏。1981年生まれ、香川県出身。最近の作品なので画像は控えるが小沢澄子と並んだ写真を見るとかなりの長身、185センチ。この作品がデビュー作という話だけれどお見事です。

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2005年08月13日

「冒険少年シャダー」

 今日は「ちょっと位は頑張っているのか?私」のhanabiさんよりリクエストがありましたので「冒険少年シャダー」を。この作品は1967年に日本テレビ系列より放映されたモノクロの作品。原作は岡本三輝、日本放送映画の制作。月曜から土曜日までの一日10分の帯番組。26週、全156話。
 オープンングの歌詞にもあるように富士の洞窟から甦った分身能力をもつ少年シャダーが光を放つ秘剣「マジックナイフ」で世界征服をたくらむゴースターと戦う。ゴースターは様々なものに変身する変身能力を持ちシャダーを苦しめるが、シャダーのマジックナイフから放たれる光を苦手としている。シャダーは現代で知り合ったマンボ博士の協力で現代科学を利用するが出立ちは古風。イオンカーは博士がシャダーのために作った車。対するゴースターは黒い未来的スーツに身を包む。
 この作品で印象的だったのは効果音。剣の打ち合い、ゴースターの変身や飛行の音は物語の中身を忘れてしまっているにもかかわらず、音だけ覚えている。シャダーの声を演じるのは北条美智留。犬のロコに白川澄子。そしてゴースターに内海賢二。このゴースターの笑い声もいかにも闇の悪役ですという特徴のある笑い声ですごかった。
 オープニングはシャダーの「冒険少年シャダー」のセリフと共に始まる「シャダーの歌」で寺山修司作詞、増田豊利作曲、歌は鈴木忠とCAポップス。レコードはシャダーのセリフがなく、フルコーラスはテレビサイズとはかなり異なる構成。帯番組は再放送がほとんどないのだが、たまたま70年代に夕方4時か5時頃にやっていたのでテレビから録音できた。シャダーの叫びを聞いてみてください。

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2005年08月12日

両野耕一〜アギト(9)〜

 本日は「仮面ライダーアギト」の中で僕が最も嫌いなキャラクターをご紹介。葦原涼が所属していた城北大学の水泳部のコーチ両野耕一だ。
 ギルスに変身する葦原涼は城北大学の学生で、22歳。水泳部に所属し将来を期待されていた。しかし、交通事故に遭い重症を負う。涼の懸命の努力とコーチの励ましで再起に臨む涼。みるみる力を発揮して、その復活ぶりにコーチの両野は満面の笑みをたたえて涼を見つめていた。「よくがんばったな」。
 ところが再起をかける競技会の真っ最中に突然痙攣を起こし、入院する。アンノウンの活動に伴い、涼の身体は変化していく。涼は病院を抜け出す。心配したコーチが涼のアパートを訪ねてくるのだが、尋常でない話のため涼もコーチに真実を語れない。ちょうどその時、痙攣が起こり涼の身体に変化が現れる。それを見たコーチは涼を見捨てて逃げ回る。
 常識を超越している事態であることは確かだけれども、何とも薄情な男だ。あれでコーチか。所詮涼の水泳の実力にくっついていただけ。今、顔見てもムカムカする。元恋人の片平真由美もまあ、同じようなものか。美杉教授の研究室の学生で、真魚の家庭教師をしていたが、涼がギルスであることを偶然にも知り再開も束の間、涼と別れ実家へと帰ってしまう。こういううわべだけのつきあいってやりたくないものだ。

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2005年08月11日

小沢と北條〜アギト(8)〜

 職場の人間関係というのは複雑でストレートに仕事に大きな影響を与えるもだと思う。中にはどうしても考え方やポリシーの違いで相容れない者が誰しもいるだろう。それでいて仕事を離れるとプライベートな時間では食事を共にしたり、いっしょにお茶を飲んだりする間柄というのも結構いるもんだ。しかし、この二人は仕事では勿論のことプライベートであっても絶対に同じ場所の空気を吸いたくないほど相容れない性格、仕事におけるライバル、人と人の戦いを演じる。小沢澄子と北條透だ。
 小沢澄子、25歳、ニューヨーク生まれ。IO180の天才でマサチュセッツ工科大学博士課程を15歳で修了。帰国後城北大学を卒業して警視庁に採用される。警視庁未確認生命体対策班G3システム開発員・警部。G3システムを設計・開発する。演じるのは藤田瞳子さん。
 北條透、25歳、捜査一課、警部補。本庁のエリート。優秀かつ職務に対して忠実な捜査官。プライドが高く、気取り屋、高級志向も強い。職務遂行には手段を選ばないタイプ。G3プロジェクト発足時に装着員に志願するも氷川誠にそのポストを奪われ、それが「あかつき号」事件にまつわる上層部の裏工作だと信じて、根にもっている。演じるのは山崎潤氏。
 作り上げられたキャラクターとはいえ素晴らしいバトルを繰り広げる。北條透が小沢澄子らをみかけるとイヤミをたらたらと述べ、それに対して小沢澄子は悪口で応酬。北条透は実力と人脈(コネ)を使って様々な手を打ち、作戦を立案し、それを実行に移す。残念ながら結果的には成果を十分にあげることができなかったが、そのひとつひとつは見事な作戦であった。伴わなかったのは彼の精神力の弱さゆえの行動か。プライドや自己顕示欲は強いのにパニックに陥りやすい、絶対に宇宙飛行士とかにはなれない種類の人間だと思う。一方の小沢澄子も強烈なキャラクターの持ち主。「正しいか間違っているかなんて、どうでもいいの。男はね、気に食うか食わないかで判断すればいいの」とおよそ天才女性科学者が吐く言葉とは思えない。
 その二人の最後のシーンが実にさわやかで好きだ。アンノウン事件後、小沢澄子は警視庁を退職しイギリスロンドンの大学教授となっていた。そこへ捜査の合間を縫って北條が彼女を訪ねる。北條はイヤミを言い、小沢は悪口を浴びせる。これまでと同じパターンなのだが、二人の顔は微笑んでいる。仕事上の人間同士の戦いであったけれども、目的が同じなら相通じるところがあるのだろうか。これ、日本人的考え方かな、そう思いつつも、最終回、この二人のシーン最高だった。でも、プライベートでは絶対に一緒にお茶しないな。
posted by KAZU at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮