2005年06月30日

「カードキャプターさくら」その2



 「カードキャプターさくら」の主題歌はテレビシリーズのオープニングとエンディングがそれぞれ3曲。どの曲を聞いても明るくて元気の出る曲ばかり。特に深く追求するのでなければお勧めのCDは「カードキャプターさくら 主題歌コレクション」。これ一枚でいいのじゃないかと思う。(収録曲はRead Moreに)
 やはり一番最初に聞いた曲が印象が深い。「Catch You Catch Me」は最初のオープニング。広瀬香美作詞・作曲、本間昭光・広瀬香美編曲、歌はグミ。テンポのよいメロディも魅力だけれど、同じ音を繰り返す歌詞が素晴らしい。

会いたいな 会えないな 切ないな この気持ち

空をマラソン 夢をユニゾンしたい

 説明するより、先ずはお聞きください。お勧めです。Read More
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2005年06月29日

「カードキャプターさくら」

 NHKのテレビシリーズアニメはその作品が好みかどうかは別にして、民放のそれとは一線を画した魅力がある。「キャプテンフューチャー」や「未来少年コナン」、「あずきちゃん」にしてもそうだ。「カードキャプターさくら」もそんな作品の一つ。
 NHKの資料によると1998年衛星放送にて放映、翌年1999年NHK教育テレビで地上波放映している。昨年再放送されたので記憶に新しい方もおられると思う。他に劇場版が2作制作されている。NHKアニメとしては異例。原作はCLAMP、キャラクターデザインに高橋久美子、制作はマッドハウス。
 僕は最初の地上波放映の時1話から見ました。1〜46話までが「クロウカード編」、47話〜70話が「さくらカード編」で、NHKのホームページによると「さくらカード編」は今年度中に再放送する予定とのこと。実は「さくらカード編」は余り見ていないのでよい見直す機会になりそう。ただ僕は「クロウカード編」の方が好きだ。
 小学4年生の木之本桜が、ある日地下の書庫で金色に輝く本を発見。中にカードが入ったいたのだが、そこに書かれていた文字を読んだとたん封印が解かれ、風が舞いカードが飛び去ってしまう。残った本から「ケルベロス」が出てきて、飛び去ったカード(クロウカード)の封印が解かれる時に災いが起こると言う。ケルベロスは嫌がる桜にカードを封印する鍵を与えて無理やりカードキャプターにしてしまう。
 自信のなさそうなさくらが、だんだんカードキャプターとして成長していく様が微笑ましい。大阪弁で喋る「ケルベロス」はカードを守る封印の獣だが、普段はぬいぐるみで全然威厳がない。カードキャプターの秘密を知るさくらの同級生の大道寺知世はピカイチのキャラクター。さくらのバトルをビデオに納め、バトルコスチュームを作る。それが楽しみであり、コスチュームをさくらに着てもらうのが喜びという少女。きゃぴきゃぴの性格の割にクール。さくらよりも大人っぽいところも魅力。
 声の出演は木之本桜に丹下桜、ケルベロスに久川綾、大道寺知世に岩男潤子、木之本桃矢(桜の兄)に関智一、月城雪兎に緒方恵美、木之本藤隆(桜の父)に田中秀幸ら。
 主題歌については明日にでも。
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2005年06月28日

バビルの塔のコンピューター

 アニメや特撮の世界ではコンピューターが自らの意思をもち、意思に従って行動するようになることも結構多い。
 例えば「宇宙海賊キャプテンハーロック」のアルカディア号の中枢コンピューター。ハーロックの友トチローの意思を持つこのコンピューターはアルカディア号の行き先を自ら決めることもあった。ハーロックは「我が友」には黙って従うが。
 「無敵超人ザンボット3」のコンピュータードールも悪しき生命体を滅ぼすようにプログラムされていたが、どうみても自ら意思を持って暴走しているように見える。
 古い作品では「エイトマン」にも高度な意思をもったコンピューターが街を牛耳る話が登場する。ターミネーターの世界だ。ロボット社会を統率するコンピューターは腕を持っていたが動けない。エイトマンに腕をもぎ取られ、装甲を剥がされ、スーパーロボットエイトマンの存在を理解することができずに考え過ぎてオーバーヒートして加熱爆発した。
 しかし、ちょっと待てよと言いたい。本当にそんなことが起こり得るのか。高度なコンピューターが意思を持っていても、自ら行動を起こさない、人の命令に常に従うコンピューターもある。
 「コンピューターに守られたバビルの塔…」と歌われる「バビル2世」のバビルの塔のコンピューターがそれ。バビルの塔のコンピューターは過去の事実の報告、現在の状況の確認、未来の予測を行い、それを主人であるバビル2世に自らの意思で伝える。自動的にパターン化されたもの以外は自分で行動を起こさない。常に主人の命令を待つ。そして主人の命令には忠実に従う。主人の命令に対して問題が発生した時は警告を発する。人間とコンピューターの理想の関係だと思うが、いかがだろう。
 映画「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」は娯楽映画としてはおもしろかったのだが、最後はメカゴジラが意志というより感情を持ってしまった。一気に駄作に転落だ。機械に意志や感情までも与えるには「脳」を作らねば、コンピューターのレベルではダメだと思う。
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2005年06月27日

マルコム

 「ワイルド7」の第7話「マルコムを処刑せよ」、第8話「復活したマルコム」がコンピューターにまつわるエピソード。僕の記憶の中では「洗脳された映子」の次に印象深い作品。(記憶だけで書きますので間違っていたら訂正をお願いします。)
●「マルコムを処刑せよ」
 銀行強盗の世界的プロ「マルコム」が来日するという情報をつかんだ草波はいかなる手段を用いてもマルコムを殺すようワイルド7に命令を出す。しかし、マルコムの声以外、年齢、生別、風貌等何の情報もない。空港でチャンスをうかがうワイルド7の面々。それらしき女性を見つけながらも取り逃がす。実はマルコムはコンピューターで、その女性はマルコムを運ぶ運び屋であり、技術者の石塚博士だった。マルコムは「宇宙家族ロビンソン」のフライデーの頭の部分だけを縦に伸ばしたような姿だったと思う。中にたくさん電球が付いていてちょっとおもちゃっぽい感じがした。しかしストーリーは緻密でかなりドキドキもの。最後は石塚博士の協力で高圧電流を流されて敢え無くジ・エンド。次話よりもスリリングな作品でした。この石塚博士を演じている女優さんは田中三津子さんだそうだ。
●「復活マルコム」
 自己修復機能を持つマルコムが復活。博士の弱味(確か博士が人質に取られていたのだと記憶しているのだが?)を握ってマルコムは博士を利用して2型にパワーアップ、銀行を襲撃する。車を自ら操縦し、博士を電気椅子に拘束して逃亡する。マルコムによって綿密に練られた逃亡ルートにワイルド7のメンバーはひとり、またひとりと脱落していく。車の中ではマルコムの電源を切ろうと努力する博士。無理に電源を切ろうとして電気椅子で気絶させられる。最後の一人を振り切り勝ち誇るマルコムだったが、破壊されたマシン2台を1台に改造、負傷して運転できない二人がハンドルとフット操作を別々に担当して飛葉と世界が追いついてきた。「なぜだ?」とパニックを起こすマルコム。博士を救出して、手榴弾を投げ込む飛葉。「私はマルコムだ!」と叫びながら最後マルコムは爆発炎上する。
 「人間は協力することができるんだ」といような意味のことを飛葉が言っていたと思う。コンピューター(機械)は能力以上の仕事はしてくれない。人は考え、協力して個々の能力以上の力を発揮できるのだということを示している作品。
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2005年06月26日

先手必勝コンピューター作戦!

 コンピューターは今は完全に日本語ですが、僕が小学校の頃は違いました。英語の「
computer」は「compute」(計算する)から「計算するもの」=「計算機」ということで「computer」の和訳は電子計算機というのが一般的でした。将来はコンピューターが自動車や炊飯器に組み込まれるという話を聞き、なんで炊飯器に計算が必要なの?と思った記憶があります。
 さて、アニメや特撮でもコンピューターは度々登場しますが、中でもコンピューターにまつわるエピソードをとりあげてみたいと思います。
 最初はルパン三世の第22話「先手必勝コンピューター作戦!」。ルパン逮捕に失敗が続く日本警察。そこでFBIからコンピューターで犯罪を予測し実績を上げているゴードン氏を招聘する。当然銭形警部はルパンがコンピューターなどで捕まえらるものかと思っている。ところがゴードン氏のコンピューター予測が的中しルパンは取り逃がすが次元と五ヱ門を逮捕することに成功する。驚く銭形、勝ち誇るゴードン氏。
 さらにゴードン氏はコンピューターの予測を読み上げる。「なになに、ルパンは私を誘拐して私にに化けてニセのコンピューター予測をする。次元と五ヱ門を地下の留置場から最上階へ移動させ、窓の下にトランポリンを搭載した車を用意し下へ飛び下りて脱出する」さらに全員逮捕は最後のトランポリン車を包囲することと付け加える。かくしてゴードン氏は誘拐されニセゴードン氏はニセ予測を読み上げる。それがルパンと知っている銭形は手を出したくて仕方がないが所長に睨まれる。次元と五ヱ門は最上階へ移され、脱出方法のメモが渡される。
 ルパンが考える。俺がコンピューターの裏をかいて、いやその先をコンピューターが予測していたら…。「まあいいや、俺のやり方でやるさ」。最後トランポリン車の周辺で待ち構える警察官を尻目にルパンたちはグライダーで脱出する。「人間のきまぐれってやつよ」(ルパン)。ゴードン氏のコンピューターもルパンのきまぐれまでは予測できなかった。
 人の行動パターンをコンピューターが予測できる時代にはなったが、犯罪に活用できるところまではまだまだって感じでしょうか。
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2005年06月25日

「ワイルド7」

 1970年代、1980年代のネタが続いておりますが、もう暫くおつきあいください。

 今日は「ワイルド7」を。これが特撮かと言われると少々苦しいところもあるのですが、派手な爆破シーンなどちょっと特撮シーンもあります。それと後日アップの予定のエピソードにも関係しますのでお許しを。「ワイルドセブン」は原作が望月三起也の同名アクション漫画で1972年10月から日本テレビ系列で放映された子供向け(?)アクションテレビドラマ。制作は国際放映、萬年社、全25話。常識を覆すというか法を無視したハードな設定で小学校高学年、中学生の男子に非常に人気があった。僕は当時原作漫画が存在することは知らなかったが、ストーリーがよくできているなあと思っていた。やはり原作ものの強み。
 犯罪者だけで組織された秘密警察ワイルド7が縦横無尽に暴れまくる。事件の犯人に対しては皆殺しすることが原則という無法集団なのだが、一応警察です。兄を殺された主人公格の飛葉は仇を殺すが、その刑を免れるためにワイルド7に参加する。飛葉を中心にオヤブン、両国、ヘボピー、八百、世界、チャーシューの7人のライダーと映子、ボス草波の活躍を描く。途中で両国が殺されてモヒカンに変わる。この両国が殺され弔い合戦を行うがこれが1月1日の放送だった。いかにこの作品が型破りかわかるエピソード。
 キャストは飛葉に小野進也、草波に川津裕介。なんといってもピカイチは映子を演じた真理アンヌさん、きれいなお姉さんでした。。第6話「洗脳された映子」ではミニスカートのスーツでドキドキシーンもあり、マシンガンをぶっ放つ。
 オープニングは「ワイルドセブン」、エンディングは「つむじかぜ」。共に阿久悠作詞、森田公一作曲、小山田たけともの編曲で歌はノンストップ。当時はエンディングの方が好きで、

 やつらが来たなら 戸をしめろ
 爆音したなら 身をふせろ
 ワイルド7にゃ さからうな
 命知らずの 7人さ

のところでしびれたが、今聞いてみるとオープニングの「ワイルドセブン」は非凡ないい曲です。ドラマの内容を熟知した掘り下げた歌詞はさすが阿久悠さん。森田公一さんがドスを効かして歌ってもおもしろそうだ。
posted by KAZU at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年06月24日

「円盤戦争バンキッド」



 「円盤戦争バンキッド」は1976年にUFOブームにのっかって東宝が制作、日本テレビ系列で放映された変身特撮もの、全26話。円盤は実際の目撃情報などによって広く知られる形状のものをリアルに再現して作られた。またブキミ星人のデザインのいくつかを成田亨氏が手掛けるなどデザインの質は高い。
 キャストも東宝制作ということでかなり特異だ。天馬昇に奥田瑛二、めちゃくちゃ若いですよ、当然なんですが。宇崎龍一に田鍋友啓、宇崎龍二に辻辰行、牛島一郎に梅津昭典、白鳥ほのかに鈴木美江。宇崎博彦、宇崎とき枝夫妻に柳生博と塩沢ときという個性派、隠居宇崎翁・宇崎巌に下条正己、グザレ司令に平田昭彦、グザレ司令の声を小林清志が当てている。
 銀河系にあるブキミ星は滅亡の危機に瀕していた。残された時間は20年。ブキミ星人は円盤母船「ブキミブラッカー」で地球を侵略を狙う。20年後のために子供たちを襲い家畜化しようとしていた。その侵略を察知した大科学者「隠居」こと宇崎巌で5人の子供達をバンキッドとして訓練、地球を守るために戦う。5人のバンキッドはレッドのペガサス、ブルーのオックス、ピンクのスワン、イエローが二人でドラゴンとラビット。5人は色違いでデザインは同じ(サイズはかなり差があるが)、額の星の数が異なる。
 デザインの素晴らしさに比べてストーリーはおもしろおかしく描かれており、これでいいのかと「?」が付く場面も数多くある。そして最終回、激しい戦いの後にブキミブラッカーを撃墜したバンキッド。一人残ったグザレ指令は隠居に負けを認め、地球人に迷惑をかけたことを詫びる。母星が滅びる運命故の侵略だったことを告げ、次は平和的な解決を探ると言って帰っていく。最後の隠居の態度にこそこの作品の主題があったのかと思う。それを第1話から告げていたのがエンディングの「夢の友情飛行」だったのでは。
 オープニングは「駆けろバンキッド」で長坂秀佳作詞、広瀬健次郎作・編曲、歌は天馬昇三と東京荒川少年少女合唱隊。「バンバン バンバン バババ 円盤バババン」から始まる希望と夢にあふれた歌詞だ。「でっかい星空にらんで立てば どんな辛さも流れ星」
 エンディングは「夢の友情飛行」。丹羽しげお作詞、広瀬健次郎作・編曲、歌は天馬昇三。特撮もののエンディングとしては珍しく静かな、語りかける曲。これを毎回聞くのが楽しみだった。
posted by KAZU at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮