
「シートン動物記りすのバナー」は日本アニメーション制作、1979年に放映されたハイイロリスを主人公にしたアニメーション。原作はアーネスト・シートンということになっているが、はて僕はこの話は記憶になし。全26話。
バナーは赤ちゃんの時に母親にはぐれ、人間の少年に拾われる。この少年は猫のおもちゃ(餌ですね)にしようとネコにバナーを与えるが、ちょうど子猫をもらわれていって寂しかった雌ネコは赤ん坊のバナーにお乳を与えて育てる。ここのところがオープニングの「バナーきみはネコじゃない、やさしい母さんはネコだけど♪」という歌詞のいきさつです。ヒッコリーの森でのリスたちとの生活やネズミ、ミミズク、キツツキ、アカリス、アライグマたちにかこまれてバナーが成長していく様子を描いている。子供向けほのぼのアニメーションで最後はハッピーエンドとなります。
ちなみに、ハイイロリスはアメリカ原産のリスで体長は40センチ、尾長が20センチ、体重が500グラムから700グラムと大形のリス。セイブハイイロリスとトウブハイイロリスの2亜種がいる。アフリカやイギリスに持ち込まれ、その後西ヨーロッパ全土にひろがりつつある。樹皮を剥ぎ取る性質があり、林業害獣となっている。
オープニングの「きみはねこじゃない」は香山美子作詞、小森昭宏作・編曲、歌は朝倉理恵さん。作品はややマイナーながらこの曲は結構有名で覚えておられる方も多いのでは。オープニングでは一番の歌詞と二番の最後の部分が使われた。エンディングは「ヒッコリーのきのみ」。こちらもオープニングと同じスタッフによる作品。この「ヒッコリーのきのみ」は動物アニメらしい歌詞でハイイロリスの生態を説明していてメロディ共々秀作。日本アニメーションの主題歌全集に収録されているので聞くことができるので機会があったら聞いてみてください。楽しい曲です。
ヒッコリーの木の実
かくしすぎて忘れた
それでもいいのさ
芽が出てヒッコリーの木になるさ