2005年01月31日

「Chateau de Caliostro」(カリオストロの城)



 「ルパン三世」の中でどの作品が一番好きかと問われるとやはり「テレビシリーズ第1作」が一番。キャラクターの顔がいずれもクール、特に不二子の顔がいい。それに劇画調、脚本もピカイチと思うのだが。人気作品だけにテレビ新シリーズも勿論好きだし、劇場版、テレビスペシャル版も素晴らしい。
 長編作品ならこれ、「カリオストロの城」。緑のジャケットのルパンに数々の名セリフも生んだ。写真は劇場公開当時のポスター。右上に一場面のセリフがフランス語で書かれている。以前ご紹介したことがあるが久しぶりに見て正確にセリフを書き取ってみた。

Ce que je veux prendre, c'est le trésor de la sorcière,
cashé dans le haut de la tour.
Donnez-moi le privilège de vous enlever.
Moi ?
Oui. Voler le bijoux dans le coffrefort.....
relâcher une fille charmante qui est forcée de marier.....
C'est mon métier.
Me relâchez-vous ? Est-ce vrai ?
Merci beaucoup. Je suis très heurese.....
mais, vous ne pouvez imaginer comment la famille Kaliostro est affreux.
Alors, allez-vous en.....
Oh, mon Dieu. La fille ne croit pas mon pouvoir,
mais la magic de la sorcière terrible.
Si elle me croyait, je pourrais voler haut,
et avaler la lac.....

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2005年01月30日

「侵略者を撃て」

 ご存知「ウルトラマン」の第2話。バルタン星人登場の巻で、あの宇宙忍者の不気味な声の響くシリアスな作品ではあるのだが、そのプロローグは実にコミカルだ。物語の始めは科学特捜隊本部の中、イデ隊員が目の周りに青い痣を作って登場する。
イデ隊員「目立ちますか?」と視聴者に向かって問う。
フジ隊員「目立つってもんじゃないですよね」

 「物語は38時間前、つまり真夜中に始まる」というイデ隊員の回想から本編が始まる。「ここに、不幸な一人の男がいた。」というナレーションに続き、隊員の寝室二段ベッドの下段で大いびきをかいて眠るアラシ隊員の上でイデ隊員は「12515匹の羊、125163匹の羊、…」と羊を数えている。目が冴えて眠れない時に羊を数えるのならともかく、同室の相棒のいびきで眠れない時に羊を数えても無理かと思うのだが。そこに招集の警報が響く。
 バルタン星人の見えない宇宙船が都内に侵入、ビルを占拠した。そこへアラシ隊員が乗り込むが拉致される。宇宙語の権威であるイデ隊員がスパイダーショットを構えてビルに入り宇宙語で呼びかける。バルタン星人はイデ隊員を屋上へ連れていき忽然と消える。そこへアラシ隊員が…。バルタン星人は言う「お前の宇宙語はわかりにくい、この男の脳髄を使って話す」。宇宙旅行中に狂人科学者の核爆弾で住処を失ったバルタン星人は住処を求めての旅の途中、宇宙船の故障で地球に立ち寄ったという。宇宙船の中には20億3千万の仲間が眠っているという。そして、今起きているの一人だけ。ハヤタ隊員は火星への移住を勧めるが、バルタンは「火星には我々の嫌いな●●がある」という。「●●とは何だ」「それは言えない」当然だろう。弱点を自分で言うはずもない。バルタン星人は旅の終わりを告げた、つまり地球を侵略してここに住むというのだ。結果はウルトラマンの勝利で、宇宙船も爆破する。「光波バリアを張りめぐらす間もなくスペシウム光線を浴びせられ殆ど全滅した」と後にバルタン星人自身が言っている結果となる。ちなみにこの円盤は「ウルトラQ」のセミ人間の円盤ほぼそのままだ。
 一見落着後、再び隊員の寝室。大いびきをかいて寝ているイデ隊員の下で今度はアラシ隊員が「15802匹の羊、15803匹の羊、…」と羊を数えている。寝返りをうったイデ隊員はベッドから転落。顔面を打撲して目の周りに青痣ができる。
「ね、わかったでしょう」
 「ウルトラマン」は面白い。
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2005年01月29日

「マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア」

 物語は最終回に向かってどんどん盛り上がっていく…というのがやはり良い作品のひとつの目安だと思うのだが、「ピュア」になってからどうも盛り上がりは足らなかったなぁというのが僕の感想。やはり一年で完結しておいた方がよかったと思う。無理に伸ばしたようなストーリー、マンネリを感じてしまう。
 さて、最後に欲しかったCDを手に入れたのでここで「ピュア」の音楽をご紹介。全般的に見て音楽の方も一年目ほどの名曲はないが、「歌」を売り物にしている作品だけに中田あすみ、寺門仁美、浅野まゆみの三人の声優さんの歌は聞きごたえがある。オープニング「Before the Moment」については先にけなしておいたので、その他を。
 エンディング「愛の温度℃」は三井ゆきこ作詞、小林信吾作・編曲、歌はるちあ、波音、リナの三人。前作と同様に三井ゆきこさんの歌詞がすばらしい。他の挿入歌なども三井さんの手になるものが多い。作曲の方は多くの人が手がけているので曲の雰囲気、曲想などはそれぞれ異なるが、どの曲も歌詞にジーンとくるものがある。
 挿入歌「KODOU」(るちあ、波音、リナ)、「Mother Symphony」(るちあ、波音、リナ)、「水色の旋律」(波音)、「Piece of Love」(リナ)いずれも三井さんの作詞。作品を御覧になった方はこれらを聞くと流れていたシーンを思い出す、使い方もばっちりだ。
 たくさんあるCDの中からひとつだけ選ぶとすると「愛の温度℃」を一番に推薦。このCDにはシリーズ最初の挿入歌である「Legend of Mermaid」の 7 Mermaid Versionが収録されている。るちあ、波音、リナ、沙羅、かれん、ノエル、ココの七人のマーメイドたちが歌うスペシャルバージョン。それぞれのソロの部分が散りばめられていて秀曲を更に感動の名曲にしている。先日通勤途中二日連続繰り返して20回ほど聞いたが全く飽きないばかりか、ぞくぞくする感動を覚える。一番のお勧め曲。
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2005年01月28日

「妖星ゴラス」



 ペガッサ宇宙都市から地球の軌道変更の要請があったが、地球人は自然に動いている星の上で暮らしているだけである。軌道を変えることはできない。が、この東宝1962年の劇場特撮作品「妖星ゴラス」は地球の軌道を変更する壮大な物語。
 とてつもない空想科学映画で、今この映画を見るとそんなバカなと思われる方が大半だと思う。特に中高生などに見せたら一気に突っ込まれること間違いなしだが、この映画を見る時はそんなことは考えないで空想の世界に浸って楽しむのがいい。
 地球の約6000倍の質量のある妖星ゴラスが地球に接近してくる。後2年で地球は崩壊する危機を迎えた。軍人も政治家もなすすべがない。池部良、上原謙演じる科学者が中心になって南極大陸に巨大なロケット推進装置を建設して地球の軌道を変更する事業にとりかかる。地球にあんなちっぽけなロケット噴射と着けたところで軌道が変わるはずもないのだが…。最後の場面、池部良が妖星ゴラスの表面を観測している。そして隣の別の博士が問う。セリフは英語で日本語字幕だった。
「成功か?」
「大成功だ!」
 見守る群衆から歓声があがる。
「今度は北極だな。地球の軌道を戻さないと…。氷の上だから大変だな。」果たして事業は成功し、見事地球は救われる。
 妖星ゴラスの接近で土星の環が吸収されてしまう場面などはなかなかすばらしい。ロケット噴射の最中に突然巨大なセイウチの怪獣「マグマ」が登場する。作品中では巨大な爬虫類ということになっているらしいが、どう見てもセイウチ。突然の余り意味のない怪獣出現だが、マグマをジェット機が攻撃する場面はさすが円谷特撮だ。この場面のスチール写真は有名でポスターにもなっていた。マグマはすぐに倒されたが、この事故でジェット噴射が一時停止して予定が遅れる。一つのアクシデントとしての意味もあったのかと思う。
 出演は池部良、上原謙、平田明彦、佐原健二、久保明、白川由美、水野久美他。
posted by KAZU at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年01月27日

ペガッサ星人



 「ウルトラセブン」第6話「ダーク・ゾーン」で登場したのがペガッサ星人。ウルトラセブンの宇宙人はどれも完成度が高いが、このペガッサも見事な形をしている。僕の記憶の中ではカッコイイ宇宙人の一つだ。等身大のセブンだったがアイスラッガーを弾き返した宇宙人としても印象が深い。
 宇宙都市ペガッサ市は動力系統の故障により軌道の変更ができなくなる。そのため地球と衝突するコースに入ってしまう。懸命の修理を続ける中で地球に軌道の変更を要請して来る。しかし地球が応じなかった場合に地球を破壊するための工作員を派遣する。この工作員はなぜかアンヌ隊員の部屋に侵入する。地球に侵入する時に事故を起こし、ペガッサ市との連絡もつかなくなった。アンヌやダンとの会話の中で情報を得ようと懸命に努力していたのだろう。工場で水や空気までも作り出すペガッサ星人は地球人が自然に動いている星の上で暮らしていることすら知らなかった。一方地球防衛軍は衝突を回避できない場合は宇宙都市ペガッサを爆破する決断をする。この決断は当然だろう。お互い結局最悪の事態になった場合、相手を排除するしか選択の道はない。
 地球防衛軍はペガッサ市爆破を決定、ペガッサ市の住民に地球への退避を呼びかける。悲しいことにペガッサ星人は軌道を変えることすらできない地球人にペガッサ市を破壊できるとは考えていなかったようだ。ウルトラホーク1号から懸命に地球への移住を呼びかけるダン。その声も虚しく宇宙都市は宇宙の藻屑と消え去る。
 地球の工作員はペガッサ市と連絡ができないまま、地球を破壊する爆弾を操作する。ダンのペガッサ市消滅の言葉を信用しない。
「ペガッサは宇宙の最高の科学なんだ」「何ということを」「復讐してやる」
ペガッサ星人の悲痛な叫びが悲しい。この後のペガッサ星人の物語は平成ウルトラセブン「Evolution 5部作」に引き継がれる。
posted by KAZU at 12:35| Comment(2) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2005年01月26日

ラインハルト・フォン・ミューゼル



 銀河英雄伝説はラインハルトとヤン二人の英雄の戦いの物語ではあるが、ではどちらが主かと言えば勿論ラインハルトだろう。ヤンは物語途中で暗殺されるし。僕は第一ヤンが嫌いだ。ヤンが暗殺されて手をたたいていたら、物語はファンにとっては厳しい展開を迎えることになる。ロイエンタールとミッターマイヤーの一騎討ち、ラインハルトの発病・臨終。一番大好きなオーベルシュタインの死…。
 それはさておき、以前にもご紹介したように「銀河英雄伝説」のBGMはクラシック音楽だ。そして主人公ラインハルトのテーマ音楽になっているのがショパンのノクターン第9番作品32-1である。実力によって大将の位にまでかけのぼるも、姉アンネローゼが皇帝の寵姫になり、軍内部では「スカートの中の大将」と呼ばれるラインハルトの落ち着いた気品のある雰囲気、短気で切れると激しい感情をむき出しにする性格を実にみごとに当てはめた選曲だ。
 最初の劇場作品「銀河英雄伝説〜わが征くは星の大海〜」のは作品としてはビデオ作品のパイロット版の役目をしているが、BGM集は「銀河英雄伝説」の音楽の入門版としても大変貴重。マーラー、ショパン、ニールセン、チャイコフスキー、ベートーベン、ラベル、モーツアルトとレーベルがなければクラシックのダイジェスト版のようだ。長大な作品で全編を見る時間のない方はまず、「銀河英雄伝説〜わが征くは星の大海〜」を御覧ください。

過去記事
レグニッツァの戦い
パウル・フォン・オーベルシュタイン

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 クラシック音楽に興味のある方にはこちらのブログなどはいかがでしょうか。「六国峠@ドクター円海山の音楽診療室−すこやかに〜のびやかにぃ〜」と長いタイトルなんですが、Dr.-Enkaizanさんのクラシック音楽サイトです。相互にトラックバックもさせていただいてますが、記事をアップしてから時間がたってのトラックバックなどもありなかなか気づいていただけないので、ここで少しご紹介。
http://drenkaizan.exblog.jp/1240842
http://drenkaizan.exblog.jp/1025894
http://drenkaizan.exblog.jp/1557483
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2005年01月25日

バルタン星人



 「ウルトラマン」第2話「侵略者を撃て」はウルトラ怪獣の傑作バルタン星人が初めて登場するエピソードだ。初代バルタン星人は「ウルトラQ」の「ガラモンの逆襲」で登場したセミ人間の着ぐるみを改造したものだったそうだが、第16話「科特隊宇宙へ」では再度制作された二代目バルタンが登場する。この二代目のフォルムは完全なデザインと言っていいのでは。すばらしい形をしている。以後バルタン星人は他のシリーズにも登場する人気異星人となった。しかし、「帰ってきたウルトラマン」第41話「バルタン星人Jrの復讐」で登場したものは余りにひどいデザイン、がっくりくる。「ウルトラマン80」では37話、45話と二度登場、アニメ版「ザ・ウルトラマン」にも第8話で登場している。平成ウルトラマンでも劇場版で異常な進化を遂げて暴れ回っている。
 だいたい「バルタン星人」というひとつの種族がそんなに簡単にフォルムを変えてはおかしい。それが理由付けされていて、そうなっているのならまだわかるのだが。その点平成ウルトラセブンは設定が一貫している。
 完成形はやはり二代目だろう。昔がよかったなどと言っては最近の作品を馬鹿にしているようだが、バルタン星人については絶対昔がよかった。

参考過去記事
posted by KAZU at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮