2004年12月31日

「ラブ・ポジション〜ハレー伝説」



 「ラブ・ポジション〜ハレー伝説」は1985年、手塚プロダクションによる長編アニメ作品。原作は手塚治虫氏だが、手塚氏がかかわったのは原作のみで、レコードのジャケットを見るとまるで「ダンクーガ」だ。まあ、実際はそれほど極端ではないが。もともとオリジナルビデオ作品として制作されたようで、今でもビデオは入手可能だそうだ。テレビでは一度放映されたきり。
 エンディングはアイドル歌手時代の長山洋子さんの歌う「素顔のままで」であることは以前書いたが、今回は本編について触れておくことにする。ただし、テレビで一度見たきりで、ネットで調べたものの記憶を掘り起こすほどの詳しい資料を得ることができなかった。かなりあいまいな記憶を元に書くので、ビデオをお持ちの方、録画をお持ちの方のコメントをお願いします。
 76年で回帰するハレー彗星。そのハレーに乗って地球を滅ぼしにきた異星人がいた。しかし彼女は地球の美しさを目の当たりにして滅ぼすことができず、指令にそむく。そしてベトナムで少女ラミーナの姿を借りて地球に残る。それから何年か後、須春の父は、ベトナムで負傷したところをラミーナに助けられラミーナと恋に落ちるが、そのまま生き別れとなる。そしてハレー彗星が再び回帰するが、今度は前回の指令に背いた裏切り者を殺すためにザンバがやってくる。須春はベトナムでラミーナに会うが、ラミーナは全く年をとっておらず、須春が父親に似ていたためにかつての恋人がやってきたものと勘違いする。
 殺人鬼ザンバとラミーナの76年を越えた因縁に須春と由美が巻き込まれた事件、ラミーナが地球を救うためにハレーに戻るという悲しい別れで幕を閉じている。
 この作品の最大の魅力は少女ラミーナだろう。ラミーナが超人的な力で傷を癒したりする場面が印象的で、非常に美しく描かれている。結末が悲しいだけに余計に美しい。

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いよいよ今年最後の更新となりました。
四月に始めた頃は一日にアクセス数が10以下でしたが、
おかげさまで今や最低100、ここ数日は200以上のアクセス
本当にたくさんご訪問頂いて感謝しております。
今年中に40000hitsまでいくかな−と思っていましたが、
今月始めちょっと失速したので及びませんでした。
これからも多くの人に読んでいただけるよう
幅広い内容で書いてみたいと思います。
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2004年12月30日

「銀河漂流バイファム」



 「銀河漂流バイファム」は1983年TBS−MBS系列で放映された作品。サンライズ制作、全26話。
 例えとしてよく言われるのが「SF版十五少年漂流記」。地球から43光年の彼方イブサローン太陽系の第3惑星、ここに地球からの入植者が暮らしていた。突然異星人の攻撃を受け入植者達の脱出が始まるが、この混乱の中で親とはぐれてしまった子供達13人が地球軍の練習艦を使って脱出する。目指す第4惑星は既に異星人の攻撃を受けており、行き場所を失った彼らは遥か地球への旅を通して13名の子供達の成長を描く。
 例によってこの作品もほとんど見ることができなかった。作品としての出来はなかなかのもので、後々シリーズ中央部分のストーリーのエピソードがビデオ映画化されたりしている。ネット配信されているので、もし見ようと思われる方は全編を通して見られることをお勧めします。
 主題歌はオープニングにTAOの歌う「HELLO, VIFAM」、エンディングに「NEVER GIVE UP」。特にオープニングは全歌詞が英語の作品ということで印象が深い。その分、逆に歌に人気がでなかった感があるが。キャラクターが国際的で、全員が日本人でない設定になっている。この曲のイメージはそういうところにつながっているかと思う。セリフと歌が交互に流れる、主人公は子供達だが戦闘時を描いた歌である。
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2004年12月29日

沢渡桜子

 クウガ側の女性で最も戦いに深くかかわったのは、未確認生命体関連事件合同捜査本部笹山望見巡査、千葉科学警察研究所の榎田ひかり、城南大学考古学研究室の大学院生沢渡桜子の三人だろう。中でも沢渡さんは五代雄介に一番身近な人物で物語のヒロイン的存在。
 城南大学考古学研究室に籍を置き、古代文字の解読をしている。修士論文のタイトルは「古代アッシリア文字に関する発生論的考察」。雄介の大学時代からの友人で23歳。というのが設定である。23歳の大学院生という設定で事件に関わり過ぎ、民間人、大学院生くらいでどれ程のことができるのか…とも思うのだが。しかし、ストーリーの重要なキャラクターだ。古代文字の解読で雄介の危機を救ったことも多々。バイクで疾走してクウガに青の秘密を伝えに行きズ・バツー・バに襲われる。またメ・ガリマ・バにはゲゲルの標的として狙われる。
 演じるのは村田和美さん。万人受けするルックスで写真集の数は結構多い。これなんかいかがでしょう。「With The Will」(1999年刊)。クウガ以降は広い方面で活躍、キャスターとしてニュースを伝える姿は別人のようです。
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2004年12月28日

♪戦車だって手づかみだ

 アニメや特撮を見るときに,「こんなことあるか」とか「ありえない」なんて考えるのはタブー。幼児のように素直に受け入れることが必要だ。まあ,世の中には現代科学や物理学で考証して楽しむ人もいるが。ゴジラやウルトラマンのような巨大生物は地球上では存在し得ないそうである。構造上,自分の重さで構造を維持できないという。しかし,それでは話が前に進まない。しかしながら中学生の時,一度だけ「?」と思って考証を試みたことがある。

 昨日の「ビッグX」の主題歌の歌詞なのだが,20倍の大きさになって戦車が手づかみできるのだろうか。アキラは少年なので身長が1.5メートル,体重50キロと考えると,ビッグXの身長は30メートル,体重は20の3乗倍で400トンになる。体重は鋼鉄の身体になるのでもっと重くなるのだろう。肝心の手だが,指をいっぱい伸ばしてみると僕の手で20センチくらいだからビッグXの手なら4メートルになる。そうすると普通乗用車なら手づかみはできるだろう。ジェット機は大きいが形から言えばつかめそうだ。でも戦車はちょっと苦しいのじゃないか。そんなことを考えて作品を見てはおもしろくなくなる,やっぱりやめとこ。
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2004年12月27日

「僕の名はアキラ…」

「僕の名はアキラ。僕はビッグXを使って鋼鉄の身体になり、20倍の大きさになる。そして世界の平和のために戦うんだ。僕の大活躍にご期待ください。」

 「ビッグX」は1964年に放映されたモノクロアニメ。原作は手塚治虫、制作は虫プロではなくて東京ムービー。全59話。
 ナチス・ドイツが人体を巨大化させて兵士にするという生体兵器としてエンゲル博士と朝雲博士に開発させたのが「ビッグX」。終戦と同時にナチスは資料を焼却、両博士を殺害する。しかしこのことを予測していた朝雲博士は息子のアキラにビッグXを託す。漫画では薬だったそうだが、アニメでは光線で、博士の実験室ではかなり大きな機械だがアキラはペン型のものを携帯している。メモリが10段階あり、最初は巨大化せず体が鋼鉄化、数字が大きくなるごとに巨大化していく。ただ人間が巨大化するというヒーローながら、さすが手塚アニメでおもしろかった。全59話の内、ストーリーを覚えているのはたったひとつだけ。昭和30年代は記憶が希薄です。
 原作では昭少年だがアニメではアキラとカタカナ書き。息子と同じ名前である。声をあてているのは太田淑子さん。原作の方がおもしろいと言う人が多いが、やはり漫画は読む気がない。破れた服がどうなるかなんて考えてはいけません。
 主題歌は「ビッグX」、作詞は谷川俊太郎、作曲は冨田勲、歌は上高田少年合唱団。歌の途中で冒頭にご紹介したセリフが入る。
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2004年12月26日

「オネアミスの翼〜王立宇宙軍」

 「オネアミスの翼〜王立宇宙軍」は1987年ガイナックス制作によるオリジナル劇場アニメーション作品。舞台に今の世界とは全く異なる別の世界を想定して作られた長編アニメで、TVシリーズから展開した作品とは一線を画するSFアニメ。公開から17年を経た今でもレンタルビデオ店に行くと置いている所が多い。単なるアニメとういうよりもその中で描かれている世界、訴えるものがあるからだと思う。
 我々の世界で言えば20世紀半ば、王国と共和国が敵対する世界で王国の宇宙軍が初の有人ロケットを打ち上げる様子を描く。軍とは名ばかりの宇宙軍中佐シロツグは平凡で無気力な毎日を送っていた。職場の同僚の葬儀の夜、町で宗教ビラを配る少女リイクニに出会う。シロツグは下心あってリイクニに近づくが、これをきっかけに宇宙への意欲が湧きあがり宇宙軍初の有人ロケットのパイロットとなる。ところがロケット開発の長グノォム博士は実験中に事故で死亡、リイクニは借金で住処を追われ、シロツグは共和国の暗殺者に狙われる。再び無気力になったシロツグだったがマスコミは彼を英雄に祭り上げていく。暗殺者を殺し、自我を取り戻したシロツグはリイクニに別れを告げ発射台に上がる。そんな中、共和国と王国の戦争が始まり、戦火が近づく。陸軍からの退去命令にシロツグを始め宇宙軍は抵抗、とうとう打ち上げに成功して衛星軌道に入る。地球を見下ろす軌道からシロツグは放送を開始する。チラシを配るリイクニの上に雪が落ちてくる。
 今もって何を言いたいのか主題をつかむのが難しい作品であるが、最後のシロツグの宇宙からの放送がそれを伝えようとしているのかもしれない。「私は人類初の宇宙飛行士です…人類の一人がここへ到達したことに、感謝の祈りを捧げて下さい。我々に、どうか、お許しとあわれみを、罪深い歴史のそのはてに絶望の中でも、揺るぎない一つの星を与えてください…」機会があったら、一度御覧になって考えてみてください。
 シロツグに森本レオ、リイクニに弥生みつき、グノォム博士に大塚周夫、他に納谷五朗、熊倉一雄、徳光和夫 (勿論アナウンサー役)。共和国側は外国人によって英語で声があてられている。オスマン・サンコン氏も漫才師役で出演している。
 イメージソングも作られた。「オネアミスの翼〜Remember Me Again」で歌は統乃さゆみ。こちらはもう幻のレコードになってしまった。(もちろん持っていますが)
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2004年12月25日

日本一ミーハーな婦人警官

 「仮面ライダークウガ」の印象深いキャラクター「グロンギの面々」をご紹介した。クウガはこれで区切ろうかとも思ったが、クウガ側の人間も少しは紹介しておかねばなりませんか。最初に杉田刑事をご紹介したし。
 五代雄介は僕の頭の中のヒーロー、仮面ライダー像からいうとかなりかけ離れた存在でどうも好きにはなれない。一条刑事もしかり。一番のキャラを上げるならゴ・ガドル・バこれしかあません!しかしながら他にもきら星キャラクターがたくさん出ているので、ピックアップしてみる。
 クウガ側ではこの人!と思うのが「笹山望見」婦警。名前が「望見」というまあちょっとない名前でしたし。最後の方は通信室で無線機相手に喋っていることが多くて、前半の物語のかかわりようから考えればかわいそうなキャラクターでした。実際の警察署の中での警察官同志の関係など外の人間にはわかるはずもないが、とにかくミーハー。最初からおもいっきり茶髪で浮いた存在だった。
 一条刑事の誕生日(4月18日)にプレゼントを用意して一条に渡すが、一条はプレゼントは誰からも受け取らない。4月18日は警察官であった一条の父の命日だったからだ。最初は一条に嫌われていると思っていた笹山婦警、この話を科学警察研究所の榎田から聞いてふっきれる。このあとミーハーさが急になくなってしまうのが残念。演じるのは田中恵理さん。特撮ファンならご存知?
posted by KAZU at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | クウガ