2004年11月30日

「仮面ライダー」復活

 西暦2000年に10年ぶりに仮面ライダーシリーズが復活した。「仮面ライダークウガ」である。この格調高い仮面ライダーの復活にワクワクしながら日曜の早朝テレビを見た人は多いと思う。僕もその一人だが、クウガの話を書く前にやはり歴代の仮面ライダーのおさらいをしておかねばならない。(笑)
 原作は言うまでもなく石ノ森章太郎、放映は1971年である。仮面ライダー1号は本郷猛だが本郷猛役の藤岡弘さんが事故で出演することができず、最初の頃は変身シーンもなくエンディングは変身したままのライダーが疾走する場面で終わっていた。しかし人気は鰻登りで、そのために2号一文字隼人を登場させるという嬉しい展開に。最初の1号ライダーは仮面が緑以外は黒一色の感じだったが(何せまだ白黒テレビを見ていたので色気はわからなかった)2号の登場でデザインも変更、変身ポーズも段々派手になっていく。最初の2号の変身「お見せしよう、仮面ライダー」(第14話)と一文字隼人が変身したシーンと後の方ではかなりポーズに差がある。
 2号の活躍が続き、藤岡さんが回復して1号も復帰する。ますます仮面ライダーは好調で全98話が放映される。他に若き日の島田陽子(ひろみ)、山本リンダ(マリ)、中田喜子(ヨッコ)、高見エミリー(エミ)、それからご存知小林昭二(立花藤兵衛)、天本英世(死神博士)各氏が出演している。
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2004年11月29日

「デ・ジ・キャラットにょ」

 「デ・ジ・キャラットにょ」はブロッコリー制作の毒のつよ〜いギャグアニメ?なんと言えばいいのかちょっと表現に困ってしまう。よくは知らないが「ギャラキシー・エンジェル」同様、ブロッコリーのゲームソフトからアニメ化されたと記憶している。放映は2003年からで全104話 (毎週二話)。結構人気があり、バカバカしいとか思いつつもついつい見てしまった。一話完結型で始めから終わりまで全部ギャグ構成のエピソードもあるが、結構シリアスで涙を誘うものまで。
 デ・ジ・キャラット星の第一王女デ・ジ・キャラット、通称「でじこ」は地球へプリンセス修行にやってくる。お供は妹分のプチ・キャラットこと「ぷちこ」とお目付役の「ゲマ」。ところがどういうわけか「でじこ」は地球で女優をめざすことを決意する。得意技は「目からビーム」。この怪光線で様々な事件を巻き起こし、笑いを誘った。「でじこ」にライバル意識を燃やすのが「うさだヒカル」、アイドルを目指す。可憐に変身して「ラ・ビ・アン・ローズ」に。ちなみにこの「うさだ」が僕の一番のお気に入りキャラ。敵役はBG団首領のピョコラ=アナローグV世(8歳)、通称「ぴよこ」。得意技は「口からバズーカ」。
 主題歌の方は第一期オープニングに「Heartbeat」、第二期オープニングに「ダイナマイト☆I・N・G」、第三期オープニングに「ミラクル☆ワンダーランド」。どれも迷曲だが、やはり「ミラクル☆ワンダーランド」が一番印象的。音源を全て確保できていないので入手したらまたコメントします。
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2004年11月28日

「燃えろ栄光」

 「ウルトラQ」第26話「燃えろ栄光」はそれほど話題にはのぼらない作品だが、道化師が語る悲しいお話が印象的な作品。
 強豪を相手に予告をして、予告通り相手を倒すボクサー、ダイナマイト・ジョーは世界チャンピオンとの対決を前に突然姿を消す。シーサイドホテルのショーを見てくつろぐ万城目、由利子、一平。ところが万城目はそのショーに登場するピエロがダイナマイト・ジョーに似ていると気づく。果たして彼はダイナマイト・ジョー本人だった。ジョーは試合のあったフィリピンで釣りに出かけ深海生物の「アリゲトータス」を釣り上げる。何度逃がしても針にかかるのでジョーはピーターと名付けて飼うことにした。水槽に入れたピーターに試合前「何回で勝てる」と聞くとピーターは「6回」と答える。そしてピーターの予想通り勝ち続けてきたが、チャンピオンとの対戦には「今度の試合はお前の負けだ」と答えたという。そしてジョーは姿をくらます。実はピーターの予想はジョーの自己暗示であり、目を病んでいたジョーは次の勝負に勝ち目はないという心の深層を表わしていたのだ。万城目の説得にも耳をかさないジョー。そんなある日ピーターが逃げ出す。実はこのアリゲトータスは温度によって体の大きさを変化させるという特殊な生物で、水から出たピーターが巨大化する前にと必死で捜しまわる。ところが落雷で山火事が起きピーターは数メートルの怪獣に。ジョーはピーターを海へ誘導する…。
 あらすじが長くなってしまったが、ピエロが万城目に真相を話すシーンがスゴク悲しい表情だったので、まだ小学校低学年だった僕はピエロは人を笑わせる仕事なのだが、本当は悲しいものなのだという観念が固定してしまった。
 翌朝ジョーはランニングを開始する、自らの運命をかけて。ここで流れるエンディングは口笛によるダイナマイト・ジョーのテーマ。ウルトラQファンにとっては忘れられないメロディのひとつ。「ウルトラQミュージックファイル」で聞くことができる。
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2004年11月27日

「巨神ゴーグ」(ジャイアント・ゴーグ)



 「巨神ゴーグ」は日本サンライズが制作、1984年放映されたアニメだ。サンライズロボットアニメのメカデザインを支えた安彦良和が監督した作品で、キャラクターにややリアリティが足りないがストーリーはサンライズらしくシリアスなものだった。残念ながら商業ベースにのるものがなくて、小さな子供には人気がなく今となっては忘れ去られた作品になっている。全26話。(参考サイト)
 この作品も80年代の前半でなかなか見る機会がなかったが、主題歌はすばらしい出来だ。オープニングは「輝く瞳 (BRIGHT EYES)」で康珍化作詞、鈴木キサブロー作曲、萩田光雄編曲、歌はTAKU。歌詞の中に「ゴーグ」の文字が出てくる正統派アニメソングで歌詞もメロディもユニーク。今聞いても新鮮な曲だ。エンディングは「BELIEVE IN ME, BELIEVE IN YOU (君を信じてる)」。作詞、作曲、編曲はオープニングと同じ。歌はSTEAVE。こちらは静かに友や仲間に語りかける歌。サントラ版がCD化されているがこれはファンのためのものでちょっと気軽には聞けないのが残念。
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2004年11月26日

「青い夜の記憶」

 昨日ご紹介した「ウルトラセブン1999年最終章」の第4話「約束の果て」で乙姫を演じた田中規子さんはセブン登場の前に「ウルトラマンティガ」に出演している (1997年第29話「青い夜の記憶」)。ファンの間では有名な話だとか。二作を見比べると「ティガ」の方が魅力的にうつるのだが、さて?
 15年前に自動車の転落事故があり一家が死亡する。たまたま宇宙船の事故で地球に不時着した宇宙人の家族は生命維持装置の故障で娘ひとりだけを転落事故で死亡した少女の体の中に残して母星に戻る。それから15年後、少女はクルス・マヤというカリスマ的歌手になっていた。テスト飛行で宇宙を飛行中のシンジョウ隊員に妹を迎えに来た宇宙人がのりうつる。兄は妹に会い真実を語る。「なぜもっと早く迎えに来てくれなかったの」「もっと早く来るつもりだったさ」。母星はナターン星人に侵略され父母は殺され迎えに来れなくなったのだった。兄を追ってナターン星人が地球に侵入し、ダイゴ隊員の目前で兄を殺す。怒りに燃えるダイゴはティガに変身、ナターン星人を倒す。ダイゴはシンジョウ隊員に頼んでクルス・マヤに「お前はここに残れ」「お前を愛する人たちがいるから」と芝居をさせるのだが。最後の「俺は役に立てたのかな」というシンジョウ隊員の問いに無言でうなずくダイゴ。虚しさの漂う結末だった。
 もちろんクルス・マヤは田中規子さん。ライブハウス内でのシーンが多く、サングラスをかけたりと顔がはっきり見えない場面が多く、更に話の内容からいっても笑顔のシーンがないのでちょっと残念。まあ、乙姫も全く笑わなかったが。作品を通して流れる「青い夜の記憶」のイントロ部分が実に印象的。
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2004年11月25日

「約束の果て」

 ウルトラセブン1999年最終章第4話「約束の果て」はウルトラ警備隊シマ隊員が中心に進むエピソードである。
 竜ノ宮市へパトロールに出かけたシマ隊員とカザモリ隊員は記憶が交錯する老人(太郎)と出会う。折しもシマ隊員とカザモリ隊員は町の中に突然過去の世界出現する現象を目撃する。調査の結果、タキオン粒子を使って過去の時間が流し込まれていると推測、その発生源を探査する。シマ隊員は浜で遭難した女性を救助するが、彼女がタキオン粒子の発生源であったのだ。彼女は乙姫であり、双子の姉と約束を交わした太郎を捜すためにやってきたのだった。ダンは老人が普通の人間でないことに気が付くが、太郎に助けられた亀が人間に化身して現れ「手出しするな」と忠告する。太郎が約束を破ったことに怒った乙姫は大龍海を呼び太郎を襲わせる。ダンは太郎救出に変身するが…。太郎が記憶を取り戻し、大龍海とともに消え去ると乙姫と亀もまた海へと姿を消す。
 この作品のみどころは二つ。ひとつは時空怪獣大龍海(ダイリュウカイ)。伝説の龍宮城の龍をイメージした怪獣。その姿も龍だが、デザインがすばらしい。このシリーズでピカイチと思う。もうひとつは乙姫、田中規子さん。乙姫という役柄ながら古風なところもなし、きらびやかなところもない、ごく普通の女性を乙姫にするという難しい役所を演じた。シマ隊員とは不釣り合いだけど。田中規子さんは「ウルトラマンティガ」の第29話「青い夜の記憶」で歌手・宇宙人のクルス・マヤを演じた。こちらの方はきわめて魅力的。別記事でご紹介します。
 さて、この作品のテーマは「約束」。それも全てを捨て去ってでも守らなければならない大きな大きな約束である。乙姫はセブンに問うている、「人は何故約束を違える、何故不実な生物を助ける」。
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2004年11月24日

「レインボー戦隊ロビン」 (2)



 さて、「レインボー戦隊ロビン」には思い出深いストーリーも多いがふたつだけ紹介すると。
 地球連邦の巨大空母RX20に所属するパイロット、タイガーはレインボー戦隊不要論を唱える。彼はレインボー戦隊の力を借りずとも勝てるとパルタ星人との戦闘に出撃する。彼の戦闘機にはロビンの好意でペガサスの補助エンジンを搭載していた。戦闘はパルタ星人の方が圧倒的に強く出撃した戦闘隊は全滅、タイガーはペガサスの補助エンジンのおかげでただ一人帰還することができた。ここで卑屈な人間ならとる態度はだいたいご想像できると思う。しかしこのタイガーは高慢な男だが非常に素直だった。ペガサスの補助エンジンで生還できたことを、ロビンに報告し手を取り合って礼を述べる。タイガーの情報でレインボー戦隊はパルタ星人を撃退し、その活躍を記念して空母R20は「ロビン号」と命名されることに。(第11話「マンモス空母の危機」)
 パルタ星を裏切ったことで捕らえられることを予測していたポルト博士は日夜設計を重ねて教授たち6体のロボットを作り上げる。それから十数年、パルタ皇帝の息子「撃墜王・パルタの鷹」がロビンの前に現れる。マッハ20で飛行する戦闘機は最高速度マッハ18のペガサスには太刀打ちできない。ポルト博士はすみ子に言う。「教授がきっとあの方法に気がついてくれる」。教授はロビンに説明する。「つまりこういうことじゃ。最高速度マッハ20ということは止まっているペガサスをマッハ2で攻撃することができるということじゃが…」。今考えればどういうこともない、速度が遅い方が小回りがきくということを利用した作戦だが、当時は教授の頭に感心したものだ。(第16話「撃墜王パルタの鷹」)
 エンディングは「ロビンの宇宙旅行」(丹野伸)、「進め!ロビン」(上高田少年合唱団)、「すてきなリリ」(前川陽子)。いずれも、小川敬一作詞、服部公一作曲。中でも「進め!ロビン」は一番好きだったが歌詞が思い出せずにいた。サントラLPを入手して一気に氷解した。
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