2004年09月04日

「幻魔大戦」



 「幻魔大戦」は1983年公開の角川映画。原作は平井和正氏の同名小説である。その壮大なプロローグと最初の幻魔との戦い以降の東丈の人間模様を描く。小説「幻魔大戦」は「新幻魔大戦」「真幻魔大戦」へと物語が発展していくが、平井和正氏は突如としてペンを置き、読者としては大きな落胆を残して終焉を迎えた。
 さて、アニメはプロローグの部分第3巻あたりまでのエピソードを取り上げている。映像化するにはこの部分以外にはあり得ないだろうと思われる。超能力者と幻魔との直接の対決を描いた部分だ。物語はほぼ忠実に描かれているのだが、18歳で絶世の美女として描かれているプリンセス・ルナは16歳の設定で普通の女性、美男子の東丈は「美」とは付け難い。東丈の姉三千子も美女ということだが、アニメでは27歳にしては更け顔でちょっといただけない。戦士ベガも奇怪さが足りない。小説を読んでイメージを抱いていた人間にはキャラクターが余りに魅力がなかった。かろうじてソニー・リンクスと沢川淳子だけが僕の抱いていたイメージに近かったかな、という感じ。
 ストーリーを書くと長くなってしまうので、まだビデオ・DVDを見ていないという方は是非第3巻までをお読みになることをお勧めします。映像を先に見てしまうと安っぽくていけません。この小説の面白さはアニメ化された以降にあるので、ここで興味を抱くともうやめられなくなります。
 角川映画らしく声優陣は豪華です。東丈に古谷徹、プリンセス・ルナに小山茉美、東三千子に池田昌子、丈の恋人沢川淳子に潘恵子、丈の友人江田四郎に塩沢兼人、タオに原田知世、カフーに穂積隆信、戦士ベガに江守徹、フロイに美輪明宏。今から20年程前の作品であることを考慮すればかなり異色のメンバーであることがわかると思います。特に幻魔の侵攻隊長カフーの声は穂積さんのイメージそのもの。はまり役だ。
 一番すばらしいのが音楽。音楽監督にキース・エマーソンを迎え、音楽に青木望、主題歌にローズマリー・バトラー、更に締太鼓には鼓童を起用している。主題歌は「光の天使 Children of The Light」で作詩はトニー・アレン、作曲・演奏にキース・エマーソン、歌はローズマリー・バトラー。キャラクターデザインは大友克洋氏で大友氏の色濃いキャラクターだが先に述べたようにペケ。それに対してこの主題歌は絶品だ。前奏と最初の1フレーズを聞いただけで壮大さが伝わる。

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2004年09月03日

「おれは怪物くんだ」

 「怪物くん」は藤子・A・不二雄先生の人気漫画。最初のアニメ化は1968年。当時月刊「少年画報」に連載されていたが勿論AとかFとかは付いてなくて、藤子不二雄。以前淀川長治さんの記事で書いたが、この最初のアニメ化「怪物くん」には淀川長治さんが登場して、怪物くんの「能力」を解説していた。以後二回アニメ化され、その間が結構あいているために、年代によって思い入れのある怪物くんのテーマソングは異なる。
 やはり僕にとっては「おれは怪物くんだ」ということになる。藤子不二雄作詞、筒美京平作曲、歌は白石冬美と子分の三匹。

 「1、2の3、4で たたんでのした」

 怪物くんは人間界に行くにあたって父親の怪物大王から「お前は短気だから、怒る前に5つ数えろ」と言われる。だから怪物くんは爆発するまえに「1」、「2」、「3」、「4、」「5」と数えるのだが、「5」まで待ちきれずに「5」で既に手が出ている。よって「4でたたんでのした」になっている。そのあと、

 ドカバカボカドンドカバカボカボン(1番)
 ドヒャギャハドシャドシャドヒャギャハドシャシャ(2番)
 ドタドバドバドンドタドバドバドン(3番)

と、擬音語が続く。これがまた、楽しいが未だもって覚えられない。かろうじて1番は覚えているが、それでもこうして書こうとすると何かヘン。白石さんも歌うの大変だったのでは。
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2004年09月02日

「南の虹のルーシー」

 「南の虹のルーシー」は「世界名作劇場」、1982年の放映、「ふしぎの島のフローネ」の次の作品です。イギリスから理想を求めてオーストラリアへ渡ったポップル一家の物語ですが、実は裏番組を見ていて、全くと言っていいほど記憶がありません。で何故にこの作品を取り上げたかというと、中身は見ていないけれどオープニングとエンディング、特にエンディングは欠かさず見ていたからです。これを見るだけでも、聞くだけでも価値のある映像と音楽でした。
 オープニングは「虹になりたい」は作詞が深沢一夫、作・編曲は音楽を担当した坂田晃一、歌はやまがたすみこさん。オーストラリア大陸の広々としたおおらかな雰囲気をうつした曲で、やまがたすみこさんのこれまたおおらかな歌声が響く秀曲です。今もって二番まで歌詞を見ずに歌えます。それほど何度もレコードをかけた曲。
 エンディングは「森へおいで」。作詞、作曲、編曲、歌はオープニングと同じ。フルコーラスでもたった1分48秒しかない短い曲。テレビでは1番と2番の歌詞を歌っていました。エンディングに出てくるモッシュはルーシーがイギリスから連れてきたハムスター。これがとてもかわいい。このかわいいしぐさにのせてオーストラリアの動物たちをおもしろく紹介する歌。こちらも三番まで歌えます。

 みせたいな みせたいな
 森の動物 みせたいな

 一枚お手頃のCDをご紹介


追記
 ポップル家の長女クララの声を演じるのは玉川砂記子さん。NHKの少年ドラマシリーズでは役者さんやっていましたが、この頃には完全に声のお仕事に専念。ちょっと大人っぽい声が魅力の作品。
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2004年09月01日

「だって年頃なんですもの、わかって!」

 魔法は使うけれど魔女じゃない、東映動画のオリジナルアニメ「魔法のマコちゃん」は1970年から71年の放映。「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」とは一味ちがった魔法もの。年代的にはもっと古いものだと思っていましたが、データを見ると1970年です。
 マコは人魚、父竜王からは人間との接触を厳しく禁じられていたにもかかわらず、時々海面へ出ては海の上の世界をかいま見ていた。そしてとうとう「一目惚れ」。魔女に頼んで人間にしてもらい陸の世界へ…。題材は明らかにアンデルセンの「人魚姫」ですが、ちょっと違う。たとえば、娘を心配して竜王までもが陸上に姿を現わしたりする。
 マコを引き取って養ってくれたのが浦島老人なので「浦島マコ」。マコの首にかけられたペンダントが竜王の娘の証「人魚の涙」でこれが光る時に不思議なことが起こる。服装を変化させたりというようなお馴染みの魔法意外に、記憶を消したり、時間を止めたりと人魚姫らしい不思議な力も使った。
 ある日、人魚を見たという噂が広がり人魚狩りにある青年がやってきた。実はこの人魚がマコの姉だった。マコはこの青年と共に海に出る。が、誤って人魚の涙を海中へ落としてしまう。海中で人魚の涙を見つけた姉は上にマコがいると海上に上がっていったところを青年に網で捕らえられてしまう。喜ぶ青年は人魚を引いて港へ戻ろうとする。
 「人魚は深い海に住んでいるの、こんな浅い海で引き回したら死んでしまう!」
 このマコのこの叫びが今でも忘れられない。マコの声は初代003の杉山佳寿子さん。
 オープニングは「魔法のマコちゃん」、エンディングは「ぼくはマコについてゆく」。オープニングの歌は堀江美都子さんで最後のセリフは余りにも有名。
 「だって年頃なんですもの、わかって!」
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