今ではアニメや特撮の主題歌で全部外国語の歌詞というのは特に珍しくもない。とはいえ大半は日本だ。まして時代が下るとなおさらということになる。劇中歌、挿入歌ではかなり古くから英語の歌があるのだけれど、オープニングやエンディングでということになると思ったより最近のことになる。
海外向けに輸出用に英語の歌詞をつけたのは「ウルトラセブン・ハワイ版」
Far among the galaxy
is where your home lies
と「はるかな星が故郷だ」をそのまま英語に訳している。これは海外向けなので特例だけれど、挿入歌「Ultra Seven」は日本版から英語だった。ウルトラ警備隊が出動する時、ポインターが疾走する時に多用された。
One Two Three Four
One Two Three Four
Come On Seven
One Two Three Four
One Two Three Four
Ultra Seven
最初の放映の時には1、2、3、4とウルトラセブン以外は全く聞き取れなかった。全歌詞英語の記念すべき挿入歌だ。
ちなみにハワイ版では「One Two Three Four, One Two Tree Four, Five Six Seven」となっている。
2004年07月31日
2004年07月30日
Chantez avec moi !
Chantez avec moi. (私と一緒に歌って)
ネズミのチュッピー ポピポピ
ドラネコドーラは ポロンポロン
アヒルのガッペが ビバビバ
フワット雲の子 ブンブンブンブン
テンプルちゃんがタクトを執れば
タムタム坊やがリズムをとるよ
Allons-y (さあ行きましょう)
赤い夕日のまちからまちへ
Chantez tout le monde, chantez (みなさん、歌って歌って)
さあさあ集まれみなさん
陽気に歌いましょう
ぼくらはぼくらは旅の音楽隊
( )内は日本語訳
さて、何の曲かわかるでしょうか。少しマイナーなのでひょっとしたら知らないという人もおられるかもしれない。途中で英語以外の外国語(フランス語)が入って当時意味がよくわからなかった一曲。「風船少女テンプルちゃん」のオープニングで「ぼくらは旅の音楽隊」。作詞は丘灯至夫、作曲は越部信義、歌は大杉久美子とヤングフレッシュ
「風船少女テンプルちゃん」は1977年の作品。タツノコプロとしては異色の作品だと思う。放映時間が確か夕方6時からだったので余り見る機会がなくて、よく覚えていないので内容の紹介は割愛します。今でも一部ファンの間では大変人気があるが、どちらかというとマイナーなので、もしシングルレコードをお持ちの方は大切にしてください。ネットオークションでも高値がつくレコードです。なぜか大杉久美子さんのレコードでマイナーな作品は「透明ドリちゃん」などレアなものが多いです。音源としてはCDを捜せばみつかると思います。
ネズミのチュッピー ポピポピ
ドラネコドーラは ポロンポロン
アヒルのガッペが ビバビバ
フワット雲の子 ブンブンブンブン
テンプルちゃんがタクトを執れば
タムタム坊やがリズムをとるよ
Allons-y (さあ行きましょう)
赤い夕日のまちからまちへ
Chantez tout le monde, chantez (みなさん、歌って歌って)
さあさあ集まれみなさん
陽気に歌いましょう
ぼくらはぼくらは旅の音楽隊
( )内は日本語訳
さて、何の曲かわかるでしょうか。少しマイナーなのでひょっとしたら知らないという人もおられるかもしれない。途中で英語以外の外国語(フランス語)が入って当時意味がよくわからなかった一曲。「風船少女テンプルちゃん」のオープニングで「ぼくらは旅の音楽隊」。作詞は丘灯至夫、作曲は越部信義、歌は大杉久美子とヤングフレッシュ
「風船少女テンプルちゃん」は1977年の作品。タツノコプロとしては異色の作品だと思う。放映時間が確か夕方6時からだったので余り見る機会がなくて、よく覚えていないので内容の紹介は割愛します。今でも一部ファンの間では大変人気があるが、どちらかというとマイナーなので、もしシングルレコードをお持ちの方は大切にしてください。ネットオークションでも高値がつくレコードです。なぜか大杉久美子さんのレコードでマイナーな作品は「透明ドリちゃん」などレアなものが多いです。音源としてはCDを捜せばみつかると思います。
2004年07月29日
主題歌の中の外国語(3)

Allons Jolie (Trrr...)
Allons Jolie (Trrr...)
Tiquit tiquit tiquit tiquit
Tiquit tiquit tiquit tiquit
Jolie Jolie Jolie
これは何の歌でしょう? フランス語だが再三にわたり名前が出てくるのでおわかりの方も多いと思う。「名犬ジョリィ」のオープニング「走れジョリィ」の冒頭。
「名犬ジョリィ」は1981年の作品。原作はセシル・オウブリ(スペイン人の作家)の「アルプスの村の犬と少年」。ジョリィは日本にピレネー犬ブームをまきおこした。ピレネー山脈はスペインとフランスを隔てる山脈、そこを発祥の地とする犬種ということだ。フランス語では Chien de Montagne des Pyrenees (ピレネー山の犬) と呼ばれる。
歌はNHKアニメのオープニングとして毎週放映されただけでなく、NHKの「みんなのうた」でも放送されたので見ていなくても聞いたことがある方も多いと思う。作詩は若谷和子、作曲はティティーネ・スケーベンス、編曲は田辺信一、歌は堀江美都子さんとティティーネ&チルトレンコーラス。
今回取り上げるにあたって調べたが、「幼少の頃見た、なつかしい」という書き込みもたくさん見た。僕にとっては社会人になってからのアニメでかじる程度しか見ていない。堀江美都子さんの歌ですから、レコードはちゃんと買いましたが。
2004年07月27日
主題歌の中の外国語
La La La, La La La
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La, La La La
Zingen Zingen La la
さて、何の歌かわかりますでしょうか。僕の資料の歌詞カードにはカタカナでしか表示していない。もちろん何語かもわからないし、意味も知らない。先日友人が「読むこともできない」というので調べてみた。丁寧に解説されているホームページが見つかった。
「フランダースの犬」の舞台はベルギーである。現地ではそれほど有名でないということらしいが、ネロとパトラッシュを慕って繰返しやってくる日本人に触発されてアントワープに記念碑が建ったとか。
ラララ ラララ
ジングン ジングン クレーヌ ブリンダース
ラララ ラララ
ジングン ジングン ララ
ベルギーといえば何を思い浮かべるだろうか。フランス人に聞けば「チョコレート」と即答が返ってくる。世界一おいしいチョコレートの国というイメージらしい。僕のフランス語の先生も「チョコレート」と言っていた。日本に輸入されているベルギーチョコのラベルはフランス語もしくは英語。ところがベルギー北部はオランダ語だそうだ。で「フランダースの犬」のオープニング「よあけのみち」の冒頭はオランダ語。ネロとアロアがチョウチョと踊るシーン。「歌え、歌え、小さなチョウチョ」という意味だそうだ。
「フランダースの犬」の最終回が近づくにつれて、「ネロを死なせないで」という投書がたくさん来たとか。「スタッフは困惑したが原作を変えるわけにもいかず、予定どおり最終回をむかえた。」という当時の新聞記事を読んだ。しかし、ネロとパトラッシュを天使が迎えにきて空へ昇っていくシーンはちょっと興ざめだった。アニメ以前に古い映画を見たが、おじいさんが椅子の上で眠るように死ぬシーン、ネロが絵をみせてもらうシーン、最後静かにパトラッシュと冷えていくシーン、いずれも厳かだった。それがアニメには皆無。ちょっと悲しい。
Zingen Zingen Kleine Vlinders
La La La, La La La
Zingen Zingen La la
さて、何の歌かわかりますでしょうか。僕の資料の歌詞カードにはカタカナでしか表示していない。もちろん何語かもわからないし、意味も知らない。先日友人が「読むこともできない」というので調べてみた。丁寧に解説されているホームページが見つかった。
「フランダースの犬」の舞台はベルギーである。現地ではそれほど有名でないということらしいが、ネロとパトラッシュを慕って繰返しやってくる日本人に触発されてアントワープに記念碑が建ったとか。
ラララ ラララ
ジングン ジングン クレーヌ ブリンダース
ラララ ラララ
ジングン ジングン ララ
ベルギーといえば何を思い浮かべるだろうか。フランス人に聞けば「チョコレート」と即答が返ってくる。世界一おいしいチョコレートの国というイメージらしい。僕のフランス語の先生も「チョコレート」と言っていた。日本に輸入されているベルギーチョコのラベルはフランス語もしくは英語。ところがベルギー北部はオランダ語だそうだ。で「フランダースの犬」のオープニング「よあけのみち」の冒頭はオランダ語。ネロとアロアがチョウチョと踊るシーン。「歌え、歌え、小さなチョウチョ」という意味だそうだ。
「フランダースの犬」の最終回が近づくにつれて、「ネロを死なせないで」という投書がたくさん来たとか。「スタッフは困惑したが原作を変えるわけにもいかず、予定どおり最終回をむかえた。」という当時の新聞記事を読んだ。しかし、ネロとパトラッシュを天使が迎えにきて空へ昇っていくシーンはちょっと興ざめだった。アニメ以前に古い映画を見たが、おじいさんが椅子の上で眠るように死ぬシーン、ネロが絵をみせてもらうシーン、最後静かにパトラッシュと冷えていくシーン、いずれも厳かだった。それがアニメには皆無。ちょっと悲しい。
2004年07月26日
Justice
「Justice」は最近頻繁に使われる英語であるが、余りに使い過ぎのきらいがある。辞書を引くと「justice」と「正義」にはかなり違いがあるように思えるのだが。
「正義」はアニメでは初期から使われている。
手をにぎれ 正義の味方 (鉄人28号)
真珠の瞳の少年が 正義のために戦うぞ (宇宙エース)
立とう正義の旗の元 (エイトマン)
定義の難しい言葉だからその意味を深く追求することはおいておこう。ただ、最近はアニメの世界でもやたらと「justice」を使う。いつごろから使われ始めたか?僕の記憶で印象深いのは、「仮面ライダーBlack」だ。主題歌に初めて「justice」という言葉をを使ったように思う。
「仮面ライダーBlack」は1987年の作品。この作品のオープニングは仮面ライダー南光太郎役倉田てつをが歌う「仮面ライダーBlack」である。作詩は阿木燿子、作曲は宇崎竜童。
信じる奴が 正義(ジャスティス)
真実の王者
と歌っている。「仮面ライダー 正義のマスク♪」というのとはかなり雰囲気が違う。日本語で「正義」というと普遍的な意味合いが濃いが、英語だと平等とか公平というニュアンスが強いように思うのだが。
「正義」はアニメでは初期から使われている。
手をにぎれ 正義の味方 (鉄人28号)
真珠の瞳の少年が 正義のために戦うぞ (宇宙エース)
立とう正義の旗の元 (エイトマン)
定義の難しい言葉だからその意味を深く追求することはおいておこう。ただ、最近はアニメの世界でもやたらと「justice」を使う。いつごろから使われ始めたか?僕の記憶で印象深いのは、「仮面ライダーBlack」だ。主題歌に初めて「justice」という言葉をを使ったように思う。
「仮面ライダーBlack」は1987年の作品。この作品のオープニングは仮面ライダー南光太郎役倉田てつをが歌う「仮面ライダーBlack」である。作詩は阿木燿子、作曲は宇崎竜童。
信じる奴が 正義(ジャスティス)
真実の王者
と歌っている。「仮面ライダー 正義のマスク♪」というのとはかなり雰囲気が違う。日本語で「正義」というと普遍的な意味合いが濃いが、英語だと平等とか公平というニュアンスが強いように思うのだが。
2004年07月25日
「みんな 走れ」
戦闘メカ・ザブングルの最終回をご存知だろうか。第50話「みんな 走れ!」である。ザブングル自体が真面目なのか不真面目なのかもうひとつわからない作品で、シリアスな場面があるかと思うとギャグあり、下着姿どころか全裸の女性も飛び出して賑やかな作品だった。
第1話でラグがもう少しで命を失うかという時にジロンの一声で助かる。ジロン「おやじが女は大事にしろって」。このひとことでラグが開眼する。
最終回泣きながら必死で逃げるエルチをジロンが追う。「おまえは俺が嫌いか?」「…嫌いなわけないでしょ…」。ジロンはエルチを抱き上げて走る、走る、走る。朝日が昇る。仲間がみんな駆けてくる。ファットマンが登場し、ジロンからエルチを奪う。それから思い詰めた表情のラグがジロンにキス。そしてまたみんな走る、走る、走る。登場キャラがみんな出てきて手を振る。最後に悪玉カシムが出てきて手を振り、物語は終了。やっぱりシリアスな作品とは言えない。
シリアスに行くなら「ラグは強い娘だ。死にはしない」と言ったジロンは決意を示さなくてはならないのだが…。ファットマンとコトセットが出てきてはね。
主題歌はオープニングが串田アキラ歌う「疾風ザブングル」、エンディングも串田アキラの「乾いた大地」。挿入歌にMIOの「HEY YOU」と「わすれ草」。四曲とも全く違う雰囲気の曲で優劣が付け難い。CDはちょっと入手困難かな。
第1話でラグがもう少しで命を失うかという時にジロンの一声で助かる。ジロン「おやじが女は大事にしろって」。このひとことでラグが開眼する。
最終回泣きながら必死で逃げるエルチをジロンが追う。「おまえは俺が嫌いか?」「…嫌いなわけないでしょ…」。ジロンはエルチを抱き上げて走る、走る、走る。朝日が昇る。仲間がみんな駆けてくる。ファットマンが登場し、ジロンからエルチを奪う。それから思い詰めた表情のラグがジロンにキス。そしてまたみんな走る、走る、走る。登場キャラがみんな出てきて手を振る。最後に悪玉カシムが出てきて手を振り、物語は終了。やっぱりシリアスな作品とは言えない。
シリアスに行くなら「ラグは強い娘だ。死にはしない」と言ったジロンは決意を示さなくてはならないのだが…。ファットマンとコトセットが出てきてはね。
主題歌はオープニングが串田アキラ歌う「疾風ザブングル」、エンディングも串田アキラの「乾いた大地」。挿入歌にMIOの「HEY YOU」と「わすれ草」。四曲とも全く違う雰囲気の曲で優劣が付け難い。CDはちょっと入手困難かな。
2004年07月24日
戦え!オスパー
モノクロ時代のアニメの中では余り知名度は高くないのだが、当時は結構人気があった作品。友人でソノシートを持っているという者もいて、中には中学時代まで未だ持っているというクラスメイトも。昭和40年12月から42年10月まで放映されたということだから、かなりの長寿番組だった。多分ちょっと年代がはずれた方ではご存知ない方も多いと思う。
この頃の主題歌は今から見ればかなり大物が取り組んでいる作品があり、「エーッ」と驚かされる。「戦え!オスパー」もそのひとつ。作詞は寺山修司、作曲は冨田勲である。勧善懲悪、必殺技連呼の歌詞の多い中、さすがに寺山修司だと感心させられる。勿論今のアニメ主題歌のイメージ的な歌詞ではないが、一味違う。
事情通の人によれば、当時の主題歌はレコード会社、ソノシート会社によって同じ曲のタイトルが違ったりしているケースが目立つそうで、オスパーについてもそのようで、少なからず混乱している。僕は音源を手に入れたのが昭和60年代でそのレコードによるとタイトルは作品タイトルと同じ「戦え!オスパー」だった。画像資料が何故かほとんど見つからない作品でもある。
この頃の主題歌は今から見ればかなり大物が取り組んでいる作品があり、「エーッ」と驚かされる。「戦え!オスパー」もそのひとつ。作詞は寺山修司、作曲は冨田勲である。勧善懲悪、必殺技連呼の歌詞の多い中、さすがに寺山修司だと感心させられる。勿論今のアニメ主題歌のイメージ的な歌詞ではないが、一味違う。
事情通の人によれば、当時の主題歌はレコード会社、ソノシート会社によって同じ曲のタイトルが違ったりしているケースが目立つそうで、オスパーについてもそのようで、少なからず混乱している。僕は音源を手に入れたのが昭和60年代でそのレコードによるとタイトルは作品タイトルと同じ「戦え!オスパー」だった。画像資料が何故かほとんど見つからない作品でもある。